カレーにカビが生えても食べられる?見分け方や原因は?正しい処理の仕方も紹介!
カレーにカビが生えたらどうなるか知っていますか?今回は、カレーに生えるカビの特徴・見分け方や原因のほか、取り除けば食べられるのかどうかも紹介します。カビたカレーの処理法・捨て方やカビない保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
カレーを冷蔵保存するにあたり、作った鍋のまま庫内にしまうこともカビが生える原因となります。冷蔵庫の中にはカビが浮遊していることが多いですが、鍋は蓋をしても密閉された状況にはならず、庫内のカビが鍋の中に侵入してしまいます。
また、鍋のままでは温度が下がるまでに時間がかかり、その間にカビの繁殖が始まってしまうこともカビる原因となるでしょう。
④保存後の加熱が足りない
寒い季節はカレーを鍋ごと常温保存するケースもありますが、その際には朝と昼、夜の最低三度はしっかり加熱する必要があります。カレーに生えるカビは、75度以上で1分以上加熱することで死滅する可能性が高いため、加熱によってカビの繁殖を防ぐことができるためです。
しかし、この保存後の加熱を怠った場合には、短時間でカビが発生してしまう場合もあるでしょう。冬場でも、保存後の加熱が難しい場合は常温での保存は避けたほうが無難です。
カレーがカビても食べられる?表面だけなら取ればOK?
カレーにカビが生えても、表面に白い膜のように生えているだけであれば、取り除けば食べられるように感じるかもしれません。ここでは、カレーがカビても食べられるのかどうかを説明します。
カビたカレーを食べるのは危険
カレーに白い膜状あるいは青緑色のカビが見られる場合は、カビが生えている時点でカビだけでなく食中毒の菌も繁殖している可能性が非常に高いため、食べてはいけません。白い膜などを取り除いたとしても、人の目に見えない部分にまでカビが繁殖している場合もあります。
また、食中毒の原因菌の中には加熱しても死滅しない菌もあり、カビが出す毒素も加熱しても毒性が変わらない場合があるので注意しましょう。
カビた・腐ったカレーを食べた場合の対処法
カビているカレーや腐ったカレーを食べると、以下のような症状がみられることがあります。
・腹痛
・頻回の下痢
・吐き気
・嘔吐
・発熱
カビた・腐ったカレーには、食中毒の原因となるウェルシュ菌が増殖している場合があります。ウェルシュ菌による食中毒は軽い腹痛と下痢程度で収まる場合もありますが、4回以上の下痢や嘔吐が見られた場合や、高熱・脱水症状が見られる時には医療機関の受診も検討しましょう。
(*腐ったカレーの特徴や食べてしまったときの対処法について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
カビたカレーの処理方法・捨て方は?
カビたり腐ったカレーを捨てる際には、食中毒の菌が他の食材に悪影響を及ぼさないよう配慮する必要があります。ここでは、カビたカレーの処理方法と捨て方について説明します。
カレーの油分を吸収させる
カビが生えたカレーは、以下の手順で油分を吸収させてから廃棄する必要があります。
①牛乳パックを用意する
②①に新聞紙などを入れる
③②に捨てるカレーを入れる
④③内の新聞紙にカレーの油分を吸収させ、口を閉める
⑤④をビニール袋などに入れて口を縛り、生ごみとして捨てる
カレーには油分が多く含まれており、表面にはカビだけでなく油分が白い膜状に固まっている場合があります。この白い膜状の油分は、そのまま流しに捨てるとカビを周囲に飛び散らせるだけでなく、排水溝を詰まらせる原因にもなるので上記の手順で正しく処理しましょう。
上記の手順では牛乳パックを使っていますが、これは牛乳パックは中身が染み出しにくい加工が施されているためです。牛乳パック以外でも、ジュースのパックなど水分が漏れ出ない加工がなされているものであれば、代用可能です。
鍋や容器は煮沸消毒する
カレーを処分した後は、以下の手順でカレーを入れていた鍋や容器も消毒しておきましょう。
①カレーが入っていた鍋あるいは容器をしばらく熱湯につけておく
②処分しても良いスポンジと洗剤を使って、鍋または容器をよく洗う
③鍋または容器を煮沸消毒する
鍋や容器を煮沸消毒するのが面倒な場合には、食器や食品にも使用できるアルコールスプレーを吹きかける方法もあります。食中毒の菌が鍋や容器に残っていると次に入れた食品にカビが生えたり腐敗したりする原因にもなるため、消毒を徹底しましょう。