いわしの旬の時期・季節はいつ?種類や産地で違う?食べ方のおすすめも紹介!
【株式会社天洋丸監修】いわしの旬の時期を知っていますか?今回は、いわしの旬の時期・季節を〈種類・産地〉別に比較し、主な産地・生産量なども紹介します。いわしの選び方や栄養価のほか、食べ方・レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
カタクチイワシは日本の中で最も漁獲量が多い魚で、常に獲れるため旬が特になく、時期を選ばず食べられるのが特徴です。日本各地の沿岸で獲れますが、長崎県・千葉県・三重県・茨城県などで特に多く獲れるようです。
カタクチイワシは日本ではシラスや煮干しなどに使われますが、アンチョビやナンプラーの材料としても有名なことから、世界中の人にとって身近な食材だと言えるでしょう。
竹下千代太
株式会社天洋丸
カタクチイワシは正式な名前よりも「エタレ」「ホオタレ」「セグロ」「タレクチ」などそれぞれの地域の呼び名で親しまれています。長崎では「エタリ」と呼ばれています。
いわしの主産地・生産量
日本のいわし漁獲量が多い都道府県のランキングは以下の通りです。
1位:長崎県/71,391t
2位:三重県/65,501t
3位:宮崎県/62,823t
4位:茨城県/59,249t
5位:愛媛県/58,102t
以上の上位5県は国内でもいわしの漁獲量が多いとされますが、どの県の漁獲量も国内の漁獲量全体の1割程度しか占めていません。なお、多くの海産物の漁獲量が多い北海道では、いわしは目立っては獲れないようです。
ランキングには入っていませんが、漁獲量8位の千葉県の九十九里浜では浜大漁イワシまつりが定期的に行われていて、九十九里浜で獲れた脂ののった新鮮ないわし料理を食べられます。
いわしの選び方や栄養価は?
日本国内で多く漁獲されているいわしには、高い栄養価があるようです。ここからは美味しいいわしの選び方のポイントや、いわしの栄養価とその効能について解説していきます。
いわしの選び方のポイント
いわしの選び方のポイントは以下のようなものがあります。
・目が黒くきれいなもの
・頭が小さいもの
・胴体に張りがあり、丸みと厚みがあるもの
・できるだけウロコのついているもの
・エラの裏側が鮮やかな赤色をしているもの
いわしの目が黒々としてきれいに澄んでいるものは新鮮な証拠で、頭が小さいものや胴体に丸みと厚みがあるものは脂のりが良いものが多い傾向にあります。いわしのウロコは水揚げ後取れやすいので、ウロコが残っているものほど水揚げから時間が経っていない、新鮮なものの可能性が高いでしょう。
また、エラの裏が鮮やかな赤色をしているものも新鮮で、逆に黒ずんでいたり茶色く変色しているものは鮮度が落ちているので避けるのが無難です。
いわしの栄養価・効能
いわしに含まれる栄養素は以下のようなものがあります。
・カルシウム
・タンパク質
・マグネシウム
・ビタミンD
いわしには様々な栄養素が含まれており、骨まで余さず食べるのがおすすめです。いわしにはカルシウムやタンパク質が豊富に含まれていますが、カルシウムは骨粗鬆症などの予防に効果的で、一方のタンパク質は内臓や筋肉などを構成する大切な栄養素です。
ほか、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含んでおり、さらにマグネシウムやカルシウムの働きを強める作用のあるビタミンDも多く含んでいます。
(*いわしの栄養価や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
いわしの旬の食べ方・レシピのおすすめ
カルシウムやタンパク質、ビタミンDなどが豊富で、様々な健康効果のあるいわしは、どのように食べれば良いでしょうか。ここからは、旬のいわしの食べ方やおすすめのレシピを紹介するので、いわしを調理する際の参考にしてみてください。
①いわしの刺身
生のいわしを刺身にしたレシピです。いわしは傷むのが早いので、刺身にするなら新鮮なうちに食べきるようにしましょう。生姜やニンニクなどの薬味と一緒に食べると、いわしの脂の旨味がさらに引き立ちます。