カイエンペッパーとは?チリパウダーなど違いは?効能や代用法・使い方なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】カイエンペッパーはどんな香辛料か知っていますか?今回は、カイエンペッパーの〈原料・辛さ〉など特徴や、チリパウダー・レッドペッパーなどとの違いも代用できるか含めて紹介します。カイエンペッパーの使い方・効能や活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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カイエンペッパーとは?どんな香辛料?
世界には様々なスパイスがありそれぞれに香りや色、味に特徴があります。その中でもカイエンペッパーと呼ばれるスパイスがありますが、どのような特徴のある香辛料なのでしょうか。カイエンペッパーについて、名前の由来と共に詳しく解説します。
カイエンペッパーは赤唐辛子の実を乾燥させた香辛料のこと
カイエンペッパーとはスパイスの種類の名前で、熟して赤くなった唐辛子の実の部分を乾燥させたもののことを指します。強い辛さが特徴のスパイスで、辛さの単位であるスコヴィル値が3万~5万ととても高い値です。カイエンペッパーの唐辛子の品種は特定されている訳ではなく、赤く細長い形状で香りや辛味がスパイスとして使うことができるものの総称になります。
カイエンペッパーの名前の由来
カイエンペッパーの名前の由来は、フランス領である南米のギアナの首都であるカイエンヌで作られていたことから名付けられたとされています。他にもギアナが原産の赤トウガラシの中でも、特に辛いカイエンヌ種で作られたものをカイエンペッパーと呼ぶなどの説もあるそうです。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
カイエンペッパーの原種とされている「キダチトウガラシ」は日本にも伝来し、沖縄で島トウガラシとして栽培されています。
カイエンペッパーとチリパウダー・レッドペッパーの違いは?
カイエンペッパーと同じような辛味が特徴のスパイスの中に、チリパウダーやレッドペッパーなどがありますがどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を原料と合わせて解説するので、購入の際の参考にして下さい。
レッドペッパーはカイエンペッパーの別名
レッドペッパーとカイエンペッパーは呼び方が違うだけで、基本的には同じで赤唐辛子を原料としたスパイスです。もともとはカイエン種の赤唐辛子を乾燥させたものがカイエンペッパーでしたが、実際はレッドペッパーの別名として使われています。似たものにチリパウダーと呼ばれるスパイスもありますが、これは赤唐辛子以外の唐辛子を含めたスパイスの総称です。
メーカーによってはレッドペッパーは乾燥させた赤唐辛子に焙煎した赤唐辛子をブレンドしたもので、香ばしさを特徴としているものもありますが一般的には同じものを指しています。
チリパウダーとカイエンペッパーの違いは原料
チリパウダーとカイエンペッパーには以下のような原料の違いがあります。
【チリパウダーの原料】
・赤唐辛子
・オレガノ
・ディル
・ガーリック
・クミン
・パプリカ
【カイエンペッパーの原料】
・赤唐辛子
カイエンペッパーや上記で紹介したチリペッパーやレッドペッパーは基本的に原料は赤唐辛子のみで作られていますが、チリパウダーは全く違った種類のスパイスです。チリパウダーは赤唐辛子以外にも様々なスパイスやハーブが入ったミックススパイスで、主にメキシコ料理やスペイン料理でよく使われます。
カイエンペッパーの使い方は?どんな効能がある?
スパイスには料理を美味しくするだけでなく、様々な成分が含まれており身体に良い効能が期待できます。スパイスによってその成分には違いがありますが、カイエンペッパーにはどのような効能が含まれているのか、料理での使い方と共に紹介します。
カイエンペッパーが合う料理
カイエンペッパーが合う料理には以下のようなものがあります。
・チリコンカン
・タコス
・カレー
・ケイジャンチキン
・トムヤンクン
・麻婆豆腐
・キムチ
カイエンペッパーは赤唐辛子が原料のシンプルなスパイスなので、辛味が特徴の料理であればどんな料理でも合わせやすいでしょう。カイエンペッパーの由来であるメキシコ料理であるタコスのサルサソースはもちろん、熱帯地域で食べられる料理は辛いものが多くカイエンペッパーがよく使われています。
また、カイエンペッパーは辛味だけではなく臭みを消す効果もあるので、ケイジャンチキンやトムヤンクンのような肉料理や海鮮料理などにも適しています。