くわいはどんな野菜?味・栄養価は?食べ方やおせちに使う理由なども紹介!
【管理栄養士監修】くわいは、どんな野菜か知っていますか?くわいとは、お正月のおせち料理にによく使われる食材です。今回は、くわいの味や栄養価・効能をはじめ、食べ方・下処理も紹介します。くわいのおすすめレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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くわいはどんな野菜?味は?
くわいは、どんな野菜か知っていますか?普段の食事では食べることが少なく、スーパーでもなかなか見かけません。ここでは、くわいの味や食感、旬や主産地、おせち料理との関係について説明していきます。
くわいはおせち料理に使われる野菜
くわいは、お正月以外ではなかなか食べる機会がない珍しい野菜です。ピンポン球のような球体から芽が突き出しており、「芽出たい(めでたい)」の意味があり、縁起がよいとされ、出世を祈願しておせち料理や祝い事に欠かせない野菜と言われています。
竹本友里恵
管理栄養士
くわいをおせちに入れるようになったのは、その形に理由があります。くわいから芽が上に向かって伸びていることから、くわいは出世祈願の意味で使われるようになりました。また、「芽出たい(めでたい)」という言葉に繋がり、お祝い事であるおせちの中に入れられるようになりました。
(*おせち料理について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
くわいの味・食感
くわいには、青くわい、白くわい、吹田くわいの3種類があります。
【青くわい】
日本では主に青くわいが一般的に使われています。形は円球形で、つやのある青みを帯びた色をしています。青くわいは、ほろ苦く、じっくり煮ると他の2種類と比べて柔らかく、芋類と似たホクホクした食感が特徴です。
【白くわい】
白くわいは、中国が原産の品種です。形は楕円形で、外皮は白色で、食味は淡白で、食感はシャリシャリしています。日本での生産は少なく、見かける機会はありませんが、中国ではよく料理に使われており、多くの人に親しまれています。
【吹田くわい】
白くわいと青くわいは中国が主な原産地ですが、肥沃な日本の環境で進化してできたくわいが吹田くわいです。他の2種類と比べて小粒で、甘味があり、栗のような食感です。
くわいの旬と主産地
くわいの旬は、11月から1月頃になります。くわいの生産地は、埼玉県と広島県で全体の90%を占めています。広島は福山市、埼玉は越谷市などが有名です。くわいは、おせち料理の食材に珍重されている野菜であるため、年明けになるととてもお得に買えますよ。
竹本友里恵
管理栄養士
クワイの全国の生産量は、東の埼玉県と西の広島県で全体の90%を占めています。関東、関西どちらでもおせに食べれられていますが、関西の方が好まれており、京都では、京野菜の1つに選定されています。
くわいの栄養素と効能
くわいには、どのような栄養素が含まれているのか詳しく紹介します。
①カリウム
くわいに含まれるカリウムは、100gあたり600mgあります。カリウムは、神経刺激の伝達や細胞の浸透圧の維持などの働きをする栄養素です。余分な塩分の排出を促し、血圧上昇を抑える効果があるため、筋肉の収縮をスムーズする他、むくみ予防や高血圧の予防に効果があります。また、腎臓に溜まりやすい老廃物の排出を促す効果もあります。
②炭水化物
くわいには、炭水化物100gあたり26.6g含まれています。くわいは約1/4が炭水化物なのでカロリーは高めですが、タンパク質は100gあたり6.3g含まれています。これは、さつまいもの約4倍、里芋の約2倍含んでおり、高タンパクな野菜であると言えます。