のらぼう菜とは?菜の花と違いある?栽培方法や栄養価〜食べ方・レシピのおすすめまで紹介!
【野菜ソムリエ監修】「のらぼう菜」を知っていますか?「菜の花」と違いはあるのでしょうか?今回は、「のらぼう菜」の〈栽培方法・名前の由来・栄養〉などの特徴や、正しい保存法も紹介します。「のらぼう菜」の食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
②育て方
苗が本葉5~6枚に育ったら、40~50センチくらいの間隔で、畑やプランターに植え替えましょう。生育温度は5~20℃ですが、日当たりを好みます。栽培時期は秋から翌年の春までですが、耐寒性があるため寒さ対策は特に必要ありません。しかし、気温がマイナスになる地域では、対策が必要になる場合もあるようです。
基本的には地植えでは水やりは必要ありませんが、苗が大きくなるまでは水やりしたほうがよいでしょう。プランターで栽培する場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。芽花が出てきた頃に肥料を追肥してやると、わき芽が増え収穫量が増えます。
③収穫時期
収穫時期は、3月下旬~4月下旬頃です。初めの芽花が20~30センチ程度に伸びたら、根元から折るようにして収穫します。その後、新しいわき芽が伸びてくるので、花が咲く前に都度折って収穫していきましょう。
のらぼう菜の栄養成分・効能は?
青々とした葉と茎が特徴であるのらぼう菜ですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。ここでは、のらぼう菜の栄養成分・効能について説明していきます。
①β-カロテン
のらぼう菜に豊富に含まれているβ-カロテンは、緑黄色野菜などに含まれる色素の一種ですが、抗発がん作用や免疫機能に作用する栄養素です。体内でビタミンAに変換され、視力の維持や人体の皮膚や粘膜を健康に保つ作用などがあると言われています。(※1)
②ビタミンC
のらぼう菜には、こまつなやほうれん草と比べて約2倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCは、コラーゲンの合成に必須であることや鉄の吸収を助ける作用など、体内の様々な機能に関与している栄養素です。また、ストレスに対する抵抗力や、免疫力を高める効果もあると言われています。(※2)
③葉酸
妊娠中の女性に必要であると言われている葉酸は、のらぼう菜にも多く含まれています。葉酸は、妊娠初期の胎児の発育に特に必要であると言われており、神経管閉鎖障害の発症リスクを減らすための重要な役割を担っている栄養素です。(※3)
(*のらぼう菜の栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
のらぼう菜の保存方法・期間は?
のらぼう菜には健康効果の高い栄養素が豊富に含まれていることがわかりました。ここでは、のらぼう菜の栄養を逃さずに保存する方法について紹介します。
のらぼう菜をそのまま保存する方法
のらぼう菜をそのまま保存する手順は、以下のとおりです。
①湿らせた新聞紙などに包む
②さらにポリ袋に入れる
③立てた状態で、野菜室で保存する
のらぼう菜は常温保存には向かないため、冷蔵庫で保存しましょう。のらぼう菜に限らず植物は、横に寝かせてしまうと起き上がろうとして上に伸びる性質があるため、曲がってしまいます。傷みやすくもなるので、縦にして保存しましょう。冷蔵保存で2~3日持ちます。