くわいはどんな野菜?味・栄養価は?食べ方やおせちに使う理由なども紹介!

【管理栄養士監修】くわいは、どんな野菜か知っていますか?くわいとは、お正月のおせち料理にによく使われる食材です。今回は、くわいの味や栄養価・効能をはじめ、食べ方・下処理も紹介します。くわいのおすすめレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)
専門家監修 |管理栄養士・栄養士 竹本友里恵
Twitter
管理栄養士の国家資格を取得後、病院に勤務し献立作成や調理に携わる。現在はエンジニアとして働きながら、栄養サポートや栄養系メディアの記事監修など行っています。...
Twitter
管理栄養士の国家資格を取得後、病院に勤務し献立作成や調理に携わる。現在はエンジニアとして働きながら、栄養サポートや栄養系メディアの記事監修など行っています。最近はスポーツ栄養にも興味あり。趣味はフラワーゼリーなどのお菓子作りや写真です。幼少期から高校まで過度な野菜嫌いと偏食だった経験があり、食事によって身体の調子が良くなる事を体感したことから管理栄養士を目指す。正しい知識を学び、楽しい人生を送りましょう!よろしくお願いします。

目次

  1. くわいはどんな野菜?味は?
  2. くわいはおせち料理に使われる野菜
  3. くわいの味・食感
  4. くわいの旬と主産地
  5. くわいの栄養素と効能
  6. ①カリウム
  7. ②炭水化物
  8. くわいの食べ方・下処理は?
  9. くわいの下処理の仕方
  10. くわいのアク抜きの仕方
  11. くわいの保存方法・期間
  12. 冷蔵庫で保存する場合
  13. 水に浸して保存する場合
  14. くわいの食べ方・レシピのおすすめ
  15. ①くわいご飯
  16. ②くわいの煮物
  17. ③くわいの素揚げ
  18. くわいを食べてみよう

くわいはどんな野菜?味は?

くわいは、どんな野菜か知っていますか?普段の食事では食べることが少なく、スーパーでもなかなか見かけません。ここでは、くわいの味や食感、旬や主産地、おせち料理との関係について説明していきます。

くわいはおせち料理に使われる野菜

くわいは、お正月以外ではなかなか食べる機会がない珍しい野菜です。ピンポン球のような球体から芽が突き出しており、「芽出たい(めでたい)」の意味があり、縁起がよいとされ、出世を祈願しておせち料理や祝い事に欠かせない野菜と言われています。

竹本友里恵

管理栄養士

くわいをおせちに入れるようになったのは、その形に理由があります。くわいから芽が上に向かって伸びていることから、くわいは出世祈願の意味で使われるようになりました。また、「芽出たい(めでたい)」という言葉に繋がり、お祝い事であるおせちの中に入れられるようになりました。

(*おせち料理について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

おせち料理はいつ食べる?元旦・大晦日どっち?いつまでに食べるかや作る日・順番なども紹介!

くわいの味・食感

くわいには、青くわい、白くわい、吹田くわいの3種類があります。

【青くわい】
日本では主に青くわいが一般的に使われています。形は円球形で、つやのある青みを帯びた色をしています。青くわいは、ほろ苦く、じっくり煮ると他の2種類と比べて柔らかく、芋類と似たホクホクした食感が特徴です。

【白くわい】
白くわいは、中国が原産の品種です。形は楕円形で、外皮は白色で、食味は淡白で、食感はシャリシャリしています。日本での生産は少なく、見かける機会はありませんが、中国ではよく料理に使われており、多くの人に親しまれています。

【吹田くわい】
白くわいと青くわいは中国が主な原産地ですが、肥沃な日本の環境で進化してできたくわいが吹田くわいです。他の2種類と比べて小粒で、甘味があり、栗のような食感です。

くわいの旬と主産地

くわいの旬は、11月から1月頃になります。くわいの生産地は、埼玉県と広島県で全体の90%を占めています。広島は福山市、埼玉は越谷市などが有名です。くわいは、おせち料理の食材に珍重されている野菜であるため、年明けになるととてもお得に買えますよ。

竹本友里恵

管理栄養士

クワイの全国の生産量は、東の埼玉県と西の広島県で全体の90%を占めています。関東、関西どちらでもおせに食べれられていますが、関西の方が好まれており、京都では、京野菜の1つに選定されています。

くわいの栄養素と効能

くわいには、どのような栄養素が含まれているのか詳しく紹介します。

①カリウム

くわいに含まれるカリウムは、100gあたり600mgあります。カリウムは、神経刺激の伝達や細胞の浸透圧の維持などの働きをする栄養素です。余分な塩分の排出を促し、血圧上昇を抑える効果があるため、筋肉の収縮をスムーズする他、むくみ予防や高血圧の予防に効果があります。また、腎臓に溜まりやすい老廃物の排出を促す効果もあります。

②炭水化物

くわいには、炭水化物100gあたり26.6g含まれています。くわいは約1/4が炭水化物なのでカロリーは高めですが、タンパク質は100gあたり6.3g含まれています。これは、さつまいもの約4倍、里芋の約2倍含んでおり、高タンパクな野菜であると言えます。

関連する記事