あごだしとは?名前の意味や特徴は?代用品や使い方・レシピも紹介!
「あごだし」はどんな出汁か知っていますか?あごだしの「あご」とは何なのでしょうか。今回は、あごだしの名前「あご」の由来や、〈味わい・風味・栄養価〉など特徴を紹介します。あごだしは代用できるのかや、使い方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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あごだしとは?「あご」って何?
出汁は日本の和食に欠かせない食材で、鍋や味噌汁などによく使われています。出汁には様々な種類がありますが、そのなかにはあごだしと呼ばれる出汁が存在します。あごだしとはどのような出汁のことで、あごだしの「あご」とは何を意味しているのでしょうか。
あごだしは「飛魚」が原料の出汁
あごだしとは飛魚(とびうお)を原料として作る出汁のことで、天日干しにしたり焼いたりした飛魚から出汁を抽出して作ります。トビウオには様々な種類がありますが、あごだしの原料として使われる飛魚は「ツクシトビウオ」と「ホソトビウオ」の2つです。
あごだしの名前「あご」の意味・由来
あごだしの名前は、飛魚を「あご」と呼ぶ九州地方の方言に由来しています。九州地方で飛魚を「あご」と呼ぶ由来には諸説ありますが、飛魚のあごが前に突き出ていることや硬いため食べると顎が痛くなること、あごが落ちるほど美味しいことなどが由来と言われています。
あごだしの特徴は?
あごだしには、どのような特徴があるのでしょうか。あごだしの味わいや風味のほか、栄養価や効能について解説します。
あごだしの味わい・風味
あごだしは苦味が少なく旨みやコクが強い風味で、甘味のある上品な味わいが特徴です。あごだしの原料である飛魚は海面を飛んで生活する運動量の多い魚なので、身の脂肪は少なく引き締まっています。飛魚は脂肪分が少ないため青臭さがなく、飛魚から取った出汁はラーメンや味噌汁、鍋など様々な料理に使うことができます。
あごだしの栄養価・効能
あごだしの原料である飛魚には、以下のような栄養価が含まれています。
・たんぱく質
・銅
・セレン
・ビタミンB6
・ビタミンB12
・ビタミンE
・ナイアシン
飛魚は脂肪分が少なく筋肉の素となるたんぱく質が多いため、ダイエット中の食事にも向いている魚です。また、飛魚には銅やセレンなどのミネラルやビタミンも豊富に含まれています。銅は赤血球の生成を促す作用があり、貧血の予防に役立ちます。セレンは活性酸素を除去する抗酸化作用があり、がんなどの生活習慣病や老化を防ぐ働きが特徴です。
ビタミンB6は皮膚や粘膜を健やかに保ち皮膚炎を予防し、ビタミンB12はヘモグロビンの生成を促進して悪性の貧血を予防します。また、ビタミンEは血管を正常に保つほか、細胞の酸化を抑制し老化を防ぐ効能があります。ナイアシンはエネルギーの元となり、脂質や糖質の代謝や皮膚の健康維持にも役立つ栄養素です。
あごだしは代用できる?
家庭にあごだしがない場合は、以下のもので代用することが可能です。
・いりこ
・かつお節
・和風だしの素
あごだしは飛魚からとる出汁のため、いりこやかつお節などの魚介類から出汁をとればあごだしに近い味が再現できます。また、和風だしの素の原材料にもかつお節の粉末やかつおのエキスが使われているため、あごだしの代用品として使えます。しかし、あごだしは一般的なだしよりも上品な風味があるため、代用品であごだしと全く同じ味を出すのは難しいでしょう。
あごだしの使い方・レシピ
あごだしはどのような料理に使える出汁なのでしょうか。あごだしを使ったおすすめのレシピを3品紹介します。