「ねこまたぎ」は「猫がまたぐほどまずい魚」の意味。トロ・カツオも江戸時代は含まれていたって本当?

ねこまたぎの意味を知っていますか?実は地域によって、まずい・美味しいと正反対の意味を持つ面白い言葉です。今回は、ねこまたぎについて〈ウグイ・ヒイラギ〉など、まずい意味で使われる魚の例を紹介します。江戸時代に〈大トロ・かつお〉が「ねこまたぎ」認定を受けていた理由も紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 「ねこまたぎ」とは?どんな意味?
  2. 「ねこまたぎ」の意味は2つある
  3. 「ねこまたぎ」の意味は地域で違う?
  4. 北海道などでは「まずい魚」という意味で使われる
  5. 関西圏では「美味しい魚」という意味を持つ
  6. 「ねこまたぎ」のまずい意味で使われる魚とは?
  7. ①ヒイラギ
  8. ②ウグイ
  9. ③夏のヒラメ
  10. ④産卵前後の鮭
  11. ⑤夏の磯魚
  12. 江戸時代は大トロも「ねこまたぎ」とされていたって本当?
  13. 江戸時代は保存技術がなく腐りやすいトロは捨てられていた
  14. 戻りカツオもトロ同様に「ねこまたぎ」とされていた
  15. 長期保存するために塩漬けした魚も「ねこまたぎ」認定をされていた
  16. 「ねこまたぎ」の意味が面白かった

「ねこまたぎ」とは?どんな意味?

ねこまたぎとは、どのような食品を表す言葉なのでしょうか。まずは、ねこまたぎの持つ意味や、どのように使われているのかを紹介します。

「ねこまたぎ」の意味は2つある

「ねこまたぎ」は魚を示す言葉ですが、以下のような2つの意味を持っています。

・猫もまたいで通り過ぎるほどまずい魚
・猫が食べられる部分がないほど食べ尽くされた美味しい魚


猫は魚が好物なことで知られていますが、その猫でさえ食べずにまたいで通り過ぎるようなまずい魚を示すのが一つ目のねこまたぎの意味です。二つ目はその正反対の意味で、猫が食べられる部分が残っていない魚、つまり身を残さずきれいに食べられた美味しい魚を示します。また、身をきれいに食べたあとの魚の骨を、ねこまたぎと呼ぶ場合もあるようです。

「ねこまたぎ」の意味は地域で違う?

ねこまたぎには、まずい魚と美味しい魚を示す正反対の2つの意味がありますが、どのように使い分けられているのでしょうか。ここでは、地域ごとのねこまたぎの使い方を紹介します。どちらの意味でねこまたぎと呼ばれているのか、参考にして下さい。

北海道などでは「まずい魚」という意味で使われる

以下の地域では、ねこまたぎは「まずい魚」という意味で使われています。

・北海道
・東北地方
・関東地方
・中部地方
・九州地方


北海道や東北地方では、食用にしたくないほどまずい魚のことをねこまたぎと呼びます。一方、中部地方では北海道などより意味が和らぎ、あまり美味しくない魚や旬ではない魚全般をねこまたぎと呼んでいます。また、九州地方でも好んで食べたくない魚や、味や匂いに癖のある魚のことをねこまたぎと呼んでいるようです。

なお、関東地方では意味合いが少し異なり、傷みやすい魚や味の落ちやすい魚をねこまたぎと呼んでいます。

関西圏では「美味しい魚」という意味を持つ

続いて、ねこまたぎを「美味しい魚」という意味で使う地域を紹介します。

・関西地方
・中国地方
・四国地方


関西地方では、美味しい魚をねこまたぎと呼んでいます。また、身をきれいに食べたあとの魚や、身を残さず魚を上手に食べる人のことをねこまたぎと呼ぶこともあるようです。なお、関西地方に近い中国・四国地方でも、ねこまたぎは美味しい魚を意味する言葉として使われています。

「ねこまたぎ」のまずい意味で使われる魚とは?

ねこまたぎがまずい魚を意味する場合、どのような魚がねこまたぎと呼ばれるのでしょうか。ここでは、まずい意味でねこまたぎと呼ばれる魚の種類を紹介します。

①ヒイラギ

ヒイラギは小骨が多く、好んで食べられることが少ないことから、ねこまたぎと呼ばれています。また、ヒイラギには特徴的なぬめりがあることや身が薄くて食べる部分が少ないことも、ねこまたぎと呼ばれる要因のようです。

(*ヒイラギが好まれない理由について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

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