ホースラディッシュ(西洋わさび)とは?名前の語源は?使い方・活用レシピも紹介!
【野菜ソムリエ監修】ホースラディッシュ(西洋わさび)とは何か知っていますか?本わさびとは違うのでしょうか?今回は、ホースラディッシュ(西洋わさび)の語源や〈味・辛さ・値段・使い勝手〉など本わさびと比較して紹介します。チューブ・ソースなどホースラディッシュの使い方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ホースラディッシュ(西洋わさび)とは?
わさびは日本人に馴染みの深い食材ですが、一方で西洋わさびとも呼ばれるホースラディッシュとはどういったものなのか、知らない方も多いかもしれません。ここでは、ホースラディッシュ(西洋わさび)と、日本の本わさびとの違いや語源、栽培地について紹介します。
ホースラディッシュは日本の本わさびとは別物
ホースラディッシュと日本の本わさびはどちらもアブラナ科の植物ですが、ホースラディッシュは東ヨーロッパ原産説が有力で本わさびは日本が原産です。見た目も大きく違っていて、日本の本わさびが緑色であるのに対し、ホースラディッシュは根がゴボウに似て太く皮をむくと白色をしています。
ホースラディッシュの語源
ホースラディッシュはアブラナ科の仲間であることは前述しましたが、大根もアブラナ科の植物で、ラディッシュには「大根の根」という意味があります。ホースラディッシュの「ホース」には「馬」と言う意味があり、生命力が強くて馬のように大きく育つその性質が語源になったそうです。
国産は北海道のみで栽培されている
ホースラディッシュは明治時代に西洋ヨーロッパから伝わったのち、長野や埼玉、北海道で栽培されていましたが、現在では北海道のみで栽培されています。前述の語源の通り、ホースラディッシュは根を水に浸けておくだけで発芽するほど生命力が強いので、北海道の山で自生しているものも多くあるようです。
ホースラディッシュと本わさびの違い
ヨーロッパ原産のホースラディッシュは本わさびと違うことは分かりましたが、品種以外にも違いがあるのでしょうか。ホースラディッシュと本わさびの味や辛さの違い、値段や便利さの違いについて紹介します。
①味・辛さ
ホースラディッシュには本わさびの1.5倍もの辛味がありますが、その辛みは大根を擦った時の味に若干似ていて、舌がしびれるような辛味です。一方、本わさびは辛味の中に甘味もある奥深い味なのでホースラディッシュとは辛さの種類が少し違います。加えてホースラディッシュには酸味もあります。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ホースラディッシュも本わさびも辛み成分は同じ「アリルイソチオシアネート」なのですが、香り成分が異なるため違った風味が感じられます。
②値段・便利さ
本わさびは清流でしか育たないので生育環境の維持が難しく、とても手間をかけて作られていて高価です。それに対してホースラディッシュはとても丈夫でたくましく、野生のものがあるほど栽培しやすい植物です。本わさびの中には3年ほどの栽培期間を要するものもありますが、ホースラディッシュは1年と成長速度が速いので収穫しやすく、その分価格も安くなっています。
ホースラディッシュの使い方は?
辛味が強く安価なホースラディッシュはどのように使われているのでしょうか。ホースラディッシュの料理での使い方や、知らない人も多い意外な使われ方について紹介します。