きゅうりに空洞・穴があっても食べられる?原因・見分け方や美味しい活用レシピも紹介!
きゅうりに空洞がある場合に食べられるか知っていますか?今回は、きゅうりに空洞がある・中身がスカスカな場合に食べられるかを、原因や見分け方と紹介します。空洞・スカスカのきゅうりを美味しく食べるレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
きゅうりに空洞があって中身がスカスカ...食べられる?

みずみずしく歯ごたえの良いきゅうりは、サラダに欠かせない身近な食材ですが、外見はほかのきゅうりと変わらないのに、包丁を入れると中に空洞があったことはないでしょうか。今回は空洞の原因は何なのか、空洞があってスカスカのきゅうりでも食べて大丈夫なのかを解説します。
きゅうりに空洞があっても腐ってない時は食べられる
結論から言えば、きゅうりの内側に空洞があっても腐っていなければ問題なく食べられます。味も空洞がないきゅうりと大差ないですが、まれにスポンジみたいにスカスカになっていたり、パサついているきゅうりもあります。白い液体が出ている場合は腐っている可能性が高いので食べるのを控えましょう。
(※きゅうりの中が白い原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
きゅうりの空洞ができる・すが入る原因は?虫?

きゅうりの内部の空洞は、一見虫に食われたように見えますが、原因は虫なのでしょうか。それとも他に違う原因があるのでしょうか。以下で解説するので参考にしてください。
①栽培中の水分の不足
きゅうりの内部の空洞は、虫ではなくきゅうりが育つ環境に原因があります。空洞のことを空洞果と呼び、空洞果が出来る原因は大きく分けて2つあるので紹介します。きゅうりは98%が水分であり、水分が不足すると空洞果になってしまう可能性が高いです。
家庭菜園など家できゅうりを育てている時は、きゅうりにしっかり水やりをしましょう。夏の気温が上昇している時以外の、気温が低い時でも水が足りなくなってしまう時があるので、注意が必要です。水やりした後土を掘ってみて、しっとりと濡れていればきゅうりにとって十分な水やりが出来たといえます。
②栽培中のホウ素の不足
ホウ素とは植物の生育を促進する成分で、きゅうりを栽培している土がアルカリ性の傾向があればホウ素不足になり、空洞果になる可能性が高まります。日本は雨が多いので、酸性になる傾向が高いですが、アルカリ性になっている場合土がホウ素を吸収しにくくなっているかもしれません。
きゅうりの栽培をしていて気になる人は、近くの薬局やホームセンターで、土の酸度を計測できる土壌酸度計を入手して調べてみましょう。
③収穫の遅れ・熟れ過ぎ
空洞果と違い、きゅうりの収穫時期が遅れて熟れ過ぎてしまうと、すと呼ばれる空洞が出来てしまいます。プリンや茶わん蒸しを作る時に、生地が膨らみすぎて気泡のような細かな穴が開いてしまうことをすが入るといいます。すが入るとぼそぼそとした食感でなめらかとは程遠くなってしまいます。
同じようにきゅうりにすが入ると、色が悪くなったり、ぼそぼそとした残念な食感で美味しくありません。
きゅうりに空洞があるか見分ける方法はある?

きゅうりに空洞果があっても、味はそんなに変わらないし食べても問題ないことは分かりました。こちらではスーパーなどで売っているきゅうりや、家庭で栽培しているきゅうりには空洞があるのか、見分ける方法や特徴があるのかを紹介します。
きゅうりの空洞を見分ける方法はない
残念ながらきゅうりの空洞果を見分ける方法はありません。しかし、新鮮なきゅうりを選ぶ方法は存在します。
・太さが均一でずっしりと重量感がある
・緑色が濃くハリがある
・表面のとげがチクチクする
きゅうりは水分量が多いほど重量感があり、太くしっかりとした見た目です。太さが均一で先端が細くなっていないものほど新鮮なきゅうりで、水分量が多ければ緑色が濃く表面にハリがあります。鮮度が落ちるほど水分が抜けて柔らかくなるので、表面のとげが尖っていなければ水分が抜け始めている証拠なので、触って確かめてみましょう。
空洞・スカスカのきゅうりを美味しく食べるレシピも紹介!
空洞があるきゅうりによってはぱさついた味だったり、そもそも穴が開いているきゅうりは料理の見栄えがよくありません。こちらでは、空洞がありスカスカのきゅうりを美味しく食べられるレシピを4つ紹介します。
①オイスターソースでしっとりたたききゅうり
きゅうりに空洞があってもたたいてしまえば見た目も気になりません。こちらのレシピの場合、きゅうりの水分を出した方がさっぱりと食べられるので、すが入ってパサついたきゅうりなら手間が省けます。
②きゅうりと鶏もも肉の中華風煮物
空洞があり水分不足なきゅうりも、煮てしまえばしっとりと美味しく食べられます。柔らかいきゅうりの食感とヘルシーで優しい味に癒される一品です。鶏肉の代わりにツナ缶を使うのもおすすめです。
③天かすがアクセントのきゅうりがメインの味噌汁
きゅうりとなすを使った夏野菜の味噌汁レシピで、パサついたきゅうりでも味噌がしみて美味しく食べられます。天かすを加えることで味噌汁のコクが増し、最後に入れるとサクサクとした食感が楽しめます。
④白だしと塩昆布で簡単きゅうりの漬物
きゅうり料理といえば、漬物をまず思い浮かべる人も多いでしょう。柔らかくなったり、食感が悪くなったきゅうりでも、漬物にすれば味も食感も気にならなくなります。空洞が気になる時は、縦に切ってから細切りにするなど切り方を工夫するのがおすすめです。
きゅうりの劣化・腐った時の特徴も知っておこう

きゅうりの劣化や腐った時の特徴は以下の通りです。
・柔らかくしなびた状態になる
・カビが生え、白い液体が出る
・ヘタや断面が茶色や黄色に変色する
きゅうりは新鮮なときは水分が多く表面にハリがありますが、日が経つと水分が抜けて柔らかく、しなびた状態になります。ヘタや断面が茶色や黄色っぽくなっていたり、少しかじって苦みがあるようなら注意が必要です。更にぬめりのある白い液体がきゅうりの表面を覆っていたり、白いカビが生えている状態になったら、腐っているので食れません。
(※きゅうりが腐るとどうなるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
きゅうりに空洞があっても大丈夫
きゅうりに空洞があっても多少はスカスカしている場合もありますが、問題なく食べれることが分かりました。空洞果やすが入るには水不足や土の酸度、収穫時期に気を付ける必要があるので、きゅうりを栽培する際はこの記事を参考に、空洞果のない実のしっかり詰まったきゅうりを作ってください。