にんにくの芯の簡単な取り方3選!取る理由は毒?緑でも食べられる?
【管理栄養士監修】にんにくの芯を取る理由を知っていますか?毒で食べられないのでしょうか?今回は、にんにくの芯を取る必要性や簡単な取り方・抜き方を紹介します。にんにくの芯が緑の場合の扱いや、芯から芽を出させない保存方法も紹介するので、参考にしてみて下さいね。
目次
つまようじでの取り方
1.にんにくの皮を剥き、にんにくの両端をカットする
2.芯の上側から根元へ向かって、つまようじの持ち手側を使って押す
この動画の4番目(40秒〜)を見て下さい。カットしてつまようじで押すだけで、非常に簡単な方法です。包丁を使う部分以外は、小さなお子さんにもお手伝いしてもらえますが、切る工程が他の芽を取る方法より多いので手につく、にんにくの臭いがちょっとだけ気になるかもしれません。手袋などを着用して作業してもいいですね。
にんにくの芯が緑でも食べられる?
普段食べている部分が白いので、緑色の芯は毒性があるというイメージを持ちやすいですが、そんなことはありません。この緑の部分が成長したものが「にんにくの芽」なので、毒になるどころか非常に栄養価が高い食べ物なので、何も問題はありません。
芯が緑でも実は食べられるが栄養は落ちている
にんにくの芽が緑に変色したからといって、毒が分泌されることはありません。ただ、にんにくの実側の栄養は、発芽する際のエネルギーとして水分と一緒に吸い取られてしまいます。そのため、発芽してるにんにくの実の栄養・旨味は減少しており、スカスカになりますので、問題なく食べられはしますが、おすすめできません。
(※にんにくが緑になった場合についてもっと知りたい方はこちらの記事を参照してください。)
芽の栄養は豊富
芯は成長すると芽になりますが、芽は白い部分に負けないくらい栄養豊富になっています。芽の茎部分に含まれる代表的な栄養素は次の3つです。
・β-カロテン
・食物繊維
・アリシン
この中でも一番豊富に含まれているのはアリシンです。にんにくの他にもネギ類の野菜に含まれており、強い殺菌作用があるので風邪の予防になります。玉ねぎや長ネギを食べて辛いと感じるのも、アリシンの作用です。それに加えて糖質をエネルギーに変換する働きを助長するので、ダイエットにも効果的です。
ふっちー
管理栄養士
緑の芽が出てきたにんにくは、香りも弱く風味も劣ってしまいます。にんにくは購入後、2〜3週間を目安に使い切るようにしましょう。余ってしまう場合は、すりおろして冷凍保存するのも良いでしょう。
にんにくの芯から芽が出ないようにする為には
いかに毒でない部分だとしても、家庭で使う分のにんにくに緑色の芽が出てきてしまうのは嫌ですよね。そこでにんにくを発芽させない方法や、適切な保存方法について説明します。適切に保存して、上手ににんにくを使ってください。
にんにくが発芽する条件
にんにくが発芽しやすい条件としては次の3つです。
・生育適温が15~20度(高くても23度程度)
・日当たりが良い場所
・乾燥している場所
逆に30度を超えたり、0度以下になると発芽率が一気に下がるので、夏や冬は発芽しにくいです。春や秋は気温も丁度良く、日当たりがいい日も多いので、発芽しやすい条件が揃いやすい季節とも言えます。
にんにくを発芽させない冷凍での保管方法
にんにくの冷凍での保存方法を紹介します。冷凍・冷蔵どちらもカットしていないことが前提ですので、注意してください。
1.表面の薄い皮を剥く(白い皮は残してください)
2.ラップを一個ずつ巻く
3.保存用袋に入れて冷凍室へ
保存の目安は、冷凍庫に入れてから1年程度です。ただ、長期に渡って保存し続けると、冷凍焼けして食感も風味も落ちてしまうので、早めに使い切ってください。