梅干しがカビた…食べて大丈夫?見分け方・対処法や防止する作り方など紹介!
梅干しにカビが生えていたことはありますか?カビが生えても食べられるのでしょうか?今回は、〈ピンク・白・黒〉など梅干しのカビの種類を食べて大丈夫な時との見分け方とともに紹介します。カビが生える原因・対処法やカビ発生を防止する作り方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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梅干しにカビが生えてる…?
おにぎりや弁当作りにも重宝し、長期保存できる保存食として昔から親しまれている梅干しですが、どのくらいの期間まで保存できるのかは気になるところです。ここからは、梅干しにカビが付着している場合などの外見上の変化と安全性について解説します。
梅干しに生えるカビの種類【画像】
出典: @abesin_
梅干しに生えるカビには以下のような種類があり、色で見分けることができます。
・白:白カビ(コウジカビ)
・黒:青カビ(ペニシリウム)
・ピンク:赤カビ(フザリウム)
食品に一般的に生える白い綿のようなカビは、白カビと呼ばれるコウジカビで、その種類によっては味噌や甘酒づくりなどにも活用されています。白カビは無毒な場合も多いですが、中には肝臓病などを引き起こすものもあるので気を付けましょう。
一方、青カビは広く空気中に存在しているカビで、パンや餅などに発生することが多い種類です。青カビはゴルゴンゾーラなどチーズの発酵に用いられる毒素が無いものもありますが、中には食べると腹痛や下痢などを起こす種類もあるので注意が必要です。
ほか、赤い色をした赤カビは古いご飯などに発生しますが、毒性を持っている場合が多く食べると嘔吐や下痢といった食中毒の症状を起こすことがあります。
梅干しにカビが生えると縁起が悪い?不吉?
本来は長期保存できるはずの梅干しにカビが生えると縁起が悪いといった言い伝えは、全国各地にあります。これには「受け継いできた梅干しの作り方や保存の仕方を守っていない家は、家事などが疎かになっている可能性があるので気をつけるように」といった戒めの意味合いがあるそうです。
また、家族の病気などの縁起の悪いことが起きている家では、梅干しの管理がおざなりになってカビが生えてしまうことが多くなります。このような現象が「梅干しにカビが生えると縁起が悪い」といった言い伝えにつながったとも考えられています。
梅干しの白い斑点はカビ?食べて大丈夫な時の見分け方は?【画像】
製造中や保存中の梅干しには、時折白い色の斑点が出ることがあります。白い斑点があると、カビが生えたのではないかと食べるのを躊躇してしまうかもしれませんが、カビではない場合もあるので見分けることが大切です。
①カビではなく塩の場合
梅干しは塩分量が多いため、塩分が白い斑点状に梅の表面に浮き上がる場合があります。これは、梅や漬け汁の水分に溶け込んだ塩分が水分の蒸発とともに再び結晶化し、梅の表面に染み出たものです。特に塩分濃度が高い梅干しは、上の写真のように塩が染み出ることが多いですが、食べても問題ありません。
②カビ
梅干しの白い斑点は、白カビが原因になっている場合も多くあります。カビは種類が多く見た目も様々ですが、塩が原因の白い斑点と違って柔らかいので、塩かどうかが見分けられない場合は触ってみると良いでしょう。また、お湯につけると塩は溶けますが、白カビは溶けずにお湯の表面に広がります。
③天然酵母
梅干しの周りには、カビのような白いぬめりが発生することがあります。これは梅の表面に常在している天然酵母が増殖したもので、梅干しづくりの際に梅を柔らかくする働きをしています。天然酵母自体は食べても問題ありませんが、天然酵母が生えたまま放置するとカビなどが生えやすくなるので適宜取り除くことが大切です。