セミノールとは?味わいの特徴や栄養価は?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】セミノールとはどんな果物か知っていますか?今回は、セミノールの見た目・味わい・香りの特徴や、旬の時期・産地に加えて、栄養価・カロリーなども紹介します。セミノールの食べ方・レシピや、選び方や保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成に深く関与している栄養成分で、肌の調子を整えたり皮膚のメラニン生成を抑えて紫外線によるシミを防いだりする効果があると言われています。その他にも、ビタミンCはストレスや病気に対する抵抗力を強める働きや、歯や骨を正常に保つ働きを持っています。
最近ではビタミンCの抗酸化作用にも注目が集まっており、がんや動脈硬化の予防効果も期待されている栄養です。(※2)
②ビタミンA
ビタミンAは体内での活性酸素の発生を抑えて生活習慣病を予防する効果があるほか、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つことで免疫力を高める働きがあります。こういった理由から、セミノールは夏風邪などの予防にも役立つ果物と言えます。(※3)
③クエン酸
セミノールを食べた時に感じる酸味の主体はクエン酸ですが、このクエン酸は疲労を回復させる効果があることで有名です。クエン酸には抗酸化作用もあるため、細胞の活性化や老廃物の代謝・血流改善にも良いとされています。さらにクエン酸には、ミネラルの吸収をサポートする働きもあるので、脱水症状を改善する作用があり熱中症対策にも有効です。
また、クエン酸には殺菌作用があるので、お弁当のおかずにセミノールを使った料理を入れると細菌の繁殖が抑えられて食中毒の予防にもなります。
④シネフィリン
セミノールには酸味の元となるシネフィリンと呼ばれる成分も含まれています。このシネフィリンには固くなった気管支の筋肉をゆるめる作用があり、気道が広がって呼吸がしやすくなるため、風邪の症状の改善に効果を発揮します。
さらにシネフィリンには交感神経の働きを活性化するホルモンの働きを刺激することで、脂肪の分解や代謝を高める効果があるほか、食欲を抑制する働きもあるのでダイエットにも効果が期待できます。
⑤カリウム
セミノールに多く含まれるカリウムはミネラルの一種で、体内の浸透圧の調整に役立っています。カリウムと水分を一緒に摂取すると便秘の改善が期待できるほか、筋肉の働きを良くさせる効果があるので脂肪の燃焼に効果的です。また、カリウムには水分と一緒に余分な塩分を排出する働きがあり、むくみの改善にも効果を発揮します。(※4)
⑥食物繊維
セミノールのジュウノウと呼ばれる果肉を包む袋には、食物繊維が多く含まれているのが特徴です。摂取した食物繊維は腸内で発酵して善玉菌が繁殖しやすい環境を作り出し、腸内環境を整えて便秘の解消などに役立ちます。
さらに善玉菌は脂肪の蓄積を抑える短鎖脂肪酸を生成するため、食事からの脂肪の蓄積が抑えられることでダイエット効果をもたらします。また、食物繊維には血糖値の上昇を緩やかにするほか血中のコレステロールを下げる働きもあるため、適量のセミノールを食べることで生活習慣病の予防効果も期待できるでしょう。(※5)
セミノールの選び方や保存方法は?
甘く香りが良いだけでなく栄養効果も高いセミノールですが、販売されている期間はわずかなので、なるべく美味しいセミノールを選びたいものです。次は、美味しいセミノールの選び方や保存方法について紹介します。
美味しいセミノールの選び方
美味しいセミノールの特徴は以下の通りです。
・色が濃くて鮮やか
・皮に張りとツヤがある
・重みがある
皮に張りがないものは収穫してから時間が経っている場合が多いので、ピンと張りがあるセミノールを選びましょう。また実際に手に取ってずっしりと重いものは、果汁がたくさん詰まっていて美味しいセミノールである可能性が高いです。
セミノールの保存方法
セミノールの保存方法の手順やポイントは以下の通りです。
【常温保存】
1.箱からセミノールを全て取り出す
2.箱自体を乾燥させる
3.新聞紙を丸めてシワをつけて底に敷く
4.ヘタを下にして入れ冷暗所で保存する
【冷蔵保存】
1.一つずつ新聞紙に包む
2.水分が蒸発しないようにポリ袋に入れる
3.ヘタを下にして圧力がかからないように保存する
セミノールは常温で1週間ほど日持ちしますが、温度が高い場合や、1週間以内に食べきれない場合は冷蔵庫で保存してください。柑橘類はヘタの部分が最も固くて丈夫なので、ヘタを下にすることで傷みにくくなりカビが生えるのを防ぐ効果があります。もし長期間保存したい場合はマーマレードジャムや、ドライフルーツに加工すると良いでしょう。