立春の食べ物は?大福?飲み物・お酒は?花や縁起のよい行動も紹介!
立春の食べ物には何があるか知っていますか?立春には食べ物以外におすすめのものがあるのかも気になります。今回は、<大福・豆腐>など立春に食べるものや、立春に飲む飲み物を紹介します。立春にするべきその他の行動も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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立春の食べ物には何がある?
立春とは春が始まる日、旧暦では1年の始まりとされています。立春は例年、節分の次の日の2月4日頃で、新しい年に良運を呼び成功を収めたいとの想いから、古くから伝わる風習があります。今回は立春の季節の食べ物や飲み物、行いなどを紹介するので参考にしてください。
立春の食べ物4選!
ここでは、立春の季節に食べるもので縁起がよいとされているものを紹介します。大福や豆腐、春を感じられる生菓子なども紹介するので、参考にしてください。
①立春大福
お餅は昔から縁起の良い食べ物とされ、大福も大きな福を呼ぶといわれています。節分の翌日の立春に食べるとよいといわれる大福は立春大福と呼ばれ、新年が始まる立春の朝に立春大吉のお札を貼る風習に合わせて広まったようです。
②立春大吉豆腐
節分には年の数だけ煎り大豆を食べる習慣がありますが、立春には大豆が原料の豆腐を食べるとよいといわれています。白い豆腐は、古くから邪気を払って身を清める食べ物とされてきました。
立春に食べる豆腐は「立春大吉豆腐」と呼ばれ、浄化した身体に福を呼び込むと言い伝えられています。なお、立春大吉豆腐は白いまま食べるのが原則なので、しょうゆではなく塩を添えることが多いようです。
③立春大吉餅
出典: @tuitachimochi_a
節分の翌日の立春にちなんだ餅として、立春大吉餅があります。立春大吉餅は、三重県の伊勢の老舗赤福で販売されています。黒大豆と大豆を使った2種類の大福で、大福の中にはあんと豆が入っているそうです。立春大吉餅には食べることで邪気を払って新しい年を健康に過ごせますように、との祈りが込められています。
④立春生菓子
立春の食べ物には、大福の立春大吉餅のほか、立春生菓子という和菓子も有名です。立春生菓子は、立春の朝に作られたものをその日中に食べるとされています。春の季節感を感じられる桜餅やうぐいす餅、椿餅などがよく作られ、立春に食べると縁起がよい食べ物として和菓子屋などで販売されています。
立春の飲み物3選!
立春には食べ物のほかに飲むと邪気が払われ、縁起がよいといわれる飲み物もあります。ここでは、縁起物とされているお茶など立春にまつわる飲み物を紹介するので、参考にしてください。
①立春朝絞り
立春朝搾りとは立春のためだけに作られたお酒で、昔から縁起物とされる貴重な生酒です。立春朝搾りは立春の日に最も良い状態で飲めるように、前日の節分の夜から仕込まれ、立春の日の早朝に搾ります。搾ったばかりの新酒は神主にお祓いしてもらい、その日のうちに店頭に並べられます。
②立春のお水
立春に飲むとよいとされる飲み物には、若水というものもあります。立春の早朝に汲む水を若水といい、1年の邪気を払うとされます。古くは井戸から汲んできた若水を神棚に供えたあとに、料理やお茶に活用されてきました。現代では井戸の水が普及していないため、水道水を若水とすることが多くなっています。
③福茶
福茶は飲むと邪気が払えるという縁起のよいお茶です。健康や豊作、幸せを招くとされる立春の早朝に汲んだ若水で作ります。福茶は煎茶やほうじ茶にして、邪気を払う福豆や結び昆布、小梅などを入れます。
有名な和菓子店の赤福では、立春大吉餅とともに福茶も販売されているそうです。お茶の中には難を逃れるとされる梅干しの実と喜ぶとされる昆布が入っており、立春のお茶、福を招くお茶として親しまれています。
立春に食べるべきその他の食べ物は?
立春の季節に食べると美味しい、おすすめの食べ物はほかにもあります。春を感じられる野菜や旬の魚などの食べ物を紹介するので、参考にしてみてください。
①ふきのとう
春の訪れを告げる山菜として、ふきのとうが有名です。ふきのとうには、冬の間にたまった老廃物や毒素を排出してくれる働きがあるとされています。独特の風味やほろ苦さが特徴で、花が咲く前のつぼみを調理し、天ぷらや和え物、吸い物の実などにして食べます。
②さやえんどう
立春の季節に旬を迎える食べ物には、さやえんどうもあります。さやえんどうには、腸内の老廃物を排泄する作用があり、冬の疲れた胃腸の調子を整え気を補うともいわれています。さやえんどうは汁の実や炒め物、煮びたしなどにすると美味しく、お酒のおつまみとしてもおすすめです。
③にしん
節分にはいわしを食べて邪気を払いますが、立春にはにしんがおすすめです。春を告げる魚と書く魚で、俳句では春の季語にもなっています。立春の季節に産卵を控えたニシンは魚卵や白子を蓄えていて、身付きが良く栄養も豊富です。立春の季節が旬のにしんは身はほんのり甘みがあり上品な味わいで、塩焼きや照り焼き、煮魚などが美味しいです。
立春に関するよくある質問【Q&A】
ここでは、立春に関する質問の中でよくあるものについて紹介します。立春には何を行うのか、また立春の頃に咲く花なども紹介します。
1.立春にするべきその他の行動は?
立春にするべき行動には、立春の朝に家の入口に立春大吉のお札を貼るというものがあります。立春大吉の文字が裏からも同じように読めるので、家に入って来た鬼が振り返りお札を見て、まだ家に入っていないと勘違いして外へ出ていくというものです。厄除招福の意味を持つ立春大吉のお札を貼ることで、1年の無病息災を願います。
邪気を払う立春大吉のお札はお寺や神社で貰いうけるほか、自分で書いても良いといわれています。また立春大吉のお札は大人の目線より高い位置に貼って、翌年の立春の日まで貼り出しておきましょう。
2.立春の花には何がある?
立春の季節になると、様々な花が春の訪れを知らせます。古くから福を招き、長寿を意味する花として日本人に親しまれてきた福寿草が、明るい黄色の小さな可愛い花を咲かせます。また梅が蕾をほころばせてかぐわしい香りを放ったり、ネコヤナギがフワフワとした丸い花穂を付け始めたりするのも立春の季節です。
立春の時期に咲き始める花は、他にもたくさんあります。カラフルで愛らしい花を咲かせるクロッカスや丸くて可愛らしい花のヒナギク、日本原産の代表的な和花の椿、海岸などに群生するスイセンなども立春の季節に咲きます。
3.立春の中国と日本の違いは?
立春とはもともと古代中国で生まれた、季節の変化をあらわす指標の二十四節気のうちの1つで、日本で立春に様々な行いをするのと同様に、中国でも立春を祝う習慣があります。中国で春を告げる特別な食べ物として立春に食べられるのは、行事食の春餅です。また風車を飾ったりピクニックに出かけるなど、中国でも立春に様々な伝統行事が行われています。
立春に食べると縁起のよいレシピ3選!
ここでは立春に食べると縁起がよいとされる食べ物で作る、おすすめのレシピを紹介します。簡単で美味しい味噌汁やおかずやおつまみになるものも紹介するので、参考にしてください。
①さやえんどうと豆腐の味噌汁
立春の頃に旬を迎えるさやえんどうと、白い豆腐でつくる味噌汁です。さやえんどうのシャキシャキとした食感と優しい味わいが人気で、味噌を溶き入れた後にお酒を加えたら出来上がりです。
②ふきのとうの天ぷら
サクサクで美味しい、ふきのとうの天ぷらも立春の季節に美味しい食べ物です。ふきのとうは、かき揚げのように揚げると苦みが減り食べやすい味わいになります。平らな形で揚げるのがおすすめで、歯ざわりのよさが増します。
③子持ちにしんとねぎの煮付け
立春の頃に美味しい魚の食べ物のにしんを煮付けにするのもおすすめです。柔らかいにしんと、とろける長ねぎが美味しいと評判です。にしんはうろこがたくさんついている、新鮮なものを選ぶことをおすすめします。
立春は縁起の良い食べ物を食べよう
節分にまつわる風習があるのと同様に、立春にも縁起がよい食べ物や飲み物が存在します。また、立春の季節には食べ物のほかに、邪気を払う行動などもあります。節分の豆まきを終えた後は、立春の食べ物や行事で新たな1年を始めてみてください。