なすが旬の時期・季節はいつ?主産地は?種類別の特徴やおすすめのレシピも紹介!
【管理栄養士監修】なすの旬の時期がいつか知っていますか?夏・秋どちらなのでしょうか?さて今回は、なすの種類別の旬・主産地にくわえ、栄養価・効能なども紹介します。その他にも選び方のポイントやレシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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なすが旬の時期はいつ?秋・夏どっち?
なすは水分をたっぷり含んだ「夏野菜」のイメージがありますが、「秋ナス」という言葉もあります。なすはいつでも八百屋やスーパーで手に入るので、いつが旬か分からない方が多いのではないでしょうか。そこで今回はなすの旬の季節を紹介します。
普通のなすの旬は夏(7月〜8月)
スーパーでよく目にする一般的ななすは「千両なす」と呼ばれる品種です。この「千両なす」がいわゆる普通のなすのことです。
年間を通して出荷量が多い出産地は高知県ですが、高知県のなすはハウス栽培が中心となり、栽培時期は10月~6月となります。7月~8月が旬の普通のなすは群馬県、茨城県、栃木県の3県が主となっています。夏のなすは皮に厚みがあるのが特徴です。
秋ナスは晩夏~9月まで
秋ナスは、8〜9月が旬で、夏のなすに比べて種が少なく、身が締まり、旨みがギュっとしているが特徴です。夏の季節と変わらず、出産地は秋ナスも夏と同様で、群馬県、茨城県、栃木県の3県の出荷量が多いです。10月以降になるとハウス栽培が主流の高知県が常にトップになります。
なすの種類別の旬・産地は?
なすと一括りに言っても、いくつかの種類があります。良くスーパーで見かける普通のなす(千両なす)以外にどんな種類のなすがあるのか紹介します。
①長なす
名前の通り20cm程の長さの細長いなすのことです。長なすは果肉が柔らかく、炒め物や焼きナスなどの料理に向いています。それと太さが均等なので、なすの肉挟みなどをする時に上手く成形しやすいのもポイントです。長なすは季節を問わず1年中出回っていますが、旬の時期は4~6月で、主に西日本で栽培されています。
②米なす
米なすと書いて<ベイナス>と読みます。元々アメリカの品種(ブラックビューティ)を日本で改良したのが由来でこの名前になったそうです。ヘタが緑色なのが特徴的ななすで、皮が硬めです。そのため、漬物などの生食には向いておらず、加熱調理で食べる方が向いています。米なすも季節を問わず1年中出回っていますが、旬は4~7月です。
③賀茂なす
賀茂なす(カモナス)はまん丸の形をした、掌に収まる位の大きさのなすです。「京の伝統野菜」の一つで、果肉が硬く甘みを楽しめます。おすすめの調理法は揚げ物で、身が締まっているため、他のなすと比べて油が吸いにくく、さっぱりとしたなすの揚げ物が出来上がります。
賀茂なすの旬は6月〜7月で、京野菜の通り、主産地は京都となっています。
(*賀茂なすについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④水なす
水分たっぷりでみずみずしい水なすは、他のなすと違って灰汁が少なく、甘味があります。生で食べるのがおすすめで、漬物などによく使われています。水なすは季節を問わず1年中出回っていますが、旬の時期は4~11月で、発祥の地「大阪」が主産地となっています。
(*なすの種類・品種について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
なすの栄養価と効能は?
なすのほとんどは水分でできているため、あまり栄養がないのでは?と思われがちですが、そんなことはありません。なす特有の栄養素とその効能を紹介していきます。
①ナスニン
ナスニンとはポリフェノールの一つです。このナスニンはなすから抽出した、なす特有の栄養素です。ナスニンには癌予防の効果や、眼精疲労の緩和、コレステロールの吸収を抑える効果があります。
②カリウム
なす含まれるカリウムには、取り過ぎた塩分を体外に排出する効果があります。しかし、カリウムには利尿作用があり、尿を出すことによって体の熱が逃げてしまいます。その結果、体を冷やすことに繋がってしまうため、食べ過ぎには気を付けましょう。
(*なすの栄養素について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
新鮮な「なす」の選び方のポイントは?
せっかく買うなら新鮮で美味しいなすを買いたいところです。なすは目で見て鮮度を確認できる要素が多いので、スーパーなどで新鮮で美味しいなすの選ぶポイントを紹介していきます。
①表面での見分け方
表面の見極めポイントです。
・色が濃いもの
・張りがあるもの
・ツヤがあるもの
色むらが少なく、光沢感があるものを選びましょう。
②ヘタでの見分け方
ヘタの部分が見極めのポイントです。
・トゲを触ると痛い
・ヘタのトゲが立っている
トゲのある品種は必ずトゲを見て選びましょう。
③感触・重さでの見分け方
なすを持った感触でわかるポイントです。
・ずっしり重みがある
・表面にしっかり張りがある
なすの大半は水分のため、鮮度が悪くなると水分がなくなり軽くなってきます。選ぶ時は見るだけでなくしっかり手に取って確認しましょう。
住吉彩
管理栄養士
"なす紺"という言葉があるくらいの色鮮やかさが新鮮の証です。調理する時には、アクが強く切り口が変色しやすいので切った場合は水にさらしておきましょう。
旬のなすにおすすめなレシピ
なすは焼き、揚げ、炒め、茹で、生とどんな調理法で美味しくいただける優れものです。早速、旬の時期の旨みがたっぷり詰まったなすを活かすレシピを5つ紹介していきます。
①なすのトマトカレー
暑い夏の季節に旬のなすと、辛いカレーのスペシャルコラボな一品です。トマトが入って色鮮やかなのが食欲をそそります。いつものカレーとちょっと違うものが食べたい方はぜひ作ってみてください。
②麻婆茄子
麻婆茄子はなすの定番料理の一つです。レトルトの合わせ調味料を使わなくても簡単に作れます。手作りならではの「辛さの調整」ができるので、小さいお子様のいる家庭にピッタリです。
③なすの揚げびたし
定番料理のなす揚げびだしは、旬の旨みを味わうのに最適な料理です。素揚げをし、たれにつけるだけの簡単料理ですが、口の中でなしからうまみが染み出る瞬間がたまらない一品です。
④なすの浅漬け
浅漬けはどんな料理にも合う、名脇役な副菜です。ぜひ買ったばかりの<みずみずしい新鮮ななす>を使って作ってみてください。
⑤なすの肉はさみ
お肉をなすで挟んでボリュームアップなレシピです。なすが肉汁を吸うことによって旨みがまし、さらにピリ辛ダレを合わせると、何度もお米をお代わりしたくなるメイン料理です。
住吉彩
管理栄養士
なすは和食のイメージもありますが、油との相性が良い野菜なので、炒め物や揚げなすもおすすめです。他にもグラタンやトマト煮込みなどの洋風料理にも使えるので、旬の時期には特に色んな料理に使いたいですね。
旬のなすは栄養たっぷり
旬のなすは沢山の太陽を浴びて育ち、栄養がギュっと詰まっています。なす特有の「ナスニン」は皮に多く含まれていますので、ぜひ皮ごと調理して食べてください。食べ過ぎは体の冷えに繋がるので食べる量は程々にしましょう。