「ピラフ」と「チャーハン」の違いとは？発祥の歴史・製法など比較して紹介！

ピラフとチャーハンはどちらもお米を肉や野菜とともに炒めた料理ですが、そもそも両者に違いがあるのかどうか疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。ピラフとチャーハンの違いは、発祥の地や歴史、製法に見受けられます。今回はこうした点に着目して両者の違いを解説します。

ピラフとチャーハンの違いを考えるに先立って、まずはピラフについて発祥の歴史を説明します。ピラフの元となった料理や調理方法などにも触れて解説しているので参考にしてみてください。

ピラフは洋風炊き込みご飯のことで、「ピラウ」と呼ばれるトルコ料理や「プロウ」と呼ばれるウズベキスタン料理に由来するフランス料理です。さらに、ピラウとプロウは共に「プラーカ」と呼ばれるインド料理を起源にするといわれています。

生米を肉や野菜と一緒にバターで炒め、ブイヨンなどのスープで炊き上げて作るのが特徴の料理です。

続いて、チャーハンの発祥の歴史について解説します。家庭料理では、ピラフよりもチャーハンのほうが作りやすく、馴染みがあるかもしれません。ここではチャーハンの元となった料理など、チャーハンの発祥の歴史を紹介します。

チャーハンは既に炊き上がったご飯を卵や肉、ネギなどの野菜などと一緒に炒めた中華料理です。起源はインド料理の「プラーカ」であるといわれています。実はピラフも同じ料理に由来しており、トルコ経由でフランスに伝来したとする説もあるようです。日本では、特に関西地方においてチャーハンを「焼き飯」と呼ぶこともあります。

ここまではピラフとチャーハンそれぞれにおける発祥の歴史を紹介しましたが、その明確な違いは「製法」にあるようです。ここではピラフとチャーハンの違いを、製法に着目して解説します。

ピラフとチャーハンの最大の違いは製法にあり、どの状態のお米を使用するかが重要です。ピラフは生米を使用して具材と一緒に炒めてから炊くのに対して、チャーハンは既に炊き上がったご飯を炒めて作ります。したがって、一般に家庭ではピラフよりもチャーハンのほうが作りやすい考えられがちです。