柿に黒い斑点が…食べれる?腐ってる?ヘタ・果肉・皮別の原因や見分け方を解説!
【野菜ソムリエ監修】柿の<果肉・ヘタ・皮>が黒い原因を知っていますか?腐っているのでしょうか?今回は、柿の<果肉・ヘタ・皮>が黒い原因や見分け方【画像】に加えて、食べられるかどうかも紹介します。柿の腐っている場合の特徴や、黒い柿の品種・種類についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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柿の果肉・ヘタ・皮が黒い原因は?食べられる?
秋は美味しい果物がたくさん採れるようになる季節ですが、日本の秋を代表する果物といえば柿ですね。柿を切った時に、中に黒い点があることがあります。柿の黒い部分が食べられるかどうか、それぞれの状況を確認していきましょう。
①柿の中身に黒い斑点・つぶつぶがある場合:食べれる
出典: @sakkkk____i
柿を切った断面に、黒いゴマのような斑点があることがありますが、これは食べても大丈夫です。この斑点は柿の渋みのもとであるタンニンが不溶化したもので、タンニンは不溶化すると渋みを感じなくなります。断面の全体に見られる黒い斑点は、柿の渋みが抜けて甘くなった証拠といえます。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
黒い斑点の正体は「不溶性のタンニン」ではなく、柿内外に含まれる微量の鉄分と反応してできた「タンニン鉄」である場合もあります。いずれにしても美味しく熟したサインなので安心して食べてくださいね。
②柿のヘタの下が黒い場合:食べれる
ヘタと実の間に隙間があり、その部分から黒くなってしまっている場合は「へたすき」と呼ばれる柿の生理障害です。黒くなっている部分を取り除けば食べても大丈夫ですが、黒くなっている箇所から傷みやすくなりますので、早めに食べてしまうようにしましょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
柿は大きいほど市場性が高くなりますが、それに比してへたすきになりやすくなります。へたすきの周辺だけが早く成熟しやわらかくなるので、商品価値の低下をまねいています。
③柿の果肉の一部が黒い場合:食べれる
果肉の一部分のみ黒く変色している場合もあります。特に中心部や変色が部分的な場合は、虫に食われている可能性があるので注意が必要です。黒く変色している部分のみ取り除いてそれ以外の部分は食べても大丈夫です。タンニンの黒色斑点とは違い、部分的にみられる黒い変色には気をつけましょう。
④柿の皮が黒い場合:食べれない
外観で皮が黒く変色している場合は、保管中に柿が何かに当たってしまったか、もしくは保管状態が悪く表面に黒くカビが生えてしまった場合が考えられます。カットして中の果肉部分を確認し、皮を厚めに剥いて気になる部分は取り除いて食べることができます。
柿が腐った時の見分け方は?
柿は完熟させて柔らかい物を食べるのが好きな人もいるため、熟して食べごろなのかそれとも腐ってしまっているのかわかりにくい場合があります。柿がどのような状態の場合は食べない方がいいのか確認していきましょう。
①白カビ・青カビが生えている
白や青色の綿のようなカビが見られたら廃棄するようにしましょう。カビの部分以外は大丈夫そうに見えても、カビは目に見えない菌糸を伸ばしているため食べないようにしましょう。柿が複数ある場合は柿同士が重ならないように並べて保管することで、カビを防ぐことができます。