梨の食べ頃の見分け方は?品種で変わる?美味しい食べ方・アレンジ術も紹介!

【たにがみ農園監修】梨の食べ頃の見分け方を知っていますか?美味しい梨の選び方を知りたいですよね。今回は、〈幸水・豊水〉など品種別に、梨の食べ頃の見分け方・選び方を美味しい食べ方とともに紹介します。梨の食べ頃でない場合の食べ方・アレンジレシピや正しい保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |その他の専門家 谷上雄亮
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三代目 梨専業農家 鳥取県にある梨専業農家たにがみ農園の代目です。小学校から億円の梨農家を目指し、倉吉農業高校、つくば果樹試験場(養成研修課程)を卒業後、...
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三代目 梨専業農家 鳥取県にある梨専業農家たにがみ農園の3代目です。小学校から5億円の梨農家を目指し、倉吉農業高校、つくば果樹試験場(養成研修課程)を卒業後、社会人13年のかたわら父の元で梨の栽培・販売に挑戦し2019年たにがみ農園に就農!自身でも梨の長期貯蔵試験を行なったり、スマート農業への取組みに挑戦中!

目次

  1. 梨を食べ頃にして食べたい…
  2. 【前提】和梨は追熟しない果物
  3. 梨は買ってすぐ食べるのが一番!
  4. 食べ頃の梨の見分け方・選び方は?品種で変わる?
  5. ①見た目・大きさの特徴
  6. ②感触の特徴
  7. 糖度表示・値段も一つの指標になる
  8. 食べ頃の梨の美味しい食べ方のポイントは?
  9. ①食べる直前に冷やす
  10. ②皮は薄く剥くか一緒に食べる
  11. ③加熱せずに生で食べる
  12. 梨が食べ頃でない場合の美味しい食べ方・アレンジレシピも紹介!
  13. ①白ワイン風味の梨のコンポート
  14. ②豚ロース肉の梨ソース添え
  15. 梨の美味しさを維持できる保存方法も知っておこう
  16. 梨の食べ頃を把握しよう

梨を食べ頃にして食べたい…

8月から10月にかけて旬を迎える梨は、秋の始まりを感じられる美味しい果物です。瑞々しい果肉と甘味が特徴的な梨の美味しい食べ頃とは、いつなのでしょうか。ここでは梨に関する知識と、梨の食べ頃について紹介します。

【前提】和梨は追熟しない果物

梨の食べ頃を把握するために、西洋梨とは違って和梨は追熟しない果物であることを知りましょう。なお、梨の他にも以下のような追熟しない果物があります。

・りんご
・いちご
・さくらんぼ
・パイナップル
・スイカ

収穫後の果物を一定期間置き、甘味を増やしたり柔らかくしたりする工程を追熟と呼びます。しかし、和梨や上記の果物は収穫した時点で既に完熟しているため、追熟することはありません。上記の果物は時間が経つとともに劣化するため、長期間保存しないように注意しましょう。

(*果物の追熟について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

追熟とは?追熟する果物・しない果物の仕組みや種類を一覧で解説!

梨は買ってすぐ食べるのが一番!

一番美味しい梨の食べ頃は購入後なので、買ったらすぐに食べるようにしましょう。収穫された梨は自らの糖分や水分を消費して呼吸をするため、甘味や風味が劣化しやすくなります。梨は収穫された時点で完熟しているため、日数が経つと品質が落ちるので注意が必要です。

谷上雄亮

たにがみ農園

梨農家の多くは、食べ頃を見計らって収獲しています。農家直送は届いたらすぐ食べられる物を収穫してますし、市場出荷であれば店頭に並ぶ日数なども考えて収穫し出荷していますよ!

食べ頃の梨の見分け方・選び方は?品種で変わる?

梨は追熟しない果物であるため、美味しい食べ頃の状態のものを選ぶことが大切です。ここでは購入時の判断基準になる、食べ頃の美味しい梨の見分け方を紹介します。

①見た目・大きさの特徴

美味しい状態の梨を選ぶ際は、以下のような見た目・大きさのポイントを把握することが重要です。

・皮の表面に張りがある
・品種を確認する
・糖度表示がされているものを選ぶ

はじめに梨の表面に生傷や、運送中にぶつかって柔らかくなっていないか確認しましょう。さらに、時間が経過していないか皮の表面に張りがあるものを選びましょう。

次に、品種を確認しましょう。甘さ重視の品種や、酸味と甘さのバランス重視の品種など、品種によって大きくかわりますのでチェックしてください。梨の大きさでは味を判断することはできませんが、糖度表示がされている物はある程度の糖度基準をみたしています。

国内で生産される和梨には赤梨と青梨の2種類の品種があり、いずれも食べ頃になると皮の色が変わります。幸水や豊水などの赤梨は、食べ頃になると黄色から少し赤みがかった色になり、二十世紀やかおりといった青梨は黄緑色から黄色に変化します。

②感触の特徴

見た目や大きさの他に、品種によりますが食べ頃の梨には以下のような感触の特徴があるので、参考にしてください。

・固い
・重みをしっかり感じる
・滑らかな感触がある

一般的に果物は熟すると柔らくなるイメージがありますが、梨の場合は固く実が引き締まっているもののほうが鮮度が良いと言われています。また、梨は体積の8割以上が水分のため、瑞々しく実が詰まっている梨は持つと重みを感じられます。さらに、果皮に粗い感触の茶色い斑点が無く、触り心地が滑らかな梨も食べ頃である証拠です。

ただし、バラードのような西洋梨の場合は、軽く指で触れて果肉の形が沈むほど柔らかくなったものが食べ頃です。

谷上雄亮

たにがみ農園

いろいろな見分け方がありますが、同じ品種でも気温や天候の栽培条件によって毎年異なってきます。沢山ある中で選べるのであれば、同じ品種でもそれぞれ違う見た目の物を選んで味の違いを楽しんでみても面白いですよ。

糖度表示・値段も一つの指標になる

品種の差はありますが、梨の糖度や値段は梨の成熟度で変わるため、梨の食べ頃を知る一つの指標になります。甘味が強い代表的な梨の品種の糖度と値段は、以下のとおりです。

・かおり(糖度:12度~15度、値段:1,000円前後)
・甘太(糖度:14度〜15度、値段:600円前後)
・新甘泉(糖度:12度~14.5度、値段、550円前後)
・新興(糖度:12.5度〜13度、値段:1,000円前後)
・豊水(糖度:12.5度〜13度、値段:800円前後)
・新高(糖度:12度〜12.5度、値段:1,000円前後)
・幸水(糖度:12度〜12.5度、値段:600円前後)
・二十世紀(糖度:11度〜12度、値段:800円前後)

上記の値段は、全ての品種において1kgあたりの価格を掲載しています。一般的に梨の糖度は10度~11度のものが多く、平均以上の糖度をもつ上記の品種は値段が高い傾向にあります。新高などの梨は1玉1kg以上の大きさになることがあり、糖度が高い品種のかおりは梨の美味しい食べ頃の条件を複数満たすため、高値で売られることが多いようです。

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