カット野菜の保存方法は?冷凍・冷蔵での日持ち期間や解凍のコツを紹介!
【野菜ソムリエ監修】カット野菜は冷凍保存できるのか知っていますか?どれくらい日持ちするのでしょうか?今回は、カット野菜の冷凍方法や消費期限を野菜の種類別に紹介します。冷凍カット野菜の解凍のコツや腐った場合の見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- カット野菜の保存期間・消費期限は?
- ①市販のカット野菜の場合
- ②自宅でカットした野菜の場合
- カット野菜を保存するポイントは?
- ①すぐ使わない場合は冷凍する
- ②水分が出たら拭き取る
- ③サラダで食べる場合は冷凍保存しない
- ④小分けにして冷凍保存すると便利
- カット野菜【種類別】の冷凍・冷蔵での保存方法は?
- ①キャベツ
- ②人参
- ③玉ねぎ
- ④大根
- ⑤白菜
- ⑥ブロッコリー
- ⑦もやし
- ⑧ピーマン
- カット野菜を冷凍する方法やポイントは?
- カット野菜の冷凍方法
- カット野菜は急速冷凍する
- 冷凍カット野菜の解凍のコツは?
- ①凍ったまま調理する
- ②生で食べる場合は自然解凍する
- カット野菜の食感が悪くなった時の対処法は?
- 50℃洗いをする
- カット野菜が腐った場合の見分け方は?
- カット野菜の腐った場合の特徴
- カット野菜を冷凍して保存しよう
種類別のカット野菜の冷凍・冷蔵での保存方法や長持ちさせるコツ、解凍方法や日持ち期間の目安も併せて紹介します。
①キャベツ
下記は日持ち期間の目安です。
・冷凍で日持ち期間:1カ月
・冷蔵で日持ち期間:3〜4日
キャベツは水でよく洗い、野菜炒めやサラダなどの用途に合わせて切って、キッチンペーパーで覆ってからポリ袋に入れ冷蔵室で保存します。冷凍保存の手順もほぼ同じですが、切ったキャベツの水気をしっかり拭き取ることや空気を抜いて密閉保存袋に入れることが重要です。
また、切ったキャベツを熱湯で10秒ほど茹で、冷水で色止めをして水けを絞り、生と同じ手順で冷凍できます。冷凍したキャベツはやや食感が変わるため、解凍後は生食ではなく加熱調理で活用しましょう。市販のカットキャベツも同じように冷蔵・冷凍保存ができます。
②人参
下記は日持ち期間の目安です。
・冷凍で日持ち期間:1カ月
・冷蔵で日持ち期間:2〜3日
人参の冷蔵保存は、用途に合わせてカットした人参の乾燥や水分の蒸発防止のため、クッキングペーパーで全体をくるんでから密閉保存袋にいれ、冷蔵庫で保存します。冷凍する際は、薄いいちょう切りや短冊切り、マッチ棒くらいの細切りなど小さめに切り、1度に使う分量をラップに包み、密閉保存袋に入れます。
使うときは自然解凍や電子レンジで半解凍、凍ったまま調理のいずれでも冷凍前と変わらず火の通りも早く色鮮やか仕上がるので、料理に合わせて方法を選ぶとよいでしょう。
③玉ねぎ
下記は日持ち期間の目安です。
・冷凍で日持ち期間:1カ月
・冷蔵で日持ち期間:3〜4日程度
玉ねぎは薄切りやくし形、みじん切りなど使いやすい大きさに切り、密閉保存袋などに入れて、空気を抜いてから冷蔵室で保存しましょう。冷凍する場合は、使いやすい分量ごとにラップで包み密閉保存袋に入れ冷凍保存します。市販品は袋のまま冷蔵・冷凍保存します。
冷凍玉ねぎを使った加熱調理は火の通りが早く時間が短縮でき、飴色玉ねぎも簡単に作れ重宝します。味がしみ込やすく美味しくなるのは玉ねぎの細胞が冷凍することで破壊されるからです。また、玉ねぎの独特の辛味が抑えられ、甘みが増します。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
みじん切りの玉ねぎをきつね色になるまで弱火で30分ほど炒める「飴色玉ねぎ」は、多めに作り、1回分ずつ冷凍保存すると便利です。カレーやスープ、ハンバーグ等を作るときに時間短縮できます。
④大根
下記は日持ち期間の目安です。
・冷凍で日持ち期間:1カ月
・冷蔵で日持ち期間:2〜3日
大根の皮を剥き、使いやすい大きさのいちょう切りや短冊切り、輪切りなどにカットして、キッチンペーパーで包んで保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。冷凍保存はカットした大根を直に密閉保存袋に入れます。
冷凍した大根は解凍せずに加熱調理に使えて便利です。また、茹でて冷凍した大根を調理すると味が染みやすく、美味しく仕上がります。大根おろしは冷凍しても食感はほとんど変わらず、急速冷凍すれば酵素も失われません。
⑤白菜
下記は日持ち期間の目安です。
・冷凍で日持ち期間:1カ月
・冷蔵で日持ち期間:2〜3日
キャベツと同じく葉物野菜の白菜は切って冷蔵・冷凍保存しますが、適量の塩を振りかけて塩もみや茹でて水気を絞り密閉保存袋に入れて冷凍すると、凍ったまま加熱調理に利用が可能です。また、自然解凍してそのままおひたしや和えものなどにすることができます。
⑥ブロッコリー
下記は日持ち期間の目安です。
・冷凍で日持ち期間:1カ月
・冷蔵で日持ち期間:2〜3日・茹でた場合1〜3日
分けたブロッコリーの茎と小房をそれぞれ湿らせたキッチンペーパーなどで包み保存袋に入れ、冷蔵室で保存しましょう。茹でて保存する場合は、沸かした湯の量の1%の食塩を入れ、茎の部分を先に1〜2分茹でて、小房を加え少し硬めに茹でます。茹であがったら水気を切って粗熱をとり、密閉容器や密閉保存袋などで冷蔵保存して下さい。
茎は皮を剥き、薄切りにしてからラップで包み、小房といっしょに冷凍用保存袋に茹でずに生のまま保存します。調理する時は凍ったまま茹でたり、炒めたりして使えてとても便利です。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
冷凍ブロッコリーはお弁当のおかずにも重宝します。使う分だけ夜に冷凍庫から冷蔵庫に移し、翌朝水分が出ていたらぎゅっと絞るだけです。できるだけ市販の冷凍食品ではなく、国産の旬のものを家庭で冷凍させて使いましょう。