大根がカビても食べられる?対処法や見分け方は?正しい保存方法も解説!
【野菜ソムリエ監修】大根にカビが生えていたことはありますか?カビが生えても食べられるのでしょうか?今回は、〈黒カビ・白カビ〉など大根のカビの種類・見分け方を画像と共に紹介します。カビが生えた時の対処法や、正しい保存方法なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
大根にカビが生えてしまったとしても、一部分であることがほとんどなので、カビが生えていない部分は食べられるのではないかと感じる場合もあるかもしれません。大根はカビが生えてしまった部分だけ取り除けば、食べることは可能なのでしょうか?
基本的には食べられない
カビは深く根を張る性質を持っているため、カビが生えている部分だけを取り除いたとしても、残った根を食べてしまう可能性があります。また、カビの中にはカビ毒と呼ばれる毒素を産生するものがあり、このカビ毒は大量に食べると体調を崩すことがあります。さらに、カビ毒の一部は熱に強く、調理で加熱しても毒性を失いません。
そのため、たとえ一部分にしかカビが生えていないとしても、食べると健康を害する場合があるので基本的には食べない方が良いでしょう。
もし食べてしまっても少量なら問題はない
カビは基本的には食べない方が良いですが、気づかずに食べてしまう場合もあるかもしれません。そのような場合でも、少量のカビであれば胃酸で消化されるため、多くの場合は体調を崩すことはありません。カビが心配な場合は、下記のような食べ物と一緒に調理するのがおすすめです。
・わさび
・生姜
・酢
・唐辛子
・梅干し
これらは、どれも抗菌作用のある食材で、カビが生えるのを防ぐ効果も持っています。おかずを作り置きする場合にも、これらの食材を使用することで、カビや雑菌の増殖を防いで長持ちさせることができます。
大根のカビを防止する保存方法・対策は?
大根に生えるカビは、ひと工夫することで防止することが可能です。その保存法や対策方法について、詳しく解説します。
①保存前に葉を切る
葉つきの大根は、葉が栄養分や水分を吸収する影響で傷みやすくなります。そのため葉つきの大根を購入した場合は、保存前に大根の葉を根元から切ることで傷むのを防ぐことができます。なお、葉にはビタミンCなどの栄養が豊富に含まれるので、捨てずに料理に使うのがおすすめです。
②新聞紙などで包む
大根は、新聞紙やキッチンペーパーに包んで立てて保存すると、鮮度を保ちやすくなります。一本丸ごとを立てかけて冷蔵保存すれば、1~2週間は保存可能です。
立てた状態で保存するのが難しい場合は、根本・中間・先端の3等分にすると使いやすくなります。その場合は、キッチンペーパーで全体を包み、ビニール袋や保存袋に入れて冷蔵保存しましょう。なお、キッチンペーパーが湿ってきた場合は、カビを防ぐためにも新しいキッチンペーパーに取り換えてください。
また、切った大根は切り口から傷みやすくなるのでできるだけ早めに食べきりましょう。
③冷凍保存する
大根をすぐに使わない場合は、冷凍保存すると長期間日持ちさせることができます。冷凍保存する場合は、以下の手順で行います。
【手順】
1、皮をむいて、輪切り・いちょう切り・短冊切りなど、使いやすいようにカットする
2、キッチンペーパーで水気を拭き取る
3、一回の使用分で小分けして、ラップに包む
4、冷凍用保存袋に密封して冷凍する
大根を冷凍保存した場合の保存期間はおよそ2週間で、解凍はせずにそのまま加熱して使用することができます。大根は冷凍することで味が染みやすくなるので、煮物などを美味しく仕上げることができるでしょう。
冷凍した大根は、冷蔵庫で自然解凍して生で食べることもできますが、この場合には切り干し大根のような独特の食感になります。
④冷蔵庫に入れる
大根は風通しの良い0~5度の冷暗所での保存が適しているため、日本の家庭での常温保存は基本的に推奨されていません。カビを防ぐためにも、一年を通して冷蔵庫に入れて保存するのがおすすめです。
ただし、カビは空気中にも浮遊しているため、冷蔵庫内にもカビが侵入していることがあります。冷蔵庫内にカビが多く侵入していると、冷蔵庫で保存している食材にカビが生えやすくなるため注意が必要です。定期的に消毒用エタノールなどで冷蔵庫の中を拭いて、清潔を保ちましょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
断面が茶色く変色してくると、大根が傷み始めたサインです。カビが生え始めている可能性もありますので注意しましょう。
(*大根の保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)