ナマズは食べられる?味は美味しい?刺身の寄生虫の危険や食べ方も紹介!
ナマズは食べることができるのでしょうか?寄生虫が心配ですよね。今回は、ナマズは生刺身も含めて食べられるかや、〈味わい・美味しい食べ方&料理〉を寄生中の危険性とともに紹介します。ナマズの安全に食べるための下処理・捌き方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ナマズを食べることはできる?生刺身でも?どんな味わい?
日本の湖や沼にも野生のナマズが生息しており、釣り上げた経験がある人も多いでしょう。川魚などと同様に釣った野生のナマズを食べても大丈夫なのかが、気になるところです。ここではナマズを食べることができるのかについて、味わいとともに説明します。
ナマズは食用魚で生刺身でも食べられる
ナマズは食用魚なので生の刺身を食べることもでき、以下の種類がよく食べられています。
・日本ナマズ
・アメリカナマズ
かつては日本ナマズしか生息していませんでしたが、近年は外来種であるアメリカナマズが国内に増えているようです。そしてナマズを漁獲している以下の地域では、食用魚として食べられています。
・琵琶湖周辺(滋賀県・京都府)
・濃尾平野(岐阜県南西部・愛知県北西部・三重県北部)
・埼玉県南東部
日本では平安時代に書かれた今昔物語にナマズを調理した記述があるほど身近な食用魚で、かつてはカマボコの原料として使用されていました。しかし現在では食用魚としては、一般的なものではなくなっています。ナマズを郷土料理として提供する地域も、群馬県邑楽郡板倉町板倉にある雷電神社並びに鳥取県鳥取市の吉岡温泉に限定されているようです。
ナマズの味わいの特徴は?まずい?美味しい?
ナマズの味わいの特徴として、以下のものがあげられます。
・うなぎに似た味わい
・クセがない
・うなぎより脂がのっている
ナマズはうなぎより脂がのっていて、味も似ています。ナマズはタイやベトナムでは高級魚とされている白身魚でもあり、旬の時期である春から夏にかけては美味しいようです。しかし秋の産卵後は身が痩せてしまうこともあり、美味しくないと感じる人もいます。また下処理の仕方によっては泥臭さが残り、まずいと感じることもあるようです。
地球少年 / 篠原祐太 3.3万 件のツイート 新しいツイートを表示 地球少年 / 篠原祐太
@earthboy64
新メニューはアメリカナマズ。
特定外来生物で在来種を脅かす懸念もあるナマズですが、臭みは全然なく美味しい魚なんです。分厚い白身魚で、適度な弾力もクセになる。
そんなアメリカナマズの魅力を存分に味わってください!美味しいですよ?
爽ちゃん
@samurai08301
霞ヶ浦で釣れたナマズの蒲焼き。
甘辛いタレとご飯がマッチして最高にうまい。噛んでいくうちにナマズ独特の匂いが口いっぱい。俺はナマズを食っているんだと改めて実感。
結論
ナマズが邪魔(まずい、くさい)。タレとご飯だけでいい。
ただしナマズを生刺身で食べる際は寄生虫に注意が必要
うなぎに似た味わいの白身魚であるナマズは、揚げ物や蒲焼きなどにして食べることが多いです。うなぎより脂がのっていると聞くと、生のまま刺身として食べられないのかが気になります。ここでは、ナマズを生で刺身として食べる際の注意点について説明します。
顎口虫症などナマズの寄生虫の危険性
ナマズには顎口虫をはじめとする寄生虫が生息している可能性があり、誤食すると以下のような症状があらわれます。
・皮膚のかゆみ
・皮膚のみみず腫れ
・皮膚の痛み
・失明
・麻痺
顎口虫はドジョウやヤマメ、ライギョなどの淡水魚に生息する寄生虫です。日本国内では有棘顎口虫と剛棘顎口虫、日本顎口虫、ドロレス顎口虫の4種類の寄生虫が確認されています。顎口虫が寄生している淡水魚を十分に調理せずに食べることで人に感染し、目に寄生して失明するあるいは脳に入り込んで死に至ったケースも報告されているので、注意が必要です。
寄生虫の対処法は「しっかり加熱」する
日本ナマズやアメリカナマズに生息する寄生虫の対策は、以下の通りです。
・生食をしない
・寄生虫が死滅するまでしっかり加熱する
・野生ではなく養殖のナマズを食べる
エサや水質を管理して養殖しているナマズを食べる分には問題ないものの、野生の日本ナマズやアメリカナマズには寄生虫が生息している可能性があるので楽観視してはいけません。食品安全委員会が発表した寄生虫による食中毒の説明の中に、以下の記述があります。
淡水魚や淡水性カニ類などは生食を避け、よく加熱して食べましょう。
ドジョウの踊り食いなども、寄生虫による食中毒被害にあわないためには避けた方が無難です。ナマズをはじめとする淡水魚に生息する寄生虫である顎口虫は、人間の体内で成熟することはありません。しかし皮下に留まっている顎口虫は外科手術で取り出す以外の治療法がないので、感染を避けるために淡水魚は中心まで火を通して食べることをおすすめします。