サフランとはどんな香辛料?効能や使い方は?代用品やレシピなど紹介!
【野菜ソムリエ監修】サフランとはどんなスパイス・香辛料か知っていますか?今回は、サフランの効果・効能や味わい・香りなど特徴に加え、取り過ぎる副作用も紹介します。サフランの使い方や代用品のほか、活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
サフランは中国では生理の誘発や生理痛の軽減、慢性の子宮出血を抑制する目的で用いられてきました。実際に20~45歳の女性を対象に行われた研究で、1日30mgのサフランの摂取を続けることで、月経前症候群(PMS)症状の軽減の効能が認められています。
④性的機能の改善効果
サフランについて研究を進めていく中で、抗うつ剤を使用している人に1日30mgを摂取させることで、性的機能が改善する効能がみられることがわかりました。男女問わずその傾向があるため、性的機能の低下に悩む人にはおすすめのスパイスです。
サフランの使い方
ホールのサフランの使い方は、以下の通りです。
①ぬるま湯または水を用意する
②①にホールのサフランを入れる
③②を30分以上おく
④ぬるま湯または水が濃い黄色になったらできあがり
サフランに含まれている色素は水溶性なので、ぬるま湯か水を使うのが一般的です。油に入れても色は出ないので、料理によっては酒や酢、牛乳、果汁などで戻しましょう。また、水などにつけておく時間が短いと色が出づらいのでしっかり時間を確保しましょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
サフランはとてもデリケートなスパイスなので余った場合には風味が損なわれてしまうことのないよう、直射日光の当たらない冷暗所でしっかり密閉して保存するようにしましょう。
サフランの副作用は?妊娠中は危険?
サフランとは漢方としても用いられているスパイスですが、妊娠中に摂取しても問題ないのかが気になる人もいることでしょう。ここでは、サフランの過剰摂取による副作用の有無と、妊娠中に摂って問題がないかについて説明します。
サフランを取り過ぎると副作用がある
サフランの1日の摂取量の目安は1.5g以内とされており、過剰摂取することで、以下のような副作用があらわれる可能性があります。
・皮膚が黄色くなる
・粘膜が黄色くなる
・嘔吐する
・めまいが起こる
・血尿が出る
・血便が出る、
・鼻や唇、目の縁、子宮などから出血する
・しびれが出る
・尿毒症による衰弱
・血小板減少性紫斑
なお、過剰摂取の目安は5g以上とされています。妊娠中の女性に限っては子宮収縮作用や通経作用・堕胎作用があることから早産や流産を誘発する可能性も否定できず、妊娠中はサフランを摂らない方がよいとされています。また、安全性が確認できていないので、授乳中も避けた方がよさそうです。
サフランがない時は?代用できる?
サフランは数あるスパイスの中でも、高価なことで知られています。そのため、サフランではなく代用品を使って調理するケースも少なくありません。ここでは、サフランの代用品として使用できるものを2つ紹介します。
①ターメリック
1つめはターメリックで、料理に加えることで鮮やかな黄色にすることができます。ターメリックは油に溶けやすいので、サフランライスの代用品として使う際には、バターを加えるなどの工夫が必要です。また、サフラン同様に苦味も香りも強いので、少量ずつ加えるのがポイントです。
(*サフランとターメリックの違いについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)