「賞味期限」と「消費期限」の違いは?定義・日数の決め方など違いを比較して紹介!
賞味期限と消費期限の違いを知っていますか?今回は、「賞味期限」と「消費期限」の〈意味・決め方〉など違いを比較して紹介します。期限切れでも食べられる限界の日数の違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。また、賞味期限切れで腐敗した時の見分け方にも触れています。
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「賞味期限」と「消費期限」の違いって?
購入した商品に表示されている日付が、賞味期間もしくは消費期限を意味することは多くの人が知っています。しかし、賞味期限と消費期限の違いを正しく説明できる人は少ないかもしれません。ここでは2つの違いについて詳しく見ていきます。
「賞味期限」は美味しく食べられる期限
賞味期限とは、開封前に食品の品質と味が保たれていることを保証する期間を表し、この期間内であれば美味しい状態で食べることができます。賞味期限を過ぎた商品であっても、美味しい状態ではありませんが、食べられないわけではありません。
基本的に賞味期限は「年月日」で表示されますが、商品によっては「年月」で表示されることもあります。(※1、2)
「消費期限」は安全に食べられる期限
消費期限とは、開封前に食品の品質が劣化せず安全であることを保証する期間で、消費期限内であれば腐敗することなく衛生上、安心して食べることができると定義されています。
ただし、定められた方法で保存されていることを前提として消費期限は定められています。保存方法は食品によって異なるので、安全に食べるには常温保存ができるのか、冷蔵保存が必要なのかを確認することが必要です。消費期限内でも必ず安全とは言い切れないので注意しましょう。(※1、2)
「賞味期限」と「消費期限」の決め方は?
全ての加工食品は賞味期限か消費期限を表示しなければなりません。賞味期限と消費期限には決め手となる条件があります。その特徴について詳しく解説していきます。
「劣化の速度」によって賞味期限・消費期限が決まる
賞味期限と消費期限は食品の劣化の速度によって決まります。
【消費期限】
・生肉
・生麺
・生菓子
・惣菜
・菓子パン
・弁当
【賞味期限】
・スナック菓子
・インスタント食品
・発酵食品
・牛乳
・乳製品
肉や麺をはじめとしたなま物やスーパーで販売していお惣菜は劣化が早いため、消費期限を表示しなければなりません。消費期限が表示されている食品は、腐敗が早いので購入後はすぐに食べきることが必要です。
一方、スナック菓子やインスタント食品など劣化の進行が比較的遅い食品は、賞味期限が表示されます。また、保存容器内部に微生物が発生しないよう殺菌も行われ食品の劣化を防いでいます。
3つの検査をして日数の目安を決定する
賞味期限と消費期限の日付は、微生物試験、理化学試験、そして官能検査という3つの検査結果に基づいて決定されています。微生物試験とは食品中に微生物が含まれないことを検証する試験です。理化学試験とは食品の粘りや濁りなどの変化を検証する試験で、官能検査とは臭や味、食感などの五感によって評価をする検査です。
これらの検査が終わると食品の保存条件を設定し、データを基にして賞味期限や消費期限の期限を決めます。(※3)
長年品質が劣化しない食品は期限表示を省略できる
長期間品質が劣化しない商品の場合は、賞味期限や消費期限の表示を省略することができます。
【期限表示を省略できる商品】
・でん粉
・チューインガム
・冷菓
・砂糖
・アイスクリーム類
・食塩およびうま味調味料
・ビール、チューハイを除く酒類
・飲料水
・清涼飲料水
・氷
これらの食品は、品質が変化しないもの、または変わったとしてもごく僅かなものです。ただし飲料水と清涼飲料水に関しては、ガラス瓶に入っているか、ポリエチレン製容器に入っていることが期限表示を省略できる条件となります。また、食塩およびうま味調味料はさらさらした状態であれば何年でも使用することができます。(※4)
「賞味期限」「消費期限」は切れても食べられる?何日が限界?
商品によっては賞味期限や消費期限が過ぎていても、見た目に変化がないこともあります。見た目が変化変化していなければ食べても良いのでしょうか。賞味期限と消費期限によって違いがあるので確認しておきましょう。