マグロにアニサキスなど寄生虫はいる?いない?筋との見分け方は?
マグロにはアニサキスなどの寄生虫がいるのかどうか知っていますか?今回は、マグロに潜むアニサキス・クドアといった寄生虫の特徴やそれぞれの食中毒の症状を、寄生虫を対策する5つの方法とともに紹介します。マグロを食べてアニサキスにあたった時の治療法や、〈刺身・漬け・たたき〉など寄生虫の危険性の高い食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- マグロにアニサキスなどの寄生虫っている?いない?
- マグロにはアニサキスとクドアが寄生している可能性がある
- 寄生虫のいやすいマグロの危険な食べ方
- マグロに潜むアニサキスってどんな寄生虫?マグロの筋と見間違えるって本当?
- 特徴
- 食中毒症状と発症確率
- アニサキスとマグロの筋の見分け方
- マグロに潜むクドアってどんな寄生虫?アニサキスとどっちが危険?
- 特徴
- 食中毒症状と発症確率
- クドアの症状は一時的で危険性は低い
- マグロのアニサキス・クドア対策は何をすればいい?
- ①アニサキスは目視で取り除く
- ②冷凍処理を行う
- ③加熱処理を行う
- ④新鮮な魚を選び早めに内臓を取り除く
- ⑤養殖用のマグロを選ぶ
- マグロを食べてアニサキスにあたった時はどうすればいい?治療法は?
- 重症化する前にアニサキスを病院で抜いてもらおう
- アニサキスアレルギーの場合は薬をもらおう
- マグロの潜むアニサキスなどの寄生虫に注意しよう
④新鮮な魚を選び早めに内臓を取り除く
アニサキスやクドアなどの寄生虫対策として、新鮮な魚を選び早めに内臓を取り除くのも方法の1つです。遠洋漁業で漁獲されるマグロは生きているうちに内臓を取り除いてから、冷凍しています。生のマグロを手に入れることができた時でも、内臓は食べてはいけません。速やかに内臓を取り出したマグロの食べない分は、すぐに冷凍しましょう。
⑤養殖用のマグロを選ぶ
アニサキスによる食中毒を対策する際には、養殖用のマグロを選んでください。天然のマグロはアニサキスの宿主である、クジラやイルカの糞に含まれる卵から感染することが多いです。しかし養殖マグロは海水が汚染されていないので、アニサキスが寄生することはないと考えられます。
マグロを食べてアニサキスにあたった時はどうすればいい?治療法は?
マグロの下ごしらえの際に気をつけてはいても、アニサキスによる食中毒が起こるリスクはゼロにはなりません。食中毒症状が起こった時にどのように対処すべきか、知っておくと安心です。ここでは、マグロを食べてアニサキスにあたった時の治療方法を説明します。
重症化する前にアニサキスを病院で抜いてもらおう
マグロを食べて食中毒症状が現れた時には、重症化する前にアニサキスを病院で抜いてもらいましょう。アニサキスは体内に入ると、胃壁あるいは腸壁に突き刺さることで発症します。アニサキス症なのかを確かめるために内視鏡検査を行う際に、鉗子を用いて取り除いてもらえば安心です。
(*アニサキスに熱いお茶やお湯が効くのかについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
アニサキスアレルギーの場合は薬をもらおう
マグロを食べてアニサキスアレルギーを発症した場合は、病院で薬を処方してもらいましょう。アニサキスアレルギーは原因である寄生虫が死んでいても加熱調理していても、アニサキスからの分泌物によって反応が起こります。腹痛や嘔吐などの症状以外に体のかゆみやじんましん、血圧降下並びに呼吸困難が見られるケースが多いです。
軽症の場合は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が処方されますが、重症化するとステロイド剤を使用することもあります。医師が必要とする期間は、処方された薬を飲みましょう。
マグロの潜むアニサキスなどの寄生虫に注意しよう
スーパーで販売されているマグロであっても、アニサキスが潜んでいる可能性があるのは事実です。マグロを生食することでアニサキスに感染するリスクはあるので、下ごしらえや調理方法にも気をつけましょう。