柿の種類や人気品種の一覧!旬・味・形など特徴や甘柿と渋柿の見分け方についても紹介!
【野菜ソムリエ監修】柿の種類について知っていますか?秋になると色づく柿ですが、今回は、柿の<甘柿・渋柿・不完全甘柿>の種類別の品種を一覧で紹介します。柿の種類別の産地や旬の時期に加えて、味・糖度や形などの特徴も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
・主産地:島根県
・旬の時期(季節):10月中旬〜11月上旬(秋)
・大きさ:小ぶりサイズ
・重さ:150g
・糖度:18度
贈呈用にも人気がある西条柿は、まるでパプリカのような外観を持つ珍しい品種です。糖度は非常に甘く、生食用としても人気がありますが、実が崩れるくらい完熟させたづくし柿もまた、天然のジュレのようにトロっとしており絶品と言われます。小ぶりですが、1つで十分に満足できる逸品です。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
渋抜きされた西条柿の果肉は緻密で絶妙な食感。とても甘く美味しいのですが、1~2日ほどしか日持ちしないため産地近くの中・四国地方以外ではなかなか店頭に並ばない稀少な柿です。
⑤ 鶴の子柿
・主産地:京都
・収穫の時期(季節):11月初旬〜12月下旬(秋、冬)
・大きさ:小ぶりサイズ
・重さ:50g
・糖度:ー
鶴の子柿は、茶受けやおせち料理に良く食べられる京都特産品の干し柿、古老柿に使用される品種です。1個4、50gととても小さく、生食で頂くには可食部が少なすぎるため、収穫のほとんどが干し柿に加工されます。甘ったるくない上品な甘さが人気です。古老柿は贈呈用としても人気があり、高級干し柿として知られています。
不完全甘柿の品種一覧【3選】
不完全甘柿は甘柿の一種になりますが、生育環境によって、甘柿にも渋柿にもなります。最後は、不完全甘柿の代表的なものを紹介します。
① 西村早生柿
・主産地:福岡県
・旬の時期(季節):9月下旬〜10月上旬(秋)
・大きさ:〜〜〜
・重さ:250g
・糖度:15度
不完全甘柿の中で最も有名な西村早生柿は、完全甘柿の富有柿と不完全甘柿の赤柿の自然交雑によって偶然生まれた品種です。甘柿として成熟されれば、果実が少し茶色がかかり、ゴマのような斑点が見られます。富有柿ほどの甘さは感じられないものの、さっぱりとした甘みが魅力的です。
② 禅寺丸柿
・主産地:神奈川県
・旬の時期(季節):10月中旬〜11月下旬(秋)
・大きさ:小ぶり
・重さ:100〜130g
・糖度:16度
甘柿種の最古の柿と言われる禅寺丸柿は、国の登録記念物にも指定されている大変貴重な品種です。形はボールのように丸く、熟した果実のお尻には渦巻のような紋様ができます。糖度は高くありませんが、噛みごたえもあり美味しい種類です。
江戸の頃には「柿の王様」と呼ばれ、明治天皇にも献上されたことがあるほでで、禅寺丸柿がなければ現在の柿も存在しなかったかも知れません。
筆柿
・主産地:愛知県
・旬の時期(季節):9月下旬〜10月下旬(秋)
・大きさ:小ぶりサイズ
・重さ:100g
・糖度:7.35度
名前のとおり、筆先のような形が印象的な筆柿は愛知県額田郡幸田町の特産品として有名な甘柿種です。しかし、1本の木に甘柿、渋柿が両方実るため、光センサーや人の目で甘柿を選別する必要があります。味はコクがあり、濃厚な甘さが味わえ、コリコリっとした食感が楽しめます。傷がなく、色が濃いものを選ぶと良いでしょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
筆柿は種が入っていると渋が抜けて甘くなるのですが、種が入らないと渋が残ってしまいます。また、切った時に果肉にたくさん茶色いゴマが入っていれば甘くなっているサインです。