トマト缶はトマト何個分？重さはひと缶何グラム？トマトペーストも紹介！

トマトの水煮を缶詰にしたトマト缶は長期保存が可能で、応用範囲も広く常備しておくと便利です。何気なく使っているトマト缶ですが、いったいトマト何個分で何グラムなのかを紹介します。

トマト缶1缶あたりの、一般的な容量は400gです。トマトの固形物が240gで、固形物以外の汁としてピューレが160gくらいになります。トマト缶1缶400gは普通サイズの生トマトで約2.5個分になります。

野菜は等級と階級という２つの規格で、ランク付けがされています。トマトの階級は大きさや重さにより、5つの階級に分けられています。

トマトペーストは裏ごしをしたトマトを約6倍に煮詰めていて、濃縮されたトマトペーストは大さじ1杯で18グラムになります。生のトマトの何個分になるのかというと、大さじ1杯でトマト約1.5個分になります。

トマトソースとして応用範囲が多岐に渡り便利なトマト缶は、生トマトで代用することは可能なのでしょうか。生トマトをトマト缶の代用品として使用した場合には、どのような違いがあるのかを紹介します。

トマト缶用のトマトは完熟後に生トマトは完熟前に収穫をしているので、生トマトのほうがフレッシュで酸味がありトマト缶のような濃厚な味わいに欠けます。生トマトをトマト缶の代用として使用する場合には、香味野菜やハーブなどを加えて煮詰めて使うことをお薦めします。

トマト缶の方がリコピンの含有量が高く、生のトマトの方がビタミンBやビタミンCの含有量は高いです。トマト缶用のトマトは缶詰にする前に加熱処理をしているので、ビタミンBやビタミンCなどの栄養素が多少失われてしまいます。リコピンの量はトマト缶では完熟前の生のトマトと比較して3～4倍も多く、加熱処理をすることでリコピンの吸収率が高くなります。

またイタリア産のトマトは、国産トマトと比較するとリコピンの含有量が3倍近く多く、リコピンを摂取したい場合は国産の生のトマトよりイタリア産のトマト缶がおすすめです。身体に有害とされる活性酸素を除去する、強力な抗酸化作用があるリコピンはトマト缶を使用することでより抗酸化作用がアップします。

生食用や調理用の生のトマトは、スーパーなどの店舗に並ぶ時に食べ頃になるように完熟する前に収穫されています。トマト缶などの加工用のトマトは完熟した後に収穫され、工場で加工される際の加熱処理により甘みが増し濃厚な味わいとなります。

生食・調理用トマトはみずみずしくフレッシュな酸味が魅力で、サラダやマリネ・ブルスケッタやサルサソースなど生のまま使用します。調理用としてはトマトスープやパスタソース・煮込みやトマトカレーなど加熱をして幅広いメニューに利用が可能です。

トマト缶をそのまま食することはなく、加熱して調理用として使用します。トマト缶に使用されるトマトの品種は甘味と酸味が濃厚で、加熱をすることで深みが増し美味しくなります。トマトソースとしてパスタやリゾットとして・煮込み・チリコンカン・スープなど多岐に渡るレシピに利用が可能です。

トマト缶にはトマトの水煮が丸ごと入っているホールトマトと、ダイス状にカットされたトマトの水煮が入っているカットトマトの2種類があります。ホールトマトはカットトマトで代用できるのか、その違いはどのような点なのかを紹介します。

ホールトマトもカットトマトも完熟した後のトマトを水煮したもので、基本的には大きな差はないのでホールトマト缶がない時にはカットトマト缶で十分代用ができます。トマトソースやスープなどのレシピとしては、どちらがより適しているかで使い分けてみましょう。

ホールトマトは細長い形のサンマルツァーノ種やローマ種などが使用されていて、加熱をすることで美味しくなります。丸ごとのトマトが入っているので、果実の甘みと種の酸味のバランスが良くトマトの旨味が際立つ味わいです。滑らかなトマトソースを作りたい時にお薦めなのが、ホールトマト缶です。

カットトマトは丸い形のラウンド種やロマーノ種などが使われます。この種類のトマトは加熱に向いている品種で、煮込むことで風味が出て美味しくなります。種がほとんど取り除かれているので、酸味は弱めです。トマトの果肉の食感を楽しみたいスープには、カットトマト缶が適しています。

ホールトマトは味わいが濃く甘みがあるのに対して、カットトマトはあっさりしていてホールトマトよりも酸味が強めで果肉も厚くなります。

ホールタイプのほうが煮崩れしやすいので、トマトソースや煮込みなどにむいています。カットタイプは煮崩れしにくい種類のトマトを使用しているので、煮込み料理にしても形が残りやすく果実感があるのでスープなどに適しています。

トマト缶は一般的に400gですが、使用しきれずに残ってしまうこともあります。半量の200gのトマト缶を使用した、おすすめのレシピを3品紹介します。

肉を包む作業が大変なロールキャベツの時短バージョンで、見た目にも豪華で楽しいメニューです。しっかりとトマトソースで煮込んだキャベツは、程よい酸味と食材の旨味がたっぷりと染みこんで優しい味わいです。

ラザニア用のパスタの代わりにわんたんの皮を使うことで、時短で本格的なラザニアができます。他にも餃子の皮や春巻きの皮でも同じように出来ますので、試してみて下さい。

スパイシーなカレーやキーマカレーに飽きたら、カレー粉にトマト缶をたっぷり入れて優しい味わいの煮込みカレーにしてみましょう。目玉焼きやスープカレーのように、沢山の野菜を添えても栄養たっぷりで美味しいです。

栄養価が高く長期保存が可能なトマト缶は、応用範囲も豊富でストックしておくと便利です。トマトソースとしてスープや煮込み用としてレシピの幅が広がるトマト缶ですが、何気なく使用しているトマト缶がトマト何個分なのかをこの機会に知っておきましょう。