ビビン麺とは？味わいや冷麺との違いは何？作り方・レシピも紹介！

韓国料理店や焼肉屋のメニューで目にする機会が多いビビン麺は、調味料の辛味や麺の食感がくせになる料理です。韓国の麺料理というと冷麺がありますが、ビビン麺と冷麺はどのような違いがあるのでしょうか。ここではビビン麺の特徴や、冷麺との違いを解説します。

ビビン麺は汁がなく、調味料と麺をからめて食べる韓国発祥の冷麺です。ビビン麺の名前の由来は、韓国語で混ぜる意味を示すビビンという言葉から来ており、名前がそのまま料理を表しています。

韓国で食べられる麺の種類はいくつかありますが、一般的にビビン麺で使われているのは咸興（ハムフン）冷麺と呼ばれる麺です。咸興冷麺はそば・じゃがいも・とうもろこしなどのでんぷんから作られ、強いコシがあるのが特徴です。麺とからめる調味料にはコチュジャンや唐辛子、砂糖や酢など様々なものが使われ、奥深い味を作り出しています。

ビビン麺は、辛味のあるタレを麺と混ぜ合わせて作ります。タレに使う調味料は家庭や店によって様々ですが、主なものはコチュジャン・唐辛子粉・ごま油・酢・しょうゆ・砂糖などです。辛味を中心に、酸味や甘味、ごま油の香りなどの複雑な味わいを楽しめます。

ビビン麺にはゆで卵やきゅうり、海苔などの具材が添えられるのが一般的です。麺と調味料を和えただけでは辛味が強いですが、具材と一緒に食べることで辛味が抑えられ、食べやすくなります。

ビビン麺とよく似た韓国の冷たい麺に、韓国冷麺があります。両者の違いは、ビビン麺が汁のない混ぜ麺であることに対して、冷麺はスープに麺が浸かっている点です。味付けについても、ビビン麺は辛味がありますが、韓国冷麺は牛骨で出汁をとった辛味のないスープが特徴という違いがあります。

汁のない冷麺にチョル麺がありますが、チョル麺もビビン麺と同様、混ぜ麺の一種です。チョルとはコシが強く、歯ごたえのある様子を示した言葉であり、チョル麺にはコシのある麺を使います。添える具材にキャベツやもやしなどの野菜をたっぷり使い、辛味だけでなく酸味も効いた味付けをするのがチョル麺の特徴であり、ビビン麺との違いです。

ビビン麺に似た日本の麺料理、ジャージャー麺は、中国から伝えられた料理が日本で発展して今の形となりました。調味料を混ぜ合わせたタレをからめるビビン麺に対し、ジャージャー麺は辛味のある肉味噌を麺とからめて食べます。ビビン麺は強いコシのある咸興冷麺を使い、ジャージャー麺では中華麺を使う点も違いに挙げられます。

ビビン麺と韓国冷麺、日本の冷やし中華とジャージャー麺について、カロリーと糖質を比較したものが上記の表です。こちらは一般的な調味料や具材を使用した場合の数値なので、レシピによって数値の変動があります。

表ではビビン麺と韓国冷麺で数値に差がありますが、どちらの麺もそばなどのでんぷんを原料としているので、麺の栄養価はほぼ変わりません。韓国冷麺はあっさりとした味付けなので、調味料やトッピングの具材によってカロリーや糖質に差が出ると考えられます。

ビビン麺は基本的に、麺と辛味のあるタレを混ぜ合わせて作りますが、タレやトッピングする具材は家庭や店によって違いが見られます。ここからは、ビビン麺の基本の作り方やトッピング、タレのバリエーションを紹介します。