大根が苦い原因は?苦味成分をとる下茹で方法や苦い料理のリメイク術も紹介!
【管理栄養士監修】大根が苦いことはありませんでしたか?実は大根が苦いのにはいくつか理由があります。今回は、大根が苦い原因や苦い大根を避けるポイントを紹介します。大根の苦味成分をとる下処理や苦い大根料理のリメイク方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①異形ではないか
たまに見かける二股になっているものや、ぐにゃっと大きく曲がっている大根は避けましょう。ストレス負担が大きい環境で育った可能性があります。まっすぐに伸びた大根が苦味が少なく甘い証拠です。
②根の穴の数
大根にはひげ根が生えていますが、その小さな根の穴に注目しましょう。穴が少なめできれいに並んでいるものが美味しい大根です。なるべく穴が一直線に並んでいるものを選びましょう。根の穴が多いものはストレスをたくさん受けて育ってきた証拠なので、苦みや辛みが強い可能性が高いです。
③旬の時期に買う
先ほども紹介したように、大根の旬は冬です。どの野菜にも共通して言えることですが、旬の野菜は甘くて美味しいため、大根は旬である冬の時期に買うようにしましょう。夏に採れた大根は、次に紹介する苦味を取る下処理の方法や、苦味を抑える調理法を試してみてください。
大根の苦い成分をとる下処理の仕方
大根の旬は冬ですが、夏にも大根は売られており、いろいろな料理に活用できるため購入する人も多いでしょう。そんな苦味の強い大根を調理するときには、できるだけ苦味を抑えるために下処理の仕方を工夫しましょう。
皮を厚く剥く
大根の皮のすぐ下の繊維が集まった筋の部分には「イソチオシアネート」や「ポリフェノール」といった苦味成分が多いです。そのため、大根の皮をむくときは包丁で厚めに剥くようにしましょう。筋の部分が残っていると、味の染みこみも悪くなってしまうため味にも影響が出てしまいます。
竹本友里恵
管理栄養士
大根の辛味の原因であるイソチオシアネートには、発がんや腫瘍化を防ぎ、発がん物質を分解する効果があります。また、抗菌作用や抗酸化作用もあり、これらは大根をすりおろしたり切ることで、細胞が壊れると初めて化学反応により生成されます。大根の辛さが得意な方は、調理法を工夫してより多くのイソチオシアネートを摂取できると良いですね。
下茹でする
大根を下茹ですると、苦味や辛みが少なくなるだけでなく、アクが取れて柔らかくなり調理も早く仕上がります。大根の下茹での方法を紹介します。
①大根をよく洗って食べやすい大きさに切る
②鍋に米のとぎ汁を入れて沸かし、大根を入れる
③10~15分ほど竹串がスっと通るぐらい柔らかくなるまで煮る
④茹で上がったら軽く大根を水で洗う
これで下茹では完了です。下茹でした後に調理することで、柔らかく苦みの少ない大根料理に仕上がります。米のとぎ汁を使うのがポイントですが、米粒を入れてた水で代用することもできます。
(*大根の下茹でについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
下茹でを忘れた場合の対処法
うっかり下茹での工程を忘れて煮物を作ってしまった場合は、先に大根と煮ただし汁を捨ててしまいましょう。このだし汁に苦み成分が出てくるので、大根の苦みが抑えられます。その後、新たにだし汁を加え調理しましょう。また大根だけでなく、一緒に肉や魚をいれて煮ると苦味が少なく感じられるためおすすめです。