じゃがいもの白いカビは大丈夫?芽や黒ずみは危険?食べられるかの判断方法を解説!
【野菜ソムリエ監修】じゃがいもにカビが生えていたことはありますか?カビが生えても食べられるのでしょうか?今回は、じゃがいものカビの見分け方・原因やカビが生えた時の対処法を紹介します。カビ防止の正しい保存方法なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
じゃがいものカビない保存方法・対策は?
ここからはじゃがいものカビない保存方法やカビ対策を、常温・冷蔵・冷凍に分けてに紹介します。
①常温で保存する場合
じゃがいものカビは、温度20~30℃、湿度70%以上で活発に繁殖します。また光が当たると緑化や発芽の原因になるため、通気性の良い冷暗所で保管します。
①家庭菜園で収穫したじゃがいもの場合は、水洗いせずに数時間陰干しする
②じゃがいもについた土をはらう
②段ボール箱に新聞紙を敷いて、その上にじゃがいもを入れる
③湿気を吸わせる新聞紙などを芋の上にかぶせる
④直射日光の当たらない、通気性の良い冷暗所で保管する
少量なら一つずつ新聞紙に包むとよいでしょう。段ボール箱はすのこや網の上などに置くと、より通気性が良くなり効果的です。じゃがいもの保存に最適な温度は5℃くらいのため、夏場は冷蔵庫の野菜室に入れるとカビや発芽を防ぐことができます。保存期間の目安は約4ヵ月ですが、保存の状態により痛むこともあるため注意してください。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
下に敷いた新聞紙は湿気がたまってしまわないよう、こまめに取り替えるようにしましょう。その際、じゃがいもに湿気がついていないかも確認し、ついていれば風が当たりやすいように並び替えるとベストです。
②冷蔵で保存する場合
じゃがいもは温度が低すぎると低温障害を起こすため、冷蔵庫で保存する場合は必ず野菜室に入れてください。
①じゃがいもの土を軽く落とす(水洗いはしない)
②冷えすぎないように一つずつ新聞紙に包む
③ポリ袋に入れて野菜室で保存する
保存期間の目安は約3ヵ月です。じゃがいもを保存する場合は、りんごを1つ段ボール箱や袋の中に一緒に入れておくと、リンゴに含まれるエチレンガスの作用で発芽を抑制できます。簡単な方法なのでぜひお試しください。
(*じゃがいもの冷蔵庫保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③カット・調理後は冷凍保存がおすすめ
じゃがいもは冷凍保存することもできます。
【生のじゃがいもの冷凍保存方法】
①生のじゃがいもを料理に合わせてカットする
②水にさらす
③保存袋に入れ、中の空気を抜き、袋を閉じて冷凍庫に入れる
【調理したじゃがいもの冷凍保存方法】
①じゃがいもを茹でるか電子レンジで加熱する
②皮をむいてマッシュし、ペースト状にする
③冷凍保存袋に入れる
④金属トレーにのせて冷凍する
生でカットして冷凍したじゃがいもは、解凍せずにすぐに調理に使えます。生のじゃがいもは冷凍するとホクホク感がなくなり食感が悪くなるため、丸ごとよりも小さくカットするか、加熱してマッシュしてから冷凍するのがよいでしょう。冷凍したマッシュポテトは、自然解凍するだけで使えます。どちらも保存期間は1ヶ月が目安です。
(*じゃがいもの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
じゃがいもがカビたら要注意
じゃがいものカビは僅かならしっかり取り除けば食べることはできますが、なるべくカビは生やしたくないものです。保存方法を参考にして美味しいうちに使い切るようにしてください。