オリーブオイルの賞味期限を開封後・未開封で比較!切れた場合の使い道・安全性など解説!
【オリーブ農園maruu監修】オリーブオイルの賞味期限の目安は知っていますか?1年も持つでしょうか?今回はオリーブオイルの賞味期限を〈開封後・未開封〉別に比較して紹介します。オリーブオイルの期限を伸ばす保存方法や、賞味期限切れ・腐った場合の特徴や使い道も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
オリーブオイルの賞味期限は長い?短い?

洋食に使われたり、サラダにそのままかけたりと使い勝手の良いオリーブオイルですが、賞味期限はどのくらいなのでしょうか?開封後・未開封の賞味期限の違いや、期限が切れてしまった場合の対処方法も解説していきます。
オリーブオイルの賞味期限はどのくらい?

オリーブオイルの賞味期限はどのくらいなのか、開封後、未開封と比較して違いはあるのか見ていきましょう。保管しておいたオリーブオイルが使用出来るかどうか気になった時は、こちらを参考にして下さい。
オリーブオイル(開封後)の賞味期限
開封後のオリーブオイルの賞味期限は、3ヶ月ほどが目安です。オリーブオイルは開封すると酸化がどんどん進んでしまうため、できるだけ早く使い切るのがおすすめです。もし日常的にオリーブオイルを使用しないのであれば、小さいサイズの商品を選ぶと良いでしょう。
もし期限内に使い切れそうになかった場合は、揚げ物調理に活用すると無駄がなく、美味しいから揚げなどを作れるのでおすすめです。
内海淳彦
オリーブ農園maruu
オリーブオイルは生鮮食品です。時々お客様から「少しずつ大切に味わいます!」といった(ありがたい)お声をいただくことがあるのですが、生産者としては少しでも新しく鮮度の良いうちにドシドシ美味しく召し上がっていただきたいですね。
オリーブオイル(未開封)の賞味期限
未開封のオリーブオイルの賞味期限は、その製品により様々ですが、ボトルの裏側などにある「食品表示ラベル」で確認できます。オリーブオイルは直射日光などの光や熱に弱く、未開封でも酸化が進んでしまうため、できるだけ買い置きはしないようにしましょう。また、未開封だからと安心せず、保管する場合は熱が伝わらないように冷暗所に保管すると劣化を防ぐことができます。
オリーブオイルの賞味期限が切れたらどうなる?腐る?

ダイエットや美肌などにも効果があるオリーブオイルですが、賞味期限が切れるとどのように変わっていくのでしょうか。賞味期限の切れたオリーブオイルが、腐るかどうかについても紹介します。
①匂い
賞味期限が切れると、匂いに変化はこのようなものがあります。
・ツンとした嫌な匂い
・古い油のような匂い
新鮮なオリーブオイルは良い香りを愉しめますが、劣化すると強烈な嫌な匂いが発生します。オリーブオイルの種類によって匂いが変わるので、開封して最初に匂いを確認してみましょう。
②見た目
見た目の異変としては、以下のようなものがあります。
・新しい油と比べて色が濃い
・泡が消えない
・粘りがある
オリーブオイルの色は緑色や黄色など様々で、実の絞り方や熟し方により異なります。匂いと同じように開封時の色と比較するといいでしょう。その色から明らかに変色した場合は酸化している可能性が高いので、注意が必要です。
内海淳彦
オリーブ農園maruu
もともと緑色が強いオイルの場合、劣化の過程でオイル中のクロロフィルが分解されたために緑色が失せ、逆に色が薄くなったように感じられることもあります。
③味
味の異変としては、以下のようなものがあります。
・フルーティーさがなく油っぽい味
・オリーブの風味がない
開封したてのオリーブオイルは、フレッシュで苦味や辛味、酸味があるものもあります。味での判断は難しいため、匂いや見た目で判断するといいでしょう。
賞味期限が切れても腐ることはないですが、未開封でも開封してからも熱に弱いため酸化している場合があります。酸化したものを摂取し続けると、ビタミンが大きく損なわれる可能性もあると言います。賞味期限を守ることも大切ですが、酸化していないかを匂いや見た目で判断する事も忘れないようにしましょう。
オリーブオイルを賞味期限切れで食べる危険性は?

