かんずりとは新潟の調味料?味や作り方は?使い方やレシピのおすすめを紹介!
かんずりとは何か知っていますか?寒い冬に重宝する調味料ですが、知らない人もいることでしょう。今回は、かんずりの味や栄養に加えて、作り方や使い方・レシピのおすすめも紹介します。かんずりの商品についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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かんずりとは?
唐辛子を使った調味料はいくつもありますが、かんずりを食べた経験がある人は少数派かもしれません。ここでは、かんずりとは何かについて説明します。
かんずりとは唐辛子を発酵させた調味料
かんずりとは、唐辛子を塩漬けしてから雪の上でさらしてアクを抜いたものに、柚子や糀(こうじ)を加えて発酵させて作る調味料です。唐辛子には体を温める働きがあることから、豪雪地帯の冬に活用されてきた調味料でもあります。
かんずりの発祥は新潟
かんずり発祥の地は新潟県妙高市といわれており、上越地域で受け継がれてきました。新潟県の上越地域の農家では自家製のかんずりを作る習慣があり、様々な料理に使うことで寒い冬を乗り切る一助としていたそうです。
かんずりの味
かんずりには柚子や糀が加えられ、発酵されていることもあり、唐辛子の辛味が抑えられた優しい味わいに仕上がっています。熟成する期間が長くなればなるほど、コクも増していきます。
Twitterの口コミ
おはようございます
レッツ酒盛り🍷
チーズとなんとなく作ってた鶏ハム
これは夜飯なのか朝飯なのか
新潟のかんずりという激辛調味料頂きましたが、マヨがよく合います
Twitterの口コミ
デパ地下で新潟のアンテナショップを発見。
うっかり地酒のワンカップセット(5カップ)と「かんずり」という香辛料買いました。
「かんずり」は唐辛子を糀に漬け込んだものらしい。柚子胡椒に近いのかな。
今日はチャーハンの隠し味に。
今度グリルした鶏肉に付けてみようっと。
かんずりの栄養
かんずりの原料である唐辛子には、様々な栄養効果があります。唐辛子の主成分であるカプサイシンにはアドレナリンの分泌を活発化させる働きがあり体を温めてくれる他、食欲増進や消化促進などの栄養効果もあります。
また、唐辛子にはビタミンCとカロテン、ビタミンEも含まれています。そのため、疲労回復や風邪の予防、免疫力向上、抗酸化作用などの栄養効果も期待できます。
(*唐辛子の栄養や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
かんずりのカロリー
カロリー | 1日の摂取カロリーの占める割合 | |
かんずり(小さじ1杯:5g) | 5kcal | 0% |
かんずり(大さじ1杯:15g) | 15kcal | 1% |
かんずり(100g) | 100kcal | 5% |
※1日の摂取量は成人男性の目安です。
練りわさびを小さじ1杯摂取した時のカロリーは13kcalであることを考えると、かんずりとは低カロリーの調味料であるといえます。
かんずりの作り方は?
かんずりとは新潟市の上越地域では家庭でも作られており、独特な方法が受け継がれているようです。ここでは、かんずりの作り方を紹介します。
①かんずりの原料となる唐辛子の作り方・下準備
かんずりの原料となる唐辛子の作り方と下準備の方法は、以下の通りです。
①唐辛子を洗ってから、天然の海塩水で塩漬けにする
②雪の上に①を広げて3~4日置く
③②を天日で乾燥させる
④③をすり潰す
唐辛子の収穫は夏に行われますが、8~11月にかけて塩漬けするという下準備が欠かせません。
②唐辛子からかんずりを作る方法・手順
唐辛子からかんずりを作る方法と手順は、以下の通りです。
①すり潰した唐辛子に柚子や糀、食塩を加えて樽に入れ、熟成発酵させる
②熟成2年目の初夏に手返しを行い、樽に空気を入れて熟成を促す
③出荷前の冬に樽を外に出し、寒ざらしを行う
④袋や瓶につめれば出来上がり
寒い時期に樽を外に出すことで、中の唐辛子が引き締まり、甘みがまろやかになるのだそうです。
かんずりの使い方・レシピのおすすめは?
唐辛子を発酵させて作る調味料であるかんずりとは、料理でも活用できる場が広いです。ここでは、かんずりを使ったおすすめのレシピを6つ紹介します。
①ドレッシングにして使う
かんずりにオリーブオイルを混ぜるとドレッシングとなり、豆腐やサラダ、肉、魚にかけても美味しく食べられます。このレシピでは蜂蜜を加えることで、辛味を抑えています。
②焼鳥に使う
かんずりは焼鳥に薬味としてのせて食べることも、このレシピのようにつくねの生地に練り込んで焼いて食べることもできます。口に含むとかんずりの香りが広がり、いつもとは違う焼鳥の美味しさに変わります。
③鍋に使う
かんずりは鍋の薬味としても使えて、豚肉や油揚げ、厚揚げなどとの相性も抜群です。このレシピは豆撰栃尾の油揚げを味わうためにだしかんずりを使用しており、大豆の甘みを引き出してくれます。
④パスタソースにする
かんずりはナスやトマトと相性が良いので、パスタソースや調味料として使えます。このレシピではかんずりに柚子胡椒を加え、ピリ辛な味に仕上げています。
⑤炒め物に使う
ナスとピーマンの味噌炒めにかんずりを加えると、辛味が食欲をそそる一品になります。このレシピはお弁当のおかずとしても重宝するので、いつもと違うメニューにしたい時におすすめです。
⑥煮物に使う
かんずりを使ってローカロリーの副菜を作りたい時におすすめのレシピで、こんにゃくを炒めずにかんずりで煮るだけと簡単です。砂糖を加えることで、甘辛な味に仕上がります。
かんずりの商品のおすすめ
かんずりは製造メーカーが決まっていますが、ネット購入ができます。ここでは簡単に購入できる、かんずりのおすすめ商品を紹介します。
①越後妙高唐辛子使用調味料(かんずり)
糀や柚子塩を加えた妙高市産の唐辛子を3年間熟成させ、十分に発酵させた一品です。添加物が一切含まれておらず、47gで540円とお手頃なので、試しやすい商品といえます。
②かんずり 熟成6年仕込み
通常は3年の熟成発酵で出荷されるかんずりを6年間寝かせることで、辛味がまろやかになり、旨味が増した一品です。70gで1100円と少し高くなりますが、その価値がある商品といえます。
かんずりを食べてみよう
今回は、かんずりの味や栄養に加えて、作り方や使い方・レシピのおすすめも紹介しました。かんずりは海外にも輸出されるほど、注目を集めた唐辛子の発酵調味料です。使い方次第で料理のバリエーションが増えるので、ぜひ一度かんずりの美味しさを実感してみましょう。