「サフラン」と「ターメリック」の違いは?代用できる?香り・効能など比較して紹介!
「サフラン」と「ターメリック(ウコン)」の違いを知っていますか?今回は、「サフラン」と「ターメリック」を〈味わい・香り・効能・性質〉など特徴の違いを比較して、代用できるのかも紹介します。「サフラン」と「ターメリック」の使い方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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「サフラン」と「ターメリック」って何が違うの?
食材を黄色く色付けるスパイスとして知られるサフランとターメリックですが、この2つは何が違うのでしょうか。この記事では、サフランとターメリックの色素成分や料理への使い分け、代用できるのかなどについて紹介するので参考にしてみてください。
「サフラン」と「ターメリック」の違いは?
サフランとターメリックはいずれも食材を黄色く色付けますが、違いはあるのでしょうか。ここではこの2つのスパイスの味わいや香り、使い分けなどについて具体的に説明します。
①味わい・香り
サフランとターメリックの味わいと香りには以下のような特徴があります。
【サフラン】
・香り成分はサフラナール
・後味として独特の香りが残る
・刺激と苦味がある
・芳しい風味がある
【ターメリック】
・やや土くささのある独特な香り
・ほろ苦い風味がある
・辛味はない
サフランの香りはサフラナールという成分によるもので、ややエキゾチックで独特の芳香を放ちます。苦味や刺激を含んだ芳しい風味を持っているため、色付けだけではなく香り付けとしての要素があるスパイスです。
ターメリックは秋ウコンとも呼ばれるカレーに欠かせないスパイスです。ウコン特有のやや土っぽい香りと若干の苦味があります。サフランと比較して癖は少ないため、風味付けよりも色付けとしての要素が強いスパイスです。
②成分・効能
サフランとターメリックの成分と効能の特徴は以下の通りです。
【サフラン】
・血行の改善
・抗酸化作用
・更年期障害の改善
【ターメリック】
・免疫向上
・生活習慣病の予防
・抗酸化作用
サフランは生薬としては「番紅花」と呼ばれており、更年期障害や月経不順など婦人病の薬として使用されています。血行改善効果も注目されており、デトックス効果にも優れたスパイスです。
ターメリックに含まれるクルクミンは、免疫や認知機能を向上する効果があります。ウコンドリンクで知られる通り、悪玉コレステロールの改善や生活習慣病の予防にも役立ちます。抗酸化作用が高いため、アンチエイジングにも効果的です。
③色素の性質と料理への使い分け
サフランとターメリックの、色素の性質と料理への使い分けは以下の通りです。
【サフラン】
・主な色素成分はクロシン
・色素は水溶性
・少量でも鮮やかな着色が可能
・貝類や魚と相性が良い
【ターメリック】
・主な色素成分はクルクミン
・色素は脂溶性
・肉や炒め料理と相性が良い
・カレーに欠かせないスパイス
サフランの色素成分はクロシンと呼ばれる特有のカロテノイド色素です。水溶性のためパエリアやブイベースなど魚介料理によく用いられます。一方、ターメリックの色素成分はクルクミンと呼ばれ、カレーの色付けに欠かせないスパイスです。油に溶けやすい性質があるためカレーの他、肉料理や炒め料理によく用いられます。
④値段
サフランとターメリックの値段は以下の通りです。
【サフラン】
・最も高価なスパイス
・1gあたり1000円前後
【ターメリック】
・大量採取が可能なため安価
・1kgあたり1000円程度
サフランは雄しべと雌しべを手作業で採取し、1gを摘み取るためには300個もの花が必要となります。また、サフランの花は1年に1度しか咲かず、開花期間はわずか2週間しかないため希少価値が高く、最も高価な香辛料として知られています。
一方ターメリックは、乾燥させたウコンの地下茎を粉末状にするため大量に採取することが可能です。サフランは1gあたり1000円前後であるのに対し、ターメリックは1kgあたり1000円程度で購入できる安価なスパイスです。
(*サフランについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
「サフラン」と「ターメリック」は代用できる?
ここまでは、サフランとターメリックの色素成分や効能の違いを説明しましたが、この2つのスパイスは代用できるのでしょうか。ここでは代用の可否について紹介します。