柿の種類や人気品種の一覧!旬・味・形など特徴や甘柿と渋柿の見分け方についても紹介!
【野菜ソムリエ監修】柿の種類について知っていますか?秋になると色づく柿ですが、今回は、柿の<甘柿・渋柿・不完全甘柿>の種類別の品種を一覧で紹介します。柿の種類別の産地や旬の時期に加えて、味・糖度や形などの特徴も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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柿の種類は3つに分かれる?
がん予防や美白効果、高血圧予防など様々な栄養効果が期待できる柿は、毎日でも食べておきたい秋のフルーツです。まずは甘柿や渋柿、また不完全甘柿と呼ばれる柿の種類の特徴を紹介します。
①甘柿
甘柿とは、加工や処理をしなくても渋みが無く、そのままで食べても甘く美味しい種類のことを言います。柿にはタンニンと呼ばれる渋みの成分が含まれていますが、熟した甘柿に含まれるタンニンは不溶性なため、唾液にも溶けにくく、結果渋みを感じることはほとんどありません。また、一般的にスーパーなどで見られる生食用の柿は、完全甘柿がほとんどです。
②渋柿
逆にタンニンが水溶性の状態で存在し、溶けたタンニンで渋みを感じてしまうタイプのものが渋柿です。渋みがとても強いためそのままで食べることはできませんが、干すことによりタンニンが水溶性から不溶性に変わるため、干し柿用に用いられることが多いです。
また、渋柿は渋みも強いですが、糖度も高く、アルコールなどで渋抜きをしてから生として食べられることもあります。
③不完全甘柿
元来、柿は渋い食べ物でしたが、鎌倉時代に不完全甘柿と呼ばれる品種が誕生しました。不完全甘柿は、種の数で甘くなるか渋くなるかが変わり、近くに雄花となる花があるかどうかで種の有無も変わります。ご自宅の庭先でも良く見かける品種です。
甘柿の品種一覧【5選】
種があっても無くても、絶対に甘柿しか実らない種類を完全甘柿と言います。まずは完全甘柿の代表的な物や、おすすめの品種を紹介します。
① 富有柿
・主産地:奈良県
・旬の時期(季節):10月下旬〜12月中旬(秋)
・大きさ:普通サイズ
・重さ:250〜300g程
・糖度:16度
国内で最も有名な柿と言えば、この富有柿ではないでしょうか。岐阜県瑞穂市が原産地の富有柿は、国内の生産量も一番多く、やわらかい果肉とジューシーさが魅力的です。皮はツルっとしており、上から見ると円形に丸みがあるのが特徴です。沢山の種類の中で迷った時は、富有柿を選ぶと間違いないでしょう。
② 次郎柿
・主産地:愛知
・旬の時期(季節):10月下旬〜12月初旬(秋)
・大きさ:普通サイズ
・重さ:250〜300g程
・糖度:16度
富有柿と並ぶ甘柿の代表格とも言える次郎柿は、富有柿と比べ噛みごたえがしっかりとしており、果肉の色はやや薄めです。糖度も富有柿と同じくらいで、種が少なく食べやすいのが特徴です。形は少々ゴツゴツしており、上から見ると四角形の形をしています。また、新品種の掛け合わせにも良く使われます。