柿の種類や人気品種の一覧!旬・味・形など特徴や甘柿と渋柿の見分け方についても紹介!
【野菜ソムリエ監修】柿の種類について知っていますか?秋になると色づく柿ですが、今回は、柿の<甘柿・渋柿・不完全甘柿>の種類別の品種を一覧で紹介します。柿の種類別の産地や旬の時期に加えて、味・糖度や形などの特徴も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
・主産地:鳥取県
・旬の時期(季節):11月下旬〜12月下旬(冬)
・大きさ:普通サイズ
・重さ:200〜250g程
・糖度:20度
鳥取県の特産品でもある花御所柿は、溶ろけるように滑らかな果肉と、糖度も17〜20度ほどと非常に甘いため、贈呈用としても人気がある品種です。富有柿に少し高さを持たせたような形をしており、縦半分にカットするとハートの形になるのが特徴で、収穫時期は少々遅めになります。
④ 愛秋豊
・主産地:愛知県
・旬の時期(季節):10月下旬〜11月下旬(秋)
・大きさ:大ぶりサイズ
・重さ:500g前後
・糖度:14度
愛知県で誕生した愛秋豊は、出荷量も少なくレアな品種なため、市場に出回ることはほとんどない、超高級品種として知られています。次郎柿の子種でありながらも、次郎柿の1.5倍以上の大きさで、色も鮮やかなオレンジ色が印象的。糖度は14度と、少々控えめですが、熟した果肉は非常にジューシーでトロっとしており上品な味わいが魅力的です。
⑤ 輝太郎
・主産地:鳥取県
・旬の時期(季節):10月初旬(秋)
・大きさ:大ぶりサイズ
・重さ:300g前後
・糖度:17度
鳥取県で品種改良された輝太郎は、種がほとんど見られないため、種無し柿としても販売されています。大ぶりなのに糖度もしっかりあり、果肉も柔らかく非常に美味しいため、贈呈用にも良いでしょう。新しい品種のため、未だ鳥取県でしか栽培されていないようですが、一度は食べてほしいオススメの甘柿です。
渋柿の品種一覧【5選】
続いて、完全渋柿種の品種を紹介します。完全渋柿種の木には、甘柿が実ることはないので、収穫された後、干し柿用に用いられるか、渋抜きをして生食用で頂くか、またトロトロになるまで完熟させて頂くかのいずれかになります。
① 蜂屋柿
・主産地:福島県
・旬の時期(季節):11月初旬〜12月中旬(冬)
・大きさ:小ぶりサイズ
・重さ:170〜200g
・糖度:18度
平安時代から親しまれ、干し柿の王様とも称される蜂屋柿は、源頼朝や豊富秀吉などにも献上されたことがあるとも言われています。岐阜県の蜂屋町で発見されたことから、この名がつけられましたが、現在は福島県での収穫が多いようです。
渋柿らしく筆の形をしており、渋抜きをした鉢屋柿の甘さは極上です。また、山梨県では「甲州百目」と呼ばれ、名産品のころ柿にも使用されたりします。
② 紀の川柿
・主産地:和歌山
・旬の時期(季節):10月下旬〜11月下旬(秋)
・大きさ:普通サイズ
・重さ:190〜220g程
・糖度:16度
和歌山県の特産品でもある紀の川柿は、平核無柿の一種であり、種が無いブランド柿です。通常の渋柿は、収穫されてから渋抜きを行うのに対し、紀の川柿は、実がまだ枝になっている時に渋抜きをするため、収穫までに時間がかかりますが、干し柿にしなくても生食で食べれます。果実は黒く、黒砂糖のような甘さが特徴です。
③ 愛宕柿
・主産地:愛媛県
・旬の時期(季節):11月中旬〜12月中旬(冬)
・大きさ:普通サイズ
・重さ:300~350g
・糖度:14〜16度
鐘のような形をし、大きさも小ぶりな愛宕柿は、古くから干し柿用として用いられてきました。現在では、渋抜きの技術も進化し、生食用に渋抜き加工が施された愛宕柿も販売されています。他の品種に比べ、糖度はあまり高くないものの、ほんのり甘く、柿の甘ったるさが苦手な方にはオススメです。また、収穫時期も遅いため、冬柿としても親しまれています。