のらぼう菜とは?菜の花と違いある?栽培方法や栄養価〜食べ方・レシピのおすすめまで紹介!

【野菜ソムリエ監修】「のらぼう菜」を知っていますか?「菜の花」と違いはあるのでしょうか?今回は、「のらぼう菜」の〈栽培方法・名前の由来・栄養〉などの特徴や、正しい保存法も紹介します。「のらぼう菜」の食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |野菜ソムリエ 福光佳奈子
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2008年野菜ソムリエ取得。食や健康に関する執筆や監修、セミナー講師、ECサイトの運営などをしている。ベトナムのドンア大学にて「...
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2008年野菜ソムリエ取得。食や健康に関する執筆や監修、セミナー講師、ECサイトの運営などをしている。ベトナムのドンア大学にて「野菜薬膳」の特別講義を実施。著書に『体にうれしい果実酒・野菜酒・薬用酒200』(秀和システム)がある。保有資格は、野菜ソムリエプロ、薬膳インストラクターほか。

目次

  1. 「のらぼう菜」とは?菜の花と違いある?
  2. 「のらぼう菜」は「菜の花」によく似た野菜
  3. 「のらぼう菜」の旬・主産地
  4. 「のらぼう菜」の名前の由来
  5. 「のらぼう菜」の味わい・風味
  6. のらぼう菜の栽培法・育て方は?
  7. ①種まき
  8. ②育て方
  9. ③収穫時期
  10. のらぼう菜の栄養成分・効能は?
  11. ①β-カロテン
  12. ②ビタミンC
  13. ③葉酸
  14. のらぼう菜の保存方法・期間は?
  15. のらぼう菜をそのまま保存する方法
  16. のらぼう菜を冷凍保存する方法
  17. のらぼう菜の食べ方・レシピ
  18. ①のらぼう菜のペペロンチーノ
  19. ②のらぼう菜の漬物
  20. ③のらぼう菜のドレッシングサラダ
  21. ④のらぼう菜のおひたし
  22. ⑤のらぼう菜のエビ入りかき揚げ
  23. のらぼう菜を食べてみよう

「のらぼう菜」とは?菜の花と違いある?

日本各地で古くから受け継がれてきた在来種の野菜を伝統野菜と呼びますが、のらぼう菜も地産地消の伝統野菜のひとつです。ここでは、見た目は菜の花にも似た、のらぼう菜の特徴について紹介します。

「のらぼう菜」は「菜の花」によく似た野菜

のらぼう菜は、菜の花と同じアブラナ科アブラナ属の植物です。スーパーなどに並ぶ、食用の「菜の花」は、畑で栽培されたセイヨウアブラナのつぼみ・花茎・葉の部分の総称です。主に花茎と葉だけを食用とするのらぼう菜もセイヨウアブラナの系統であるため、見た目もよく似ています。

「のらぼう菜」の旬・主産地

のらぼう菜は東京都西多摩地方や埼玉県飯能市、埼玉県比企郡などで古くから栽培されてきた伝統野菜の一種で、秋に種をまき越冬し3月下旬~4月下旬頃の春が旬の野菜です。ハウス栽培もされており、その場合はもう少し早い時期から出回り始めます。近年、関東に限らず産地が拡大し、九州地方などでも栽培が進められているようです。

福光佳奈子

野菜ソムリエ

東京都西多摩地方で地元向けに作られていましたが、近年の伝統野菜ブームなどもあり、その美味しさが見直され、産地が拡大。埼玉県比企郡では「比企のらぼう菜」として特産品化もされています。

「のらぼう菜」の名前の由来

江戸時代の幕府が民を飢饉から救う目的で配布した種が、のらぼう菜の種であったと言われており、当時は「闍婆菜(ジャバナ)」と呼ばれていたようです。「のらぼう菜」という名前は、「野良(畑)でボーッと生えていて役に立たない草である」ことが由来しているという説があります。

「のらぼう菜」の味わい・風味

菜の花などのアブラナ科の野菜は、ほろ苦い風味が特徴の野菜ですが、のらぼう菜は苦味が少なく甘味があって食べやすいようです。

Twitterの口コミ

かき菜とか、菜の花とか、ブロッコリー的なアブラナ科の野菜がすごく好き。
茹でた時の香りや、ほろ苦甘い感じ。
のらぼう菜が1番好き。東京多摩西部や埼玉の方では知られているかな。かき菜に似ています。

Twitterの口コミ

チョクバイ!で届けていただいた、アスナロ農園さんののらぼう菜で、パスタ。のらぼう菜、柔らかくておいし!!菜の花に似ている感じかも。あー、おいしいお野菜、本当幸せ。小さな畑で祖母が育てた野菜を食べて育ったから、採れたて・地元産の野菜のおいしさが身体に優しくしみていく。

福光佳奈子

野菜ソムリエ

菜の花のように花茎を摘んだ菜花は、クセがあるので好みが分かれやすいですが、のらぼう菜はクセが少なくみずみずしいことも魅力ですね。

のらぼう菜の栽培法・育て方は?

「江戸東京野菜」とも呼ばれているのらぼう菜の育て方には、特徴があるのでしょうか。ここでは、のらぼう菜の栽培方法や収穫時期などについて見ていきましょう。

①種まき

のらぼう菜の種まきの時期は、害虫がいなくなる9月中旬~下旬にかけてで、気温が20度前後であれば発芽します。育苗ポットにまくときは1つのポットに3~4粒ずつ、地面に直まきする場合は、10センチ間隔くらいにまくようにします。種をまき終わった後は、たっぷりと水をやりましょう。

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