メロンは野菜と果実どっちに分類される?農林水産省の定義から解説!
【野菜ソムリエ監修】メロンは野菜と果実どっちに分類されるか知っていますか?今回は、農林水産省が定める野菜・果実の定義からメロンが野菜、果実のどっちに分類されるか紹介します。メロンの野菜的な食べ方・レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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野菜と果実の定義とは?
野菜は食卓の主食、果物はデザートといったイメージがありませんか?消費者の私たちが野菜だと思っていたものが実は果物だったといったこともあります。そんな線引きが曖昧な野菜と果実の違いを説明します。
野菜の定義
野菜の明確な定義づけは難しいですが、農林水産省では「一般に、野菜とは、食用に供し得る草本性の植物で、加工の程度の低いまま副食物として利用されるもの」と定義されています。簡単に言うと、草として生えて、根・茎、葉などが食べられるものは野菜です。ほうれん草などが例として挙げられるでしょう。
果実の定義
野菜と同じく明確な定義づけは難しいですが、農林水産省では「概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹(果物)」として取り扱う」とされています。簡単に言うと、木に成って、実を食用とするものは果物です。例えばバナナなど。以下削除。果物の中にも皮も食べられる物もあるため、バナナを例にあげると他と当てはまらなくなります。
桑原ナミ
野菜ソムリエ
「桃栗三年柿八年」ということわざがありますが、野菜と違い、果樹は植えてから実がなり収穫できるまでに何年もかかります。生産者の皆さんは、その都度収穫できる木(数量)を計算しながら育てています。収穫できるようになった木は、毎年、肥料や剪定などこまめに手入れする事で、その後、何十年も品質の高い果物を収穫する事ができます。
野菜と果実の違い
野菜と果物を区別する方法として2つの区別方法があります。収穫方法での区別では、野菜は畑で収穫されます。対して、果物は木から収穫されます。
また、野菜は収穫後はまた1から植え直し、作り直しになるため収穫のサイクルが1年で終わり、果物は収穫後にまた同じ果物が成るため収穫のサイクルが何年も続きます。生産者の立場で言うと、果物の方が安定した生産が可能と言えるでしょう。
食べ方での区別としては、野菜は丸ごと食べられるものが多いです。野菜の代表格のブロッコリーは丸ごと食べることができます。対して、果物は実だけが食べられるものが多いです。果物の代表格のみかんは皮を取り除いて実だけを食べます。
(*野菜と果物の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
メロンは野菜か果実どっち?
消費者側からするとメロンは「果物」というイメージがありますが、実際のところ野菜か果物か、どちらが正しいのでしょうか?
メロンは野菜的果実
結論から言うと、野菜でもあり、果物でもあります。一般的なイメージだと果物に分類されると誤解されがちですが、分類上は野菜とされています。野菜の定義は「草として生えるもの(=木に成らないもの)」ですので、ここにメロンは当てはまります。そのため、分類上は野菜となり、生産者も野菜として扱っている様です。
ただ、スーパーなどでは果物コーナーに置かれていることが多く、店頭では果物として扱われていることがほとんどです。農林水産省では、このような分類上は野菜ですが、扱いは果物に近いものを「野菜的果実」と呼びます。
桑原ナミ
野菜ソムリエ
メロンはきゅうりやカボチャと同じウリ科に属する野菜ですが、果肉に強い甘味がある事から果物として食されています。ただメロンの種類によっては、成長途中で摘果したものを漬物にして食する事もあります。