じゃがいもが苦い原因は?舌のしびれは危険?食べた時の対処法や見分け方も解説!
【野菜ソムリエ監修】じゃがいもが苦い原因を知っていますか?知らずに食べると食中毒を起こす可能性があります。今回は、じゃがいもの苦い原因や見分け方のほか、食べてしまった場合の症状例を紹介します。緑化・発芽した場合の対処方法や正しい保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
芽や発芽している部分の取り除き方
じゃがいもの芽には毒素が含まれていますが、芽が生えているからといって捨てる必要はありません。じゃがいもの芽は、包丁があれば簡単に取り除くことができます。包丁で芽を取るのが怖い場合には、ピーラーについていることが多い芽取り用の突起を活用するのもおすすめです。
なお、上の動画では包丁を使ってできるじゃがいもの芽の取り除き方を説明しているので参考にしてください。
苦いじゃがいもにならない保存方法は?
じゃがいもは、間違った方法で保存すると毒素が増加するため危険です。正しく保存することで毒素を増やすことなく、苦いじゃがいもになるのを防ぐことができます。じゃがいもの正しい保存方法を覚えて、美味しい状態のまま長持ちさせましょう。
新聞紙で包み常温保存する
新聞紙を使って常温保存する場合の方法を紹介するので参考にしてみてください。
①じゃがいもの数に合わせて新聞紙を用意する
②じゃがいもを新聞紙で軽く包む
③日があたらない風通しの良い冷暗所で保管する
生のじゃがいもを保管する場合は、新聞紙でじゃがいもを包んでから保存するのがおすすめです。新聞紙で包むことで、じゃがいもを乾燥から守り、光に当たって毒素が増えるのも防ぐことができます。
なお、新聞紙に包むことでも光が当たるのを防ぐことはできますが、保管場所も光があたらない暗い場所を選ぶようにしましょう。また、日光だけでなく蛍光灯などの人工の光でも毒素が増えてしまうので、保管場所の選び方には注意してください。
この方法で保存した場合、夏の暑い時期は1週間程度、寒い時期は1ヶ月程度を目安に使用するようにしてください。
りんごと一緒に保存する
じゃがいもの発芽は苦くなる原因の一つですが、りんごと一緒に保存することで、発芽を抑制することができます。りんごと一緒に保存する手順は以下の通りです。
①新聞紙に包み、ビニール袋などにじゃがいもとりんごを一緒にいれる
②風通しのいい暗い場所や冷蔵庫の中で保管する
りんごが発生させるエチレンガスには、じゃがいもの発芽を抑制する効果があると言われています。ただし、時間経過とともにエチレンガスの効果が薄まってしまうので、定期的に新鮮なりんごに交換することがポイントです。
なお、夏場に保存する場合はりんごが腐りやすく、りんごが腐ることでじゃがいもも傷んでしまう可能性があるので冷蔵庫で保管しましょう。
(*じゃがいもの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
老沼裕也
野菜ソムリエ
ここで面白い保存法方法をおひとつ。馬鈴薯を、真っ黒のポリ袋に入れて光を遮断し、冷暗所に入れます。そうすると半年、一年経った頃に、芽も出ずに、水分が抜けた柔らかい馬鈴薯になります。この熟成された馬鈴薯は、糖度がグンと上がり、かなりおすすめです。ぜひお試しください!
苦いじゃがいもには要注意
じゃがいもは多くの料理に活用できる食材ですが、毒素を多く含んだじゃがいもを食べると食中毒を引き起こす可能性があります。じゃがいもを食べて舌のしびれや苦いと感じた場合は、食べるのをやめてすぐに吐き出しましょう。じゃがいもによる食中毒を防ぐためにも、適切な下処理の方法や保存方法を理解しておくのがおすすめです。