背脂とは?なぜラーメンに使われる?ラードとの違いや部位・代用品も紹介!
背脂とはどんな油か知っていますか?ラーメンによく使われますよね。今回は、背脂の〈部位・読み方〉やラードの違いを、使い方・作り方とともに紹介します。背脂の代用品や〈スーパー〉など背脂が買える場所なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
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背脂とは?どこの部位?ラードと違いは?
ラーメンで背脂が使われていると言った謳い文句がありますが、どこの部位のものなのかを知っておきましょう。ラードとの違いも説明するので、ラーメンを自宅で作るときの参考にしてください。
背脂とは豚肉・ロースの上部分にある脂身
背脂の読み方は「せあぶら」で、豚肉ロースの上部にある、豚の背中の部位の脂身にあたります。ラーメン屋に行くと背脂を使っていることを謳っていることがありますが、ラーメンの上澄みに油が浮いているのがわかります。豚の脂身にはオレイン酸やリノール酸などの旨味成分が含まれており、ラーメンが美味しく仕上がるため、よく使われているようです。
背脂とラードの違いは「加工の有無」
豚の脂身を使ったものにはラードがありますが、背脂とは以下の違いがあります。
・加工の有無
・ラードは豚の脂全てのこと
・ラードには種類がある
・背脂はコクが強い
ラードは背脂と同じく豚の脂から作られるものですが、背中の部位だけではなく、脂身全てのことを指します。そのまま使う背脂に対し、ラードは生成して作られているのが特徴です。また、ラードには種類があり、純正ラードと調整ラードに分けられます。純正ラードは豚の脂身だけを使ったものですが、調整ラードは何の油かがわからないことがあります。
さらに、純粋な背中の脂身だけを使った背脂はコクが強く、ラーメンに入れても雑味を感じることがありません。
背脂はラーメンになぜよく使われる?他の使い方は?
背脂はラーメンによく使われるうえ、家系ラーメンでは脂増しの注文方法があり、追加して食べる人もいます。ここではラーメンに背油が使われる理由や、ラーメン以外の使い道を紹介します。
ラーメンに背脂が使われる理由は「融点の低さ」
背脂がラーメンに使われる理由は、融点の低さにあります。背脂の融点は27度から40度の間で、30度から溶け始めるラードよりもやや溶けやすいのが特徴です。そのため口の中に入れると、とろけるような口当たりとコク、旨味が感じられやすくなります。また、融点が低いことで、水にも溶けやすくスープになじみやすい点もメリットです。
背脂のラーメン以外の用途・使い方
背脂はラーメン以外の用途があり、以下の使い方があります。
・餃子
・チャーハン
・ハンバーグ
・パスタ
背脂はこってりした中華料理との相性が良く、ラーメン屋では餃子やチャーハンにも良く使われています。また、洋食に使っても美味しく仕上がるため、ハンバーグやパスタのほか、魚のすり身を使ったフライなどを作るときにもおすすめです。
背脂は自作できる?作り方や代用方法は?
自宅でも背脂を作ることで、本格的なラーメンやそのほかの料理を作ることができます。作り方を説明するので、背脂の入った、コクのあるラーメンを自宅で食べたいなら参考にしてください。
背脂の作り方
背脂を作るときの材料と作り方は以下の通りです。
【材料】
・背脂
【作り方】
1.背脂を細かく切る
2.水に背脂を入れて加熱する
3.沸騰したら強火でさらに10分ほど加熱する
4.背脂を洗う
5.お湯を沸かして背脂を入れる
6.沸騰した状態を維持させて30分から1時間煮る
7.柔らかくなったら取り出して冷ます
最初に水から煮る工程は、臭みを取るために行うため、強火でピンク色の部分がなくなるまで煮るのがポイントです。さらに背脂を洗って汚れを落とし、煮込むことで、美味しい背脂が作れます。作り終わったら使いやすい大きさに切って保存することで、インスタントラーメンに入れるときも手軽に入れられ、より美味しく食べられます。