ケバブって何の肉？様々？種類別の特徴や作り方・レシピなども紹介！

香辛料を効かせた肉と野菜を、ピタパンに挟んだケバブサンドは、日本でも人気の軽食です。街中でケバブの移動販売や、食べ歩きを愉しむ人の姿を見かけることもあるものですが、ケバブとはどのような料理なのでしょうか。ケバブの発祥などについて、詳しく解説します。

ケバブはトルコで生まれた、焼肉料理の一種です。使われる肉の種類や、焼き方によってケバブと名の付く料理は数十種類以上ありますが、肉にクミンやチリペッパーなどの香辛料とにんにくを効かせて焼き上げたものを総称してケバブと呼びます。

また、ソースや下味にヨーグルトを用いることも特徴的です。ヨーグルトには肉の臭み消しや肉を柔らかくする効果の他、香辛料が多く使われるケバブの味をまろやかにし、辛いだけではなく甘みや旨みといった深い味わいも感じられます。

店先で大きな肉が回転しながら焼かれている、ドネルケバブが日本では有名ですが、これは豚の丸焼きのように塊肉を焼いたものではありません。

ドネルケバブは味付けした薄切りの肉を専用の串に刺していき、コクを出すための牛脂を途中で挟み込みながら円柱状に形を整えていきます。ここで均一に形を整えることが、まんべんなく火が通り、どこを食べても美味しいドネルケバブを作るコツだと言えるでしょう。

トルコ料理の一つであるケバブに使われているのは何の肉なのでしょうか。ケバブに使われる肉の種類や、その味わいの特徴について説明します。

トルコに住む人々は元々遊牧民だったため羊肉を食べることが一般的で、ケバブにもラムやマトンといった羊の肉が使われることが多かったようです。羊肉には独特の匂いがありますが、香辛料やヨーグルトに漬けこんでから焼く羊肉のケバブは臭みが消え、肉の旨みや食べ応えを堪能できます。

日本で食べることのできるケバブは、鶏肉や牛肉が使われていることが多いと言えます。これは、トルコからケバブが世界各国に広まる際、羊肉を食べる習慣のない国が比較的安価で入手しやすい鶏肉や牛肉で代用したことがきっかけだと考えられています。

ケバブの本場のトルコでも、時代の流れによって遊牧民族が減り、現在はケバブに鶏肉や牛肉が使われることも多く見られるようです。

トルコで食べられているケバブには、豚肉が使われることがほとんどありません。これは宗教上の理由で、トルコにおいて大多数の人が信仰しているイスラム教では、豚を食べることは不浄であるとされているためです。しかし、イスラム教を信仰する人が少数の国や地域では、ケバブに豚肉が使われることもあります。

ケバブは世界各国で食べられていて、地域ごとに特色が違うことも特徴の一つです。ケバブの種類と特徴を紹介するので、好みのケバブを見つけるときの参考にしてください。