じゃがいもの皮が緑・青いのは危険?安全な食べ方は?緑化を防ぐ保存法も紹介!
【管理栄養士監修】じゃがいもが緑化・青い色になぜ変色するのか知っていますか?大丈夫・危険のどっちでしょうか?今回は、緑化・青いじゃがいもを安全に食べる方法や変色を防止する保存方法なども紹介します。中身が緑の場合も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①じゃがいもを適切に保存する
じゃがいもは直射日光があたるとソラニンやチャコニンが増えます。これは日光など自然な光だけでなく蛍光灯などの人工の光も同様です。2種類の保存方法があるので、両方のやり方を紹介します。
【常温保存する方法】
①新聞紙などで1個1個包む
②光が当たらない風通しの良い冷暗所へ置く
【冷蔵保存の方法】
①使いやすい数を小分けして新聞紙でくるむ
②ジッパー付きビニール袋に入れて保存する
じゃがいもは低温を嫌うので常温保存が基本です。その際、リンゴを一緒に入れておくと、リンゴから出るエチレンガスの働きでより発芽しにくくなります。この方法なら、約4か月間保存できます。また、気温が上がる夏場は芽が出やすいので冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。ビニール袋での保存で、冷やしすぎを防げます。約3か月間保存できます。
(*じゃがいもの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
②新鮮なじゃがいもを買う
収穫されてから長期間保存されているじゃがいもは、光が当たる機会も増えているのでソラニンやチャコニンが増えていることもあります。なるべく新鮮な採れたてのじゃがいもを買うとそのリスクが減ります。買う時にしわが寄って柔らかいものは鮮度が落ちている証拠です。触ると固さがあって重量感があるものが良いじゃがいもです。
じゃがいもが緑化・青色でなくても注意すべき場合は?
じゃがいもについては、緑化・青色に変色すること以外にも注意すべきことがあります。
アクリルアミド
フライドポテトやポテトチップスなど、じゃがいもを揚げた料理は大好き、という人もいると思いますが、じゃがいもを高温加熱することで、アクリルアミドという物質が大量に作られます。
このアクリルアミドが国際がん研究機関によって「人に対しおそらく発がん性物質がある」物質に分類されています食品中にアクリルアミドを原因とする健康被害は今のところ報告例はないものの、フライドポテトやポテトチップスの食べ過ぎには十分注意する必要があります。
じゃがいもが緑・青い場合は要注意
今回は、じゃがいもの皮が緑・青いことの危険性や安全な食べ方は、緑化を防ぐ保存法をご紹介してきました。じゃがいもが緑色や青い場合はソラニンやチャコニンなどの有害物質がある証拠です。これを十分に取り除いて食べないと、食中毒を起こし、最悪の場合死亡してしまうことがあり注意が必要です。ぜひ安全に美味しく調理して食べてください。