薄力粉と小麦粉の違いとは?使い方は同じ?代用しても問題ないの?
薄力粉とは何か知っていますか?小麦粉との違いはあるのでしょうか?今回は、薄力粉を〈中力粉・強力粉〉など小麦粉の他の種類と比較して、〈グルテン量・性質〉など特徴を紹介します。薄力粉と他の小麦粉は代用できるのかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
中力粉はグルテンの量が3つの小麦粉の中でも中間の、中間質小麦から作られた小麦粉です。グルテン量や使い道は以下の通りです。
【グルテン量】
・8.0%~12.0%
【使い道】
・うどんなどの麺類
・お好み焼きなどの粉物
・スコーンなどのお菓子
・フランスパン
中力粉の栄養素を薄力粉と比較すると、タンパク質の量以外はほぼ同等です。硬すぎず柔らかすぎない特徴を持っており、水で捏ねると生地に粘りと弾力が出てくるため、うどんなどの麺料理の生地に用いられます。
(*中力粉について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③強力粉
強力粉は硬質小麦から作られた小麦粉で、グルテンの量が3つの小麦粉の中でも最も多いです。まずはグルテンの量と使い道についてです。
【グルテン量】
・11.5%以上
【使い道】
・パン
・ピザ生地
・パスタ
・餃子の皮
強力粉もグルテン以外の栄養素については、他の小麦粉とあまり変わりません。粘りがとても良く弾力もあり、水で捏ねるとモチモチとした生地になるため、パンやピザといった良く膨らんでふっくらと焼きあげる料理に用いられることが一般的です。
薄力粉と他の小麦粉は代用できる?
薄力粉も中力粉も強力粉も同じ小麦粉だと分かりましたが、薄力粉を他の小麦粉で代用することはできるのでしょうか。ここからは薄力粉の代わりに、他の小麦粉を使った場合の違いについて説明します。
代用できるが食感・仕上がりが変わる
一般的に薄力粉で作られる料理を、他の小麦粉で代用することは可能です。他の種類の小麦粉で代用した場合、どんな違いが出てくるか紹介します。
・うどん(中力粉を薄力粉で代用):うどんがすぐに切れてしまう
・パン(強力粉を薄力粉で代用):パサついたパンになる
・ピザ(強力粉を中力粉で代用):生地のふくらみが少ない
・ケーキ(薄力粉を強力粉で代用):生地がしっかりしたケーキになる
・クッキー(薄力粉を強力粉で代用):硬いクッキーになる
他の種類の小麦粉で代用しても料理を作ることはできますが、生地の硬さや膨らみ具合など違いが出てしまいます。中力粉を代用する場合は、薄力粉と強力粉を混ぜてグルテン量を調整することでほぼ同じ仕上がりになりますが、薄力粉や強力粉を代用する際には食感の違いなどに注意しましょう。
(*薄力粉を強力粉で代用できるのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
薄力粉の活用レシピ
薄力粉と中力粉、強力粉のそれぞれの特徴や違いについて説明してきましたが、ここからは薄力粉を使ったおすすめのレシピについていくつか紹介します。
①クッキー
薄力粉で作るお菓子の定番となるクッキーです。材料も少なくとても簡単に作ることができ、このレシピを基本として様々なアレンジクッキーを楽しむこともできるでしょう。薄力粉を使うことでサクサクとした軽い食感のクッキーに仕上がるため、口さみしい時のちょっとしたおやつに最適です。