タマリンドとは?味・食べ方は?栄養・効能や使い方なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】タマリンドとはどんな果物か知っていますか?今回は、タマリンドの味わい・食感や、栄養素や効果・効能に加えて、食べ方・使い方も紹介します。タマリンド(ペースト状)の<ジャム・カレー・ジュース>など活用レシピや、商品のおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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タマリンドとは?どんな果物?
東南アジアの市場などに売られているフルーツの一つにタマリンドがありますが、その見かけには他のトロピカルフルーツのような華やかさはありません。タマリンドとはどんな果物なのでしょうか。
タマリンドはアフリカの熱帯地域が原産の果物
タマリンドとはマメ科の植物で、生育環境が悪くてもよく育ち、木は20~25mほどの大きさになります。アフリカが原産ですが、インドや東南アジア諸国で栽培が盛んで、インド料理やタイ料理によく登場する食材です。タマリンドにはマカーム・ワーンとマカーム・テーという種類があります。
マカーム・ワーンは茶色の大きな落花生のような形で、マカーム・テーはドーナツ形に近く、赤色が混じった枝豆のような緑色をしています。
タマリンドの味わい・食感
タマリンドはさやと種の間にある果肉の部分が食べられる場所で、可食量は少なくねっとりとしています。マカーム・ワーンのワーンとは甘いという意味があり、スイートタマリンドとも呼ばれ、酸味のある干し柿のような甘さとコクが特徴です。マカーム・テーの緑の部分は味も食感も豆のようで、赤い部分は酸っぱくなっています。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
タマリンドは甘酸っぱくて少しくせのある味がします。梅干しやプルーンのようだと例えられることもあります。
タマリンドの効果・効能は?栄養は?
干し柿のような甘酸っぱくねっとりした口当たりが特徴のタマリンドですが、どのような効能が期待できるのでしょうか。タマリンドに含まれる豊富な栄養がもたらす、効果・効能を紹介します。
①腸内環境を整える
タマリンドの果肉に含まれるAHA(アルファヒドロキシ酸)・食物繊維・カリウムは、いずれも腸内環境を整える効能がある栄養素です。食物繊維はゴボウと同じくらい多く含まれており、便秘がちな方にもぴったりの果物と言えるでしょう。
②貧血予防
タマリンドに含まれる鉄分は、血液の成分であるヘモグロビンを構成する栄養素で、適度に摂取することで貧血予防の効果が期待できます。ヘモグロビンは血液の成分として酸素を体中に運搬する働きを持っています。鉄分が不足するとヘモグロビンが作られなくなるため、体内での酸素運搬量が減り、めまいなどの貧血症状を起こすのが特徴です。
なお、貧血はビタミンC不足によっても起こることが知られていますが、それはビタミンCが不足すると鉄の吸収も悪くなって、ヘモグロビンが作り出されなくなることが理由です。タマリンドにはビタミンCも両方含まれているので、貧血予防に非常に役立ちます。
③美肌効果
タマリンドには、酒石酸(しゅせきさん)・AHA・クエン酸などの美容に効果的な成分が含まれており、いずれも化粧品に使われることもある栄養素です。酒石酸は肌の古い角質を落とす効能を持つ成分で、ピーリング剤に使われることがあります。
AHAは整腸効果があると前述しましたが、体内の新陳代謝を促して肌をなめらかに整える働きも持つ成分で、クエン酸は肌を刺激から守る効能を持っています。こういった成分の相乗効果によって、美肌に大きな効果が期待できる果物と言えるでしょう。
④疲労回復
タマリンドに含まれるクエン酸・ビタミンC・鉄分は、いずれも疲労回復の効果が期待できる栄養素です。ストレスから来る疲れにはビタミンCが働きかけ、運動などで体が疲れたときにはクエン酸が働きかけます。女性に多い鉄分不足からくる疲労感やだるさにも、軽減効果が期待できます。