スパイス「カルダモン」とは?香りや効果・効能など特徴は?レシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】カルダモンはどんなスパイスか知っていますか?どんな料理との相性が良いのでしょうか。今回は、カルダモンの〈味わい・香り〉など特徴や、効果・効能も紹介します。カルダモンのカレー以外の使い方や、活用レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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カルダモンとは?どんなスパイス?
カルダモンとは、どのような特徴を持つスパイスなのでしょうか。まずは、カルダモンの味・香り・見た目などの特徴を紹介します。また、カルダモンの名前の由来や歴史についても紹介するので参考にして下さい。
カルダモンの味・香りや見た目など特徴
カルダモンとは、ショウガ科の多年草の実を乾燥させて作られるスパイスです。緑色や黄緑色の紡錘形の実から、黒褐色の角張ったごまのような種子を取り出して料理などに使います。カルダモンにはピリッとした辛味やほのかな苦味があり、カレーやチャイなどのスパイス料理によく使われています。
また、ミントのような清涼感のある強い香りもカルダモンの特徴です。気品のあるその香りから、「スパイスの女王」や「香りの王様」などと呼ばれています。
カルダモンの原産地・歴史
カルダモンの原産地は主にインドやスリランカで、古くからアーユルヴェーダに生薬として用いられていました。また、カルダモンはインドからヨーロッパやエジプトにも伝わり、古代エジプトではカルダモンを神に捧げる香りとして神殿での祈祷の際に焚いていたようです。このような歴史から、カルダモンは世界最古のスパイスの一つだと言われています。
なお、カルダモンがいつ頃日本に伝えられたのかはっきりと分かっていません。時期は不明ですが、日本ではカルダモンは生薬として伝えられ、「ショウズク(小豆蔲)」の名で親しまれていました。
カルダモンの名前の由来
カルダモンは、ギリシャ語で心臓を意味する「kardia」と生薬やスパイスとして用いられる「amomum(びゃくづく)」が語源であると言われていますが諸説あり特定は難しいとされています。古代の王室の人々は、毒から身を守るためにカルダモンなどのスパイスを解毒剤として利用しており、心臓を守る薬としてカルダモンの効能を信じていたようです。また、カルダモンの紡錘形が心臓に似ていることが名前の由来との説もあります。
カルダモンの効果・効能は?
古くから生薬やスパイスとして利用されてきたカルダモンですが、具体的にどのような効能があるのでしょうか。ここでは、カルダモンの持つ効果・効能について紹介します。
①口臭予防
カルダモンには、消臭効果を持つ成分であるシネオールが含まれています。カルダモンを料理に使うことで、肉や野菜の臭み消しや、口臭予防の効果が得られます。なお、カルダモンは口臭予防用のチューイングガムの成分としても利用されてきました。
②リラックス効果
カルダモンに含まれるシネオールやテルピネオールは、気分をリラックスさせる効能を持つ香り成分です。カルダモンの香りを嗅ぐとリラックス効果が得られるため、ハーブティーやアロマテラピーに利用されています。また、これらの香り成分には集中力を高める効能もあるので、仕事や勉強を効率よく行いたい時にもカルダモンの香りは役立ってくれるでしょう。
③胃腸を整える
カルダモンには、胃酸や唾液の分泌を促し、胃腸の消化・吸収作用を助ける働きがあります。なお、カルダモンの健胃作用は東洋医学でも認められており、漢方薬の成分として利用されています。また、カレーのように刺激の強い料理にカルダモンを加えることで、胸やけなどの不快な症状を抑える効果が期待できるでしょう。
④冷え性の改善
カルダモンには血行を促進する効能があり、冷え性の改善に役立ちます。冬の寒い時期には、カルダモンを使った料理やハーブティーを摂ることで、体の中から温まることができるでしょう。また、カルダモンには利尿作用もあるので、むくみの改善にも効果が期待できます。