渡し箸はなぜマナー違反?ダメな理由は?食後・箸置きがない場合でもダメ?
渡し箸がダメな理由を知っていますか?なぜNGなのでしょうか?今回は、渡し箸がダメな理由や、箸置きがない場合・食後はどうなのかを対処法とともに紹介します。韓国など渡し箸の海外事情や〈拾い箸、持ち箸〉など渡し箸以外の嫌い箸も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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渡し箸とは?【画像】
食事のマナーは様々あり、マナーを知らないと知らず知らずのうちに恥をかいてしまったり、誰かに無礼を働いてしまったりしてしまうこともあります。食事のマナーの1つに渡し箸がありますが、どのようなことを意味するのか知っていますか。ここでは、渡し箸について説明します。
渡し箸は食器の上に箸を橋のように置くこと
数ある食事のマナーの中には箸に関する作法もあり、マナー違反とされていることの1つが渡し箸です。渡し箸とは、食事中に食器の上に箸を橋のように置くことを指します。箸置きが無い場合、食事中に箸を休めたい時につい食器の上に箸を置いてしまうかもしれませんが、マナー違反のため注意が必要です。
室町時代の武家作法が起源
諸説ありますが、渡し箸も含めた食事の作法は室町時代の武家作法が起源で、室町時代に武家がお客様をもてなすために作られた本膳料理に由来すると言われています。一つ一つの膳に料理を乗せる本膳料理は食事に儀式的な意味合いが強く、食器の持ち方や箸の使い方が細かく決められていました。
武家の慣例や作法をまとめた貞丈雑記や今川大双紙には、渡し箸が不作法であることが記され、現在に受け継がれています。
渡し箸はなぜNG?ダメな理由は?
食事中に箸を休ませたい時、箸先がテーブルにつかないよう箸を食器に置いてしまいがちですが、なぜ渡し箸が不作法に当たるのでしょうか。ここでは、渡し箸が意味することや、どうして渡し箸がダメなのかを説明します。
渡し箸は食事を終えたことを意味する
渡し箸は食事を終えたことを意味する合図となるため、特にお店で食事をしている時には注意が必要です。まだ食べたいと思っていても、意図せず食べ残しの意思表示をしてお店に不快な思いをさせてしまったり、場合によっては料理を下げられてしまうこともあります。
さらに、食器に置かれた箸が三途の川を連想することから、渡し箸は縁起が悪いとする地域もあります。食事を中断したい時の箸の置き方によって、マナー違反や縁起の悪さに繋がってしまうため、渡し箸の癖がついてしまっている人は直すことをおすすめします。
渡し箸は箸置きがない・食後でもNG?どうすればいい?
箸置きがない場合や食べ終わった場合の渡し箸はOKと思う方がいるかもしれませんが、渡し箸がOKとなる例外はなく、どちらの状況もマナー違反と見なされます。ここでは、箸置きがない時に役立つ対処法を紹介します。
渡し箸は箸置きがない場合・食後でもマナー違反
飲食店によっては箸置きを用意していないこともありますが、箸置きがなければ渡し箸をしていいというわけではありません。また、渡し箸は食べ終わったことを意味することからごちそうさまの合図とすることもできるかもしれませんが、食後であってもマナー違反です。
渡し箸が認められるシチュエーションはなく、どんな状況であってもマナー違反となるため、対処法を知っておく必要があります。箸置きがなくてもマナー違反にならずに箸を休められる対処法を3つ紹介します。
対処法①箸袋で箸置きを作る
飲食店で箸を提供する際、箸袋に入った状態で提供されることも多いでしょう。このような場合には、箸袋で箸置きを作ることがおすすめです。適当に箸袋を折りたたんで箸置きとすることもできますが、折り方を学んでおくことでマナーを守りつつ、作法に詳しい人と印象付けることもできます。