続いてオリーブオイルを賞味期限切れで食べると、どのような症状が出るのか見ていきましょう。
①腹痛を起こすことがある
オリーブオイルは期限が切れると、酸化し毒性を持つため食あたりを起こし腹痛の症状が出てきます。賞味期限をきちんと確認し、酸化をしていないか色や匂いを確認してから使用すると良いでしょう。
②肝臓への負担がかかることがある
酸化した油には、消化器官や血液の流れに悪影響を及ぼす有害物質である過酸化脂質が含まれています。過酸化脂質を分解できる臓器が肝臓のみのため、肝臓に負担がかかり、肝機能障害や脂肪肝になる場合があるため注意が必要です。
(*オリーブオイルの酸化について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
オリーブオイルの賞味期限を伸ばす保存方法は?

賞味期限を切らすと酸化が進みやすいオリーブオイルですが、伸ばす保存方法はあるのかいくつか紹介します。
①直射日光に当てない
オリーブオイルは光に弱いため、直射日光が当たる場所に置いておくと酸化が進みやすくなります。緑色や黒色の遮光瓶に入った製品が多いですが、透明な瓶に入っているものは戸棚にしまうか、アルミホイルで包み、必ず直射日光が当たらない暗所に置くようにしましょう。
内海淳彦
オリーブ農園maruu
直射日光はもちろんですが、蛍光灯の光でも劣化は起こります。瓶の色にかかわらず、保管は暗所がおススメです。
②常温で保存する
オリーブオイルは30度以上の高温に長時間置くと、熱に弱いため劣化してしまいます。特にガスレンジや冷蔵庫付近は高温になりやすいので、近くには置かないようにしましょう。また、低温の5度以下で保存すると瓶に白い結晶が出てきますが、温度が高くなると戻ります。何度も繰り返すと香りが飛ぶため、冷蔵庫に入れておくのもよくありません。
高温も低温もデメリットがある為、常温保存が好ましいです。
③注ぎ口を清潔にする
オリーブオイルを使用した後注ぎ口をそのままにしておくと、雑菌が繁殖してオイルが劣化する可能性が高まります。使用後に注ぎ口をふき取ることで菌の繁殖をを防げるので、使用後は注ぎ口を清潔に保ちましょう。
賞味期限切れのオリーブオイルの使い道は?

オリーブオイルの賞味期限が切れたといっても捨てるのが勿体なく感じますが、捨てずに使う方法はあるのでしょうか?使い道と一緒に捨て方も紹介します。
①キャンドルにする
劣化してしまい料理に使用できなかったオリーブオイルは、キャンドルのオイルとして使用できます。キャンドルには癒し効果があるだけでなく災害時のための防災グッズとしても役立ちますし、少ない量のオイルでも長時間明るく照らすことができるのでお勧めです。
②廃棄する
直接流しに流すとオイルが固まって水道管が詰まる原因になりますし、流れた場合も自然環境に悪影響を及ぼす可能性があります。オイルを捨てる時は牛乳パックにキッチンペーパーや新聞紙を詰めて染み込ませたり、市販の凝固剤で固めると楽に捨てることができます。
オリーブオイルの賞味期限に注意しよう
便秘を解消したり、生活習慣病の予防など体に良い効果があるオリーブオイルですが、酸化しやすく体に悪影響を及ぼす可能性もあります。オリーブオイルを使用する前に状態を慎重に確認し、賞味期限にも注意しながら摂取するようにしましょう。
内海淳彦
オリーブ農園maruu
とはいえ匂いや味からオリーブオイルの状態を判断するのは初めはなかなか難しいものです。残念ながらエキストラバージンオリーブオイルとして市販されている製品の中にも、輸送時や保管時の管理が悪く店頭に並べられた時点ですでにかなり酸化が進んでいるものが見受けられます。そのせいでそもそもオリーブオイルの味が誤解されているケースも…。
一度新鮮で美味しいオリーブオイルを味わうことで、自分の中に「オリーブオイルってこんな味なんだ!」というスタンダードができると、おのずと良いオイルが分かるようになりますよ。
(※今回記事を監修していただいたオリーブ農園maruuさんの商品ページはこちらです。日本のオリーブ先進地域「小豆島」でキャリアを積んだmaruuさんのハイクオリティなオリーブ製品をぜひご覧ください!)