オレンジ白菜とは?違いは色だけ?味・栄養価やレシピのおすすめなど紹介!
【管理栄養士監修】オレンジ白菜といった品種を知っていますか?普通の白菜との違いは何でしょうか?今回は、オレンジ白菜の色や味・食感・値段にくわえ、栄養価や主産地なども紹介します。オレンジ白菜の旬やレシピ・食べ方のおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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オレンジ白菜とは?普通の白菜との違いは?
オレンジ白菜という内側がオレンジ色の白菜を知ってますか?黄芯白菜の先駆けとして10年以上前に開発され栽培されてきた白菜ですが知らない人も多いですね。
オレンジ白菜の色味
オレンジ白菜は外見は普通の白菜と同じですが、切って中を見ると黄色い部分が多く、中心に向かうに従いオレンジ色をしています。近年は中が黄色い白菜も多く見かけるようになりましたがオレンジ白菜のように黄色ではなくオレンジ色なるものは少なく、ほかの白菜との決定的な違いです。このオレンジ色には秘密がありますが、後ほどお伝えします。
オレンジ白菜の味・食感
オレンジ白菜と普通の白菜との食味の違いは、まず葉野菜独特の青臭さが無いので漬物はもちろんサラダとして食べるのがお勧めなほど”食べやすい”白菜という事です。白菜の甘みが通常種より強いので生食から定番の鍋料理にしても味の違いが分かります。また普通の白菜より繊維の歯切れが良く柔らかいので、その点もサラダ向きと言われるところです。
オレンジ白菜の値段・主産地
珍しいオレンジ白菜ですが、値段は約100円で普通の白菜と変わりません。栄養的価値の認識が高まれば今後付加価値がみとめられて値が上がることも有るかもしれません。生産地に関してはオレンジ白菜だけで統計が取れるほど生産量が無いので特定はできませんが、白菜の生産量としてなら茨木が生産量日本一で長野が続きます。
大きな店ではあまり見かけないので、直売所や道の駅などの方が見つけやすいでしょう。通販に出ていることも有りますが、値段は高めで送料もかかります。
オレンジ白菜の栄養価や品種は?
オレンジ白菜の色の違いは含まれる栄養素にどんな変化をもたらしているのか見てみましょう。
栄養素「シスリコピン」が豊富
オレンジ白菜の特徴であるオレンジ色はカロテノイドの仲間のリコピンの色素です。トマトで有名なリコピンですが、赤色系のトランスリコピンと、構造の違うオレンジ色のシスリコピンの2種類あります。シスリコピンを含む野菜は一部のトマトにも認められています。
リコピン類は体内でカロテノイドを作り出しますが、海外の研究では2種のリコピンを摂取した場合、シスリコピンを摂取した方が血中のカロテノイド量が多かったことから、シスリコピンの方が吸収率が高いことが確認されており、その後の研究では2.5倍の吸収力があることが分かっています。
普通の白菜にはポリフェノールが多く含まれていますが、オレンジ白菜の場合、通常のポリフェノールに加えポリフェノールよりも多い量のシスリコピンが含まれるのです。そのためオレンジ白菜の抗酸化力は他の白菜のおよそ1.2倍もあるのです。
(*白菜の栄養価や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
品種はオレンジクインがメジャー
内側の葉が黄色い白菜は何種類も有るのですが、シスリコピンの含有量がポリフェノールより多い種類となると「オレンジクイン」という品種に限られてしまいます。リコピンは血流を改善し生活習慣病の予防改善効果があるほか美肌効果や視覚機能を正常化する働きもある強力な抗酸化作用を持っています。
ほかの黄芯系白菜もβカロテンを持っているのですがリコピンの抗酸化作用はβカロテンの倍と言われます。淡色野菜でありながら緑黄色野菜のような働きを持つ白菜という事です。黄芯系白菜に関しては成分の研究資料がほとんど無いので検証が難しいのも理由に挙げられます。