合成着色料「青色1号・2号」とは?用途例や発がん性はないか危険性についても紹介!
【管理栄養士監修】青色1号はどんな合成着色料か知っていますか?今回は、青色1号の原料など特徴や、使用基準や成分に発がん性など危険性はないのか紹介します。青色1号と同じ青系の着色料「青色2号」とともに、使われ方・用途例も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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青色1号とは?
市販されている食べ物で青い色がついているものには、青色1号と呼ばれる食品色素である、食品添加物が使われています。ここでは、青色1号とは何かについて詳しく説明します。
青色1号はタール系の食用合成着色料
青系の着色料として、日本で用いられているものは以下の通りです。
・青系1号
・青系2号
青色1号とはタール系の食用合成着色料をさし、原料は石油由来のナフサで、化学合成によってつくられます。青色1号は油には溶けず、水とアルコールに溶けるのが特徴です。青色1号は熱や酸、光に強い反面、着色力はそれほど高くありません。青色2号については後述します。
青色1号アルミニウムレーキとの違い
青色1号と混同されるものに、青色1号アルミニウムレーキがあります。青色1号アルミニウムレーキは、水酸化アルミニウム化合物を吸着させることで、水に溶けにくく加工しています。青色1号と比べると粒子が小さいことから、簡単に均一に着色可能な食用色素です。
青色1号の使用基準は?成分に危険性はない?
青色1号は合成着色料に分類される、食品添加物の一種ですが、原料が石油由来であることを考えると人体に与える影響が気になる人もいるでしょう。ここでは、青色1号の危険性について説明します。
青色1号に明確な使用基準はない
日本は、世界各国の中でも食品添加物の使用にあたって法令で厳格な規格を設けていることで知られています。しかし青色1号の使用にあたっては、食品添加物ではあるものの明確な基準を設けていません。青色1号に含まれる不純物が15%以下であれば、使用量を気にすることなく使えるのです。
青色1号は日本だけでなく、アメリカなど世界各国で使用が承認されています。しかしドイツやフランス、スウェーデン、ベルギー、オーストラリアなどでは、青色1号の使用が禁止されているのも事実です。
青色1号に発がん性はなく安全とされている
食用色素である青色1号は、石油由来で化学合成されていることから、発がん性が疑われていました。しかし青色1号を摂取することによる発がん性リスクは、コーヒーより低いことで知られています。これは食用色素として使う時には0.01%に希釈するため、実際の摂取量がごくわずかであることも理由の一つのようです。
川目ゆか
管理栄養士
青色1号を高容量投与した動物実験では、遺伝子変異が観察されたり・脳の認知不全症状を助長するなどの疑いが議論されています。
青色2号とは?
前述した通り、青系の食用色素には青色2号もあり、青色1号との違いが気になる人もいることでしょう。ここでは、青色2号とはどんな合成着色料かについて説明します。
青色1号との特性の違い
青色2号はウルトラマリンと呼ばれることもある、青色1号より深い青紫色をした食用色素です。青色1号と比べると光や熱に弱く、水やアルコールによく溶ける特徴を持っています。また青色2号は食品に関しては使用制限が設けられていることが、青色1号と大きく違います。