イーストフードとは?危険性・健康へ害はある?パン作りにおける役割など解説!

イーストフードとは何かを知っていますか?パン作りに使われる添加物ですが、どのような目的があるのでしょうか?今回は、イーストフードのパン作りにおける役割や、懸念されている危険性・体への害について紹介します。イーストフード同様に懸念視されている「乳化剤」についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. イーストフードとは?
  2. イーストフードはイースト菌の養分の役割をする添加物
  3. イーストフードのパン作りにおける役割
  4. イーストフードの種類と表示義務について
  5. イーストフードの危険性・健康への害は?
  6. 危険視されているイーストフード①塩化アンモニウム
  7. 危険視されているイーストフード②臭素酸カリウム
  8. 危険視されているイーストフード③リン酸塩類
  9. ただしイーストフードの危険性・安全性は定かではない
  10. イーストフード同様に懸念視される「乳化剤」とは?
  11. 乳化剤のパン作りにおける役割
  12. 乳化剤も一括表示が認められており懸念視されているが危険とする根拠はない
  13. イーストフード・乳化剤など添加物に過敏になる必要はなし

イーストフードとは?

イーストフードと聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょう。イーストフードとは、どのような食品で、どのような役割があるのかを紹介します。また、健康に気を使う人もイーストフードの危険性について知ってみてはいかがでしょうか。

イーストフードはイースト菌の養分の役割をする添加物

イーストフードとは、パンやお菓子を作るときに使われる「生地改良剤」と言われる食品添加物の総称です。このイーストフードは発酵を促す酵母のエサの役割をもち、短時間で多くのパンを発酵することができます。パンを作る工場などでは、酵母の持つ力以上の発酵を促すためにイーストフードを添加し効率よくパンを作っているのでしょう。

イーストフードと似た言葉としてイースト菌がありますが、これは酵母そのものです。イースト菌には特徴によって種類が分かれており、生イースト、ドライイースト、インスタントドライイーストなどがあります。

イーストフードのパン作りにおける役割

イーストフードとは、パン作りで発酵に欠かせない食品添加物ですが、次のような役割があります。

・イースト菌など酵母のエサ(栄養分)
・パンを膨らませる
・パンのミネラル分の強化


ある種のイーストフードは、イースト菌が増殖するための栄養源で、栄養となったイーストフードはイースト菌によって分解され、糖とアルコールを作ります。この働きが発酵を短期間で促します。イースト菌が増殖を始めると、呼吸によって酸素を取り込み糖分を産生し、パンの中に酸素が無くなってくると、糖分を分解し炭酸ガスを作り出し膨らむのです。

パンのおいしさに欠かせないふんわりした食感は、この炭酸ガスをたくさん作り出す役割のおかげでしょう。イーストフードには、ミネラル分を多く含むものも存在し、その種類のイーストフードを利用することで得られる効果がミネラル分の補強です。炭水化物であるパンにミネラル分が多く含まれるので、健康志向の人にはうれしい効果でしょう。

イーストフードの種類と表示義務について

イーストフードにはどのような種類があるのでしょう。次のような食品添加物が認められていますが、食品表示への義務はどのようなものかも見てください。

・塩化アンモニウム
・グルコン酸カリウム
・酸化カルシウム
・炭酸アンモニウム
・炭酸カルシウム
・硫酸カルシウム
・リン酸三カルシウム
・リン酸二水素アンモニウム
・リン酸一水素マグネシウム
・塩化マグネシウム
・グルコン酸ナトリウム
・焼成カルシウム
・炭酸カリウム(無水)
・硫酸アンモニウム
・硫酸マグネシウム
・リン酸水素二アンモニウム
・リン酸一水素カルシウム
・リン酸二水素カルシウム


現在、日本で使用が認められている食品添加物であるイーストフードです。イーストフードとは、イースト菌の発酵を促すものですが、1種類だけでなく数種類のイーストフードが存在しています。このうちの数種類は菓子などに利用されるベーキングパウダーです。

食品への表示は食品衛生法で決められたルールがあり、イーストフードは一括表示が認められている食品添加物です。様々な種類のイーストフードがありますが、どれを使っていたとしても「イーストフード」と表示をすれば問題はありません。ただし、1種類だけの使用では認められず、2種類以上で表示が許可されます。

イーストフードの危険性・健康への害は?

イーストフードは様々な食品に使用され、それぞれ役割を持つ種類がありますが、どのような危険性をもち、健康への心配があるのでしょうか。健康への害がある場合、どのイーストフードの何が悪いのかを詳しく紹介します。

危険視されているイーストフード①塩化アンモニウム

イーストフードの一つに塩化アンモニウムがありますが、このイーストフードは炭酸水素ナトリウムと一緒に使用することで膨張剤の役割を果たします。PH調整剤として一般には化学肥料に使用されていることが多いものです。一度に多くの量をとってしまった場合、吐き気や嘔吐などを引き起こすといわれています。

危険視されているイーストフード②臭素酸カリウム

イーストフードではありませんが、イーストフードと一緒に利用されるものに臭素酸カリウムがあります。これは加工助剤といわれる食品添加物で主に食感などをよくする働きがありますが、ある研究において発がん性が認められた物質です。大手パン企業が使用を再開したことで話題となりましたが、これも使用量を守ることで安全といわれています。

危険視されているイーストフード③リン酸塩類

イーストフードの種類の中で多く見られるリン酸塩類があります。リン酸塩は多くの食品などにも使われている食品添加物ではありますが、長期間食べ続けることで骨粗しょう症などの障害が起きるといわれる食品添加物です。体内で骨の破壊を促進する働きがあるためであり、カルシウムと逆の働きを持つために起こります。

ただしイーストフードの危険性・安全性は定かではない

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