紙コップを電子レンジでチンして大丈夫?危険?安全に温める方法を紹介!
紙コップは電子レンジでチンしても大丈夫なのでしょうか?今回は、〈牛乳・コーヒー・カップケーキ〉など、紙コップを使って電子レンジでチンするのがNGな理由を紹介します。紙コップをどうしても温めたいときの注意点や電子レンジの加熱に対応している紙コップも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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紙コップを電子レンジでチンしても大丈夫?
紙コップに入れた食材を、電子レンジで温めても問題ないのでしょうか。コンビニで購入したコーヒーを温め直すときや、洗い物を減らす意味では非常に便利な方法に感じるかもしれません。ここでは、紙コップを電子レンジに入れられるかどうかを説明します。
紙コップではなくマグカップ等で温めるのが安全
コーヒーやカップケーキを電子レンジで作る場合は、紙コップではなくマグカップで温めるのが安全です。カップケーキや牛乳はマグカップで作ると洗う手間がかかるため、紙コップで作るのが楽に感じるかもしれませんが、避けましょう。コンビニで購入したコーヒーもそのまま加熱するのではなく、一度マグカップに移したうえで加熱するのが適切です。
紙コップを電子レンジでチンするのがNGな理由
紙コップを電子レンジで加熱するのは、なぜNGなのでしょうか。紙コップのパッケージにも「電子レンジの使用は避けるように」と、注意書きがされています。ここでは、紙コップをレンジ加熱してはいけない理由を詳しく説明します。
①コーティングされているポリエチレンが溶け出す
紙コップの内側には、中の飲み物が染み出さないようにポリエチレンがコーティングされています。ポリエチレンの耐熱温度は110℃となっていることから、110℃以下であれば耐えられるということです。しかし、電子レンジで加熱すると中の飲み物が110℃を超えることがあり、耐熱温度を上回ってコーティングされたポリエチレンが溶け出す恐れがあります。
ポリエチレンが溶け出すと、飲んでいる間に中の飲み物が染み出して火傷する危険も考えられます。紙コップの内側にコーティングされたポリエチレンは人体に無害であるため、飲んでも体外に排出されますが、電子レンジで加熱するのは避けるのが無難です。
②中身が激しく沸騰した際のやけどのリスク
電子レンジで加熱すると爆発したり、中の飲み物が噴出したりと言った話はよくあります。どんな容器でも起こりうることですが、紙コップは水分が含まれていない容器であるためマイクロ波を通しやすく、電子レンジで加熱すると液体であれば短時間で沸点に達します。
温めた直後は普通に感じても、取り出した瞬間に突沸という現象が起こり激しく沸騰した中の飲み物が手にかかってやけどするリスクもあり、そのような事故は多いようです。特に紙コップは薄いため、温めているときの熱が伝わりやすく突沸の現象が起こらなくても熱くて火傷する危険もあるので、紙コップでの電子レンジの使用は避けましょう。
③紙コップが熱に耐えられず破損する恐れ
紙コップの内側にコーティングされているポリエチレンは、110℃まで耐えられるものの、外側の紙の部分は90℃までしか耐えられません。紙は450℃にならないと燃えない性質ではあるものの、中の飲み物が水蒸気を発することで簡単にその温度を上回り、紙コップが燃えてしまう危険があります。
紙コップを電子レンジでどうしても温めたい場合は?
出先などでマグカップが手に入らない場合、紙コップで飲み物を温めたいこともあるかもしれません。そのような場合、どのようにして温めれば良いでしょうか。紙コップを使って加熱する方法をここでは紹介していきますが、あくまでも自己責任の範囲で活用してみてください。
紙コップを電子レンジで温める際の注意点
紙コップを電子レンジで温めるのは避けた方が良いですが、どうしても加熱する場合には以下のことに注意してください。
・中身が90度以上になるものは入れない
・ラップはしない
・様子を見ながら少しずつ加熱していく
牛乳の沸点は水と同じく100℃程度ですが、沸点の高い飲み物を加熱すると非常に熱くなり、紙コップの耐熱温度を越えてしまいます。紙コップが破損しやすくなるうえ、内側のポリエチレンが溶けて中身が漏れ出す危険があるので、避けるようにしてください。
また、ラップをして加熱するのも中の温度が急激に上がることになり、突沸現象が起こりやすくなるので火傷の危険が高くなります。様子を見ながら少しずつ加熱していくことで、突沸が起こりにくくなり飲み物が耐熱温度から上回るリスクも少なくなるため、加熱時間の記載があっても少しずつ加熱していくことをおすすめします。