ワカサギの漢字「公魚」に「公」がつく理由は?由来・意味や名前の語源も紹介!
ワカサギを漢字でどう書くか知っていますか?なぜ漢字に「公」がつくのでしょうか?今回は、ワカサギの漢字<鰙・公魚・若鷺>それぞれの由来を紹介します。また、ワカサギの名前の語源についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ワカサギを表す3つの漢字の意味について紹介しましたが、そもそも「ワカサギ」という名前自体の語源はあるのでしょうか。ここでは、ワカサギの名前の語源となる3つの説について紹介します。
①群れでたくさんいることを語源とする説
ワカは「虫が湧く・発生する」ことを意味する言葉でもあり、一方のサギは「多い」という意味を表すとされています。ワカサギが群れでたくさんいるその姿から、ワカとサギが組み合わさってワカサギと呼ばれるようになったとされるのが一つの説です。
②弱々しく小さい魚を語源とする説
こちらは「鰙」の漢字に関する項でも前述しましたが、ワカは「若い・小さい」という意味を表し、サギは「小魚」を表す言葉です。ワカサギが弱々しく小さい魚であったことが、その名前の語源になったとも言われています。
③夏鳥のアマサギに似ていることを語源とする説
ワカサギの体の色が上の写真に写っている夏鳥のアマサギの白い色に似ていて、アマサギがいなくなった冬でもいることからワカサギと呼ばれるようになったという説もあります。なお、山陰地方ではワカサギのことをアマサギと呼ぶこともあるようです。
ワカサギ以外の魚の難読漢字は?
ワカサギを表す3つの漢字は、いずれも漢字に関する知識がないと簡単にはワカサギとは読めませんが、他にも同じように漢字で書くと読むのが難しい魚の種類があります。ここでは、そんな難読漢字で表す魚について紹介します。
①ししゃも:柳葉魚
ししゃもは漢字表記で「柳葉魚」と書きますが、これはアイヌ語で柳の葉を意味するsusam(スサム)が由来となっています。ししゃもの姿形が柳の葉に似ていることから、読みと漢字があてられたものと考えられます。
②さより:鱵・細魚・針魚
さよりを表す漢字は「鱵」「細魚」「針魚」などがあり、その由来も諸説あります。鱵の漢字は魚偏と箴を合わせたものですが、この箴には針・鍼の意味があり、その姿が細長いことに由来しています。細魚・針魚と表記されるのも、同様にさよりの体が細長いことが由来です。
さよりという名前については、多く集まることを意味する「沢寄り」が語源となっていると言われ、さよりが群集する様子を表したという説があります。他にも、細長いという意味の「さ(狭)」とさよりの古名である「よりと」が合わさって変化したとする説など諸説ありますが、はっきりしたことは分かっていません。
③ニジマス:虹鱒
ニジマスの漢字表記は「虹鱒」ですが、これは英名でニジマスを「レインボートラウト」と呼ぶことに由来しています。レインボートラウトは直訳すると虹色の鱒になるため、虹鱒という名称になったようです。ニジマスはその名の通り体の側面が虹色に輝きますが、これは繁殖期に雄の体だけに現れる特徴です。