カチョエペペとは?カルボナーラとの違いは?歴史や作り方・レシピも紹介!
カチョエペペというパスタを知っていますか?今回は、カチョエペペの〈味わい・名前の意味〉など特徴をカルボナーラと違いを比較しつつ紹介します。他にもカチョエペペの本格的な作り方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
カチョエペペとは?どんなパスタ?
カチョエペペとはイタリアの伝統的なパスタのひとつですが、あまり聞き慣れない人も多いかもしれません。ここではカチョエペペとはどのようなパスタなのか、その材料の特徴や歴史について解説します。
カチョエペペはチーズ・胡椒が特徴のパスタ
カチョエペペには、イタリア語で「チーズと胡椒」といった意味があります。その名の通りソースの材料はすりおろしたチーズと胡椒という、とてもシンプルなパスタです。一般的にカチョエペペにはチーズがふんだんに使われていて、芳醇な香りとコクや胡椒のピリッとしたキレを感じる、シンプルながらやみつきになる味わいが特徴です。
カチョエペペの発祥の歴史
カチョエペペはイタリアの首都ローマが発祥の地と言われており、アマトリチャーナ、カルボナーラと並ぶローマの三大パスタのひとつに挙げられます。
このパスタはローマ帝国時代の羊飼いが作ったのが始まりとされています。ペコリーノ・ロマーノというチーズは含まれる水分が少なく保存性が高いので、長時間、長距離を移動する羊飼いでも携帯しやすいものでした。その羊飼いたちが携帯している少ない材料でも作れる料理として、カチョエペペが作られたようです。
その後ローマの居酒屋で定番のパスタになり、多くの人が口にするようになってその美味しさが広まっていきました。
カチョエペペはチーズ「ペコリーノ・ロマーノ」が鍵
カチョエペペはペコリーノ・ロマーノと呼ばれるハードタイプのチーズが使われ、味の決め手となっています。同じハードタイプのチーズでは、日本ではパルミジャーノ・レッジャーノがよく知られています。
パルミジャーノ・レッジャーノは高い温度でないと溶けませんが、ペコリーノ・ロマーノは体温程度の温度でも溶け始めるのが特徴です。そのため、熱々のパスタに加えるとねっとりと溶けてパスタによく絡みます。
ペコリーノ・ロマーノはそのクリーミーさと羊のミルク独特の風味が特徴のチーズです。ペコリーノ・ロマーノの強い塩気と奥深い旨みがあるため、カチョエペペはチーズと胡椒だけのシンプルな材料でもしっかり味が決まります。
(*ペコリーノ・ロマーノについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
カチョエペペとカルボナーラの違いは?
カチョエペペとよく似たパスタとして想起されるのがカルボナーラです。カルボナーラもカチョエペペと同様、チーズの風味が効いたクリーミーな味わいが特徴のパスタです。ここではカチョエペペとカルボナーラの違いを解説します。
カルボナーラの原型が「カチョエペペ」とされる
カルボナーラもカチョエペペと同じく、ローマ生まれのパスタです。本場ローマでは、グアンチャーレと呼ばれる塩漬けの豚肉、卵、ペコリーノ・ロマーノを材料に使って作られます。日本のカルボナーラではよく生クリームを加えてまろやかなパスタに仕上げますが、イタリアでは生クリームは使わず、卵の美味しさを味わうパスタとして楽しまれています。
カルボナーラの材料もシンプルですが、カチョエペペの材料はより少なく、ペコリーノ・ロマーノと胡椒だけです。このことから、カチョエペペはカルボナーラの原型と言われており、カチョエペペにグアンチャーレと卵を加えたものがカルボナーラとなりました。カルボナーラが卵を味わうパスタであれば、カチョエペペは羊乳の香りと旨みを楽しむパスタと言えます。
カチョエペペの本格的なレシピ
カチョエペペの材料はシンプルなので、美味しく作るにはよい材料をそろえることと丁寧に作ることが大切です。ここではカチョエペペの本格的なレシピを紹介します。