カレーに水を入れすぎた...対処法は？蒸発や片栗粉？圧力鍋の場合も紹介！

カレー作りをしていて、水を入れすぎたという経験がある人は多いでしょう。今回は、カレーに水を入れすぎて水っぽくなってしまったときの対処法を紹介します。とろみのある美味しいカレーを作りたいという人や、まさに今水を入れすぎて困っているという人はぜひ参考にしてください。

水分が多い状態にとろみをつけることで、カレーライスに近い状態にしてみましょう。ルーに含まれている小麦粉がカレーのとろみの元となっているので、ルーに入っている小麦粉の量を調整するととろみがつきやすいです。ルーに溶け込む具材の食感を活かして全体のとろみをつけることもできます。

水っぽく味の薄い状態には、旨味やコクのある調味料や食材を加えるのも効果的といえます。味の薄さが緩和されるだけでなく、市販のルーの味に変化を加えることができるのでお好みのアレンジが見つかることもあります。普通のカレーの味に飽きてしまった、という人にもおすすめです。

普通のカレーに近づけるのではなく、あえてカレー味の違う料理にリメイクするのもひとつの手です。水分を活かした煮込み料理や、ごはんや麺類を入れたアレンジなど、バリエーションも豊富です。圧力鍋を使用すると水分量はそのままに味が凝縮されるので、とろみや味を足さなくても美味しく食べられます。

カレーライスの醍醐味ともいえるとろみがついていると、ごはんと合わせても美味しく食べられるようになります。ここからは、水を入れすぎたカレーにとろみをつける方法について詳しく紹介します。

入れすぎた水の量に合わせて追加でカレールーを加えて、全体の量を増やすのは最も簡単な対処法といえます。市販のレトルトカレーを加えても、ルーに入っている小麦粉で全体にとろみがつくので同じ効果が得られます。かさが増えるので、鍋の大きさには注意してください。

弱火で煮込んで水分を蒸発させるとルーの中の小麦粉の濃度が高くなり、全体にとろみが出てきます。ただし、十分に蒸発するまで煮込むと鍋に焦げ付きやすくなるため注意が必要です。弱火でかき混ぜながら、好みの水分量になるまで時間をかけて煮込みましょう。

具材として入れていたじゃがいもを潰すことで、じゃがいもの食感によりルーにとろみをつけることができます。じゃがいもは火を煮込みすぎると溶けると言われるように、やわらかく煮込まれていれば簡単に馴染ませることができます。追加の材料も必要がないのでお手軽な対処法です。

じゃがいもをすりおろして入れてもとろみをつけることができます。じゃがいもの食感に加えて、加熱する過程でじゃがいもに含まれるでんぷん質がルー全体にとろみをつけてくれます。ダマになりにくいので失敗が少ない対処法です。

具材自体にとろみのあるチーズやバナナを加えるのもおすすめです。ルーのとろみと同時に、濃厚な味わいを加えることができます。バナナとカレーの組み合わせに驚く人も多いですが、フルーティーで優しい甘さが楽しめるので試してみてください。

小麦粉を切らしていてとろみがつけられないときは味に旨味やコクでカバーするのがおすすめです。ここからは水を入れすぎたカレーに旨味やコクを足す方法について、詳しく紹介します。家に常備しているような調味料や食材だけで簡単にできるので試してみてください。

はちみつやジャム、チョコレートなど甘みのある食材を加えると、いつものカレーの味に奥深さを加えることができます。こちらも入れすぎると甘みが強くなりカレーの味が活きなくなってしまうため、隠し味程度の使用がおすすめです。

乳製品をカレーに加えると、まろやかでコクのある味わいにすることができます。全体の味わいがマイルドになるので、小さな子供がいる家庭や辛いものが苦手な方のアレンジとしてもおすすめです。乳成分が固まらないよう、ある程度馴染んだら弱火で加熱しましょう。

すりおろした野菜や果物を加えて弱火で煮込み、食材の旨味とともにカレー全体にとろみを加えるのも良いでしょう。りんごを加えるとフルーティーでまろやかな味わいになります。また、しょうがやニンニクなど香りのある野菜をすりおろして加えると、味のアクセントになります。

あらかじめカレー粉で炒めた野菜を加えて煮込み、味の薄さを軽減します。たまねぎをみじん切りにしてカレー粉と炒めると、野菜が溶けこんだような自然な甘みも加えることができるのでおすすめです。カレー粉は多めに使用したほうがおいしく仕上げることができます。

（＊カレーの味が薄い時の対処法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

ここからはカレーの入れすぎでない水の量を紹介します。カレーの種類によってさまざまなレシピが存在しますが、スタンダードな水の量はどのくらいなのでしょうか。水を入れすぎてしまう前にチェックしておきましょう。

一般的な目安としては12皿分にあたるカレールウ1個に対して水1400mlを加えるとよいとされています。ただし現在さまざまなメーカーからカレールウが販売されており、ルウによって差があります。パッケージの記載を確認して水を加える量を決定するとよいでしょう。

ここで注意すべきなのは、調理器具や加える具材によって仕上がりが異なるということです。大きな鍋を使うときは水分の蒸発が多いため水を多めに加えますが、圧力鍋ではほぼ蒸発しないので水は少なめに設定します。また野菜を加えると水分が出るので、野菜を多く入れる場合は水を少なめにして弱火で時間をかけて煮込みましょう。

カレーライス以外にもカレーを美味しく食べられる方法は多くあります。ここからはカレーに水入れすぎた時に使えるリメイクレシピを紹介します。あえて水分を活かしたレシピでおいしくリメイクしてみてください。

こちらはご飯と調味料を加えて煮込み、チーズをかけるだけのお手軽なカレーリゾットです。カレーが染み込んだごはんと、とろけたチーズの相性が抜群です。煮込み時間によって水分量は調整できるので、丁寧に弱火で煮込みましょう。

カレーうどんはカレーに飽きたときの定番アレンジですが、こちらはめんつゆを加えるレシピです。めんつゆが全体を和風の味わいにまとめてくれるので、調味料を細かく計量しなくても味が決まります。油あげを入れると出汁が出て、より和風の味わいを楽しめます。

水分を活かしたリメイクとして、カレー鍋も人気です。野菜を煮込み、旨味が溶け込んでいるカレーに出汁を加えることでさらに旨味が出て、スープまで美味しく食べられます。大きめの具材が多い時におすすめのリメイクレシピです。

こちらは少し珍しいパスタとカレーを組み合わせたレシピです。パスタにカレーをよく絡めて、粉チーズを多めにかけて洋風に楽しむのがおすすめです。さらにとろけるチーズやホワイトソースをかけて焼くとグラタン風にも楽しめるので、ぜひ試してみてください。

カレーに水を入れすぎてしまうのは、カレー作りで誰もが経験することかもしれません。しかしちょっとした工夫だけで対処でき、新しいカレーの美味しさで食卓の定番メニューになったという声も多くあります。水分が多いからこそ味わえる、普段とは違ったカレーをぜひ楽しんでみてください